島後 Part6 カッパ伝説残る八尾川めぐり『かっぱ遊覧船』 (隠岐の島町)

隠岐諸島

西郷湾と八尾川をのんびりと進むお手軽クルーズ。かっぱにまつわる伝説をはじめ、さまざまな見どころをめぐります。島の歴史や自然、面白いエピソードなど、ガイドさんによる案内でとっても楽しめる遊覧船です。

訪問日:2022/5/3(火)

島後のかっぱ遊覧船

ローソク島遊覧船と並ぶ島後の観光船「かっぱ遊覧船」。かっぱ伝説が残る八尾川(やびがわ)を進む風流な遊覧船です。運行期間などの概要はこんな感じ。

運行期間 4/1~10/31
出港時間 ①10:00 ②13:45 ③15:45
所要時間 約45分
料金 1,500円
公式サイト https://oki-dougo.info/data01/room/broom/see_boat_ro-soku.html

※掲載の情報は2022年6月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

通年催行ではなく、運行期間が決まっているので要注意。そして、事前予約が必要となります。今回私は当日の朝に②便を予約しました!

受付は西郷港のすぐ近く

受付は西郷港ではなく、ターミナルのすぐ隣にあるポートプラザ。港を出て左に見える6階建ての建物です。

隠岐ビューホテルでもあり、ジオバスという観光バスの受付にもなってます。ちなみに荷物預かりは200円で対応してます!港のコインロッカー(500円)に預けてしまったのでちょっと損した気分……。

受付を済ませたあとはガイドさんの案内のもと、歩いて乗船場へ。こちらが今回の舟「しげさ丸」。船内は小さな椅子が並びます。着用必須のライフジャケットと、各椅子にあるブランケットのおかげで風が冷たくても安心です。

まずは海へ出発

桟橋を出発した舟は、まずは海へと向かいます!海を船で進むのは慣れっこですが、こんな小さな舟で進む海上はとっても新鮮!なんだかドキドキします。

出港するとガイドさんによる解説がはじまります。まずは西郷湾内の漁港に泊まる船の紹介からスタートします。スピーカーから流れる隠岐民謡のBGMも雰囲気あります。

こちらは波の浸食によって作られた千畳敷。かつては渡し船が運航する観光地であったそう。

正面に見える一番高い山は大満寺山。隠岐諸島の最高峰で、その高さは608m。

ガイドさんの案内がとても面白く、「隠岐では朝刊が昼に来る」「脱走した牛が夜中に走っていた」などの島民ならではのお話も聞かせてくれました。

八尾川を進む遊覧船

西郷湾めぐりを終えると、次は八尾川へ。橋をくぐって放水路から川へと入っていきます。舟の高さぎりぎりの橋の下。ちょっぴりスリルもあります。

そのまま舟は八尾川を上っていきます。緑が美しい水面と豊かな自然、市街地のすぐ近くであるというのに、まるで山奥の秘境のような美しい光景が広がります。

今回のコースで最も奥地となるのがかっぱ淵と呼ばれるポイント。ここには水神様の祠があります。階段はあるけど道はなく、舟でしか行けない祠なのです。

八尾川のカッパ伝説

この八尾川にはカッパ伝説が残されています。川辺にはカッパの像が並ぶ八尾川かっぱ公園があり、遊覧船のコース上でも、よく見るとカッパのオブジェが何体か隠れています。

この八尾川のカッパ伝説は、どのようなストーリーなのでしょうか?

かつて唐人屋の九兵衛という人物が、畑でキュウリをたくさん作っていました。そこに八尾川に棲むカッパが現れ、キュウリを盗み出します。怒った九兵衛は、家宝の小刀でカッパの腕を切り落としてしまいました。

カッパは毎日、「どうか腕を返してください」と謝りに訪れました。見かねた九兵衛は、「二度とキュウリは盗まない」「唐人屋の子どもには手を出さない」という2つのことを約束させて腕を返してあげました。それ以降、村の子どもたちは川で遊ぶ際は、カッパにいたずらされないように「唐人屋の子だよ」と言ってから遊ぶようになったそうです。

ちなみに腕を返してもらったカッパが腕をつけたところ、たちまち元通りに。八尾川のカッパは7日以内なら傷が戻るという特殊能力があるとのこと。また、九兵衛さんは実在の人物だそうです!


約45分のクルーズはこれにて終了。のんびりしたクルーズでとっても楽しかったです!特にガイドのお姉さんの解説が異常なほど上手!途中で語られる昔話など、演技力抜群で引き込まれました!

さて!隠岐諸島の旅もこれにておしまい。今回の旅で三度目となるフェリーくにがに乗船します。

楽しかったので、サザエカレーやあごだし味噌などいろんなおみやげ買っちゃった!

港のカフェで買った「うに味噌焼きおにぎり」もめっちゃ美味しかったです!

2泊3日で4島めぐりという、なかなかつめたスケジュールでしたが、知夫里島ではE-bikeで赤ハゲ山・赤壁に行けたし、西ノ島では国賀海岸を思いっきり歩けたし、中ノ島ではあまんぼうと明屋海岸に行けたし、島後では乳房杉や壇鏡の滝も見れたしで大満足の旅でした!

もし次隠岐に来ることがあれば、今回欠航で乗れなかった国賀めぐり遊覧船とローソク島遊覧船に乗ってみたいです。

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