湯のまちのシンボルから見る夜景『別府タワー』(別府市)

大分県

別府のまちを見渡すことができる展望タワー。夜に訪れると、海と山の間に広がる温泉街の夜景を楽しむことができます。かつてのネオン操作レバーや避雷針など、タワーの歴史を伝える貴重な品々も展示されています。

訪問日:2024/4/3(水) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

別府のシンボルタワー

日本を代表する温泉地として知られる別府。そんