隠岐の島に行こう!ということではじまった事前計画。メインとなる4つの島を上手くめぐるには時刻表をしっかり確認して計画を立てる必要があります。島への交通手段や事前予約など、試行錯誤した結果をまとめました!
隠岐諸島ってどんな島?
島根県隠岐郡に属する隠岐諸島。火山活動によって生まれた島々で、大陸とつながっていた時代や、日本本土と半島であった時代、火山島の時代など様々な姿へ変化してきた島でもあります。特殊な地形は世界的に価値があると認められ、ユネスコ世界ジオパークにも登録されました。
また、隠岐にしか生息していない固有の生物もおり、豊かな自然を保護するため、大山隠岐国立公園にも指定されています。さらに日本の神道のルーツといわれる自然信仰や、隠岐諸島でしか祀られていない固有の神様も多く文化面も非常にユニークな島です。
そんな隠岐諸島ですが、一言で隠岐といってもいくつもの島が集まっています。そのうち、メインとなるのは島後と、島前三島と呼ばれる知夫里島、中ノ島、西ノ島の4つの島。
島の名前よりも町村名
隠岐諸島が他の離島と大きく異なるのは、それぞれ島の名前よりも町村で語られることが多いというところ。ということで、島の名前と合わせて自治体の名前も覚えておいた方がいろいろスムーズです!さらに、各島は港の名前が島名とも自治体とも異なっています。時刻表には港で表示されているので、こちらも覚えておいた方が良いです。
というわけで、隠岐諸島をめぐる際はこれを全部覚えましょう!まるでテスト勉強みたいですね。
島の名前 | 自治体の名前 | 港の名前 | |
---|---|---|---|
島後 | 島後 | 隠岐の島町(おきのしまちょう) | 西郷港(さいごうこう) |
島前 | 知夫里島 | 知夫村(ちぶむら) | 来居港(くりいこう) |
中ノ島 | 海士町(あまちょう) | 菱浦港(ひしうらこう) | |
西ノ島 | 西ノ島町(にしのしまちょう) | 別府港(べっぷこう) |
一見するとややこしいのですが、各島1港なのが救いです。伊豆大島、対馬、屋久島のように港が複数あって、さらにそれぞれが遠く離れている場合は、旅程の組み立てが大変。1港というのはとってもシンプルです。
※実際現地に行ってみたところ、基本は「自治体の名前」で「島の名前」が出てくることは皆無でした・・・。とはいえ、自治体名だと非常に記事が書きにくいので記事内では「島の名前(自治体名)」という表記でがんばります!
隠岐へ向かう船の港は2つ
隠岐諸島への船は島根県松江市の七類港と、鳥取県境港市の境港から出港しています。
住所的には県をまたいでいますが、この2つの港は車で15分ほどとけっこう近い距離にあります。両方の港を経由していくのかなと思いきや、それぞれ就航している便は異なっているので要注意。2つの港両方に寄港する船はありません。
七類港はフェリー2便、高速船1便と合計3便、境港はフェリー1便と高速船1便の合計2便。時刻表をしっかり確認してから、どちらの港を利用するか決める必要があります。
一番大きな島後(隠岐の島町)には隠岐世界ジオパーク空港があり、大阪と出雲から1日1便運行しています。所要時間は伊丹空港から約1時間、出雲縁結び空港から約30分。運賃はその日によって変わりますが、JALの先得が利用できれば14,000円ほどでした。
どっちが良い?フェリー or 高速船
日本各地の離島便で見かける、フェリー or 高速船の2択問題。基本的には時間はかかるけど値段が安いフェリーか、速いけど高い高速船、という構図の場合がほとんど。
しかし、隠岐の場合は少し異なっています。フェリーは9:00(七類港)、9:30(七類港)、14:25(境港)に本土を出発しますが、高速船は12:00発(境港)、七類港発16:50発(七類港)のみ。
そのため、朝イチの船で島に向かう場合はフェリーがメインとなることが多そうです。なんとなくですが、高速船は隠岐に住む人が朝から本土へ行き、夕方帰るのに合わせたような時刻表です。
※便によって島をめぐる順番が変わるため、所要時間が大幅に変わります。出発時刻だけでなく、到着時刻もちゃんと確認して船を選びましょう!
便利な島前内航船
知夫里島、西ノ島、中ノ島の島前三島は島前内航船が運航しています。
「内航船いそかぜ」と「フェリーどうぜん」という2つの船があり、いそかぜは1日12便、フェリーどうぜんは1日8便と合計20便も出ています。所要時間も7~18分ほどとあっという間。そのため、フェリーor高速船でいずれかの島に渡ってしまえば、島前三島はかなり自由に動けます。
これはものすごく便利!まるでバスのようなお手軽さ。1つの島に宿をとって、残る2つは日帰りでめぐる、なんてこともヨユウです。
島めぐり計画
さて、どうせ隠岐に行くなら4つの島全てまわってみたいところ。上手く巡ることはできるでしょうか?
まず、本土・島前・島後を結ぶ航路は前述のフェリーと高速船の「隠岐汽船」、そして島前内航船の「隠岐観光株式会社」、この2つの時刻表を見比べて計画を立てていきます。
そして、旅程を組む上で外せないのが、各島の観光のメインとなる遊覧船。島後(隠岐の島町)の「ローソク島めぐり遊覧船」&「かっぱ遊覧船」、西ノ島(西ノ島町)の「国賀めぐり遊覧船」、中ノ島(海士町)の「海中展望船あまんぼう」は、それぞれ出港時間が決まっているため、それに合わせたスケジュールを組む必要があります。
これを上手く取り入れて組んだ旅程がこちら。
1日目
5/1(日)
9:30七類港発
↓ フェリーくにが
11:30来居港着
1島目:知夫里島(知夫村)
☑E-bike3時間2,400円
13:50来居港発
↓ 内航船いそかぜ
14:07別府港着
2島目:西ノ島(西ノ島町)
☑15:00~16:20国賀めぐり定期観光船
宿泊:☑民宿 福来朗
2日目
5/2(月)
8:23別府港発
↓ 内航船いそかぜ
8:30菱浦港着
3島目:中ノ島(海士町)
☑8:40~9:30海中展望船あまんぼう
シティサイクル:3時間700円
12:50菱浦港(海士町)発
↓ フェリーくにが
14:00西郷港着
4島目:島後(隠岐の島町)
☑14:30隠岐一畑レンタカー
☑17:35~18:35ローソク島遊覧船
宿泊:☑民宿 喜兵衛
3日目
5/3(火)
☑13:45~14:30かっぱ遊覧船
15:10西郷港発
↓ フェリーくにが
17:35七類港着
3泊4日あればもう少しのんびりできますが、少し詰めたところ2泊3日におさめることができました!(☑=予約)
予約も忘れずに!
島内の宿泊施設、そしてレンタカーは数が限られています。そのため、ほぼ予約は必須と考えましょう!特に繁忙期に訪れる際は、とにかく早めの予約がおすすめ。
さらに、電動自転車やE-bikeも台数に限りがあるので、利用予定の方はこちらも予約がおすすめ。特に島前三島をめぐる際は自転車がメインの交通手段となります。目的地によっては電動でないと恐ろしいことになりますので、予約しておくのが無難です。
※ちなみにGWの訪問で、中ノ島(海士町)の電動自転車は空車ナシでした。
さらに、隠岐諸島の人気アクティビティとなる各島の遊覧船も予約が重要。島後(隠岐の島町)の「ローソク島めぐり遊覧船」と「かっぱ遊覧船」は、基本的に予約が必要です。西ノ島(西ノ島町)の「国賀めぐり遊覧船」、中ノ島(海士町)の「海中展望船あまんぼう」も、繁忙期に行く場合は予約しておくのがおすすめ。また、閑散期だと逆に運航中止なんて可能性もあるので確認の意味を込めても連絡をとるのをおすすめします。
また、本土から隠岐諸島へと向かうレインボージェットも席数に限りがあるため、繁忙期の場合は予約が無難。私は今回利用していないため詳細はわからずですが、ネット予約もできるようです。
いやー、調べたり予約したり、けっこう大変でした!隠岐って有名な離島ではあるのですが、情報が思いのほか少ない・・・!普段口コミを重視するので、なかなか苦労しました。
さて、次回からは実際に島へ行ったレポートがはじまりますねー!
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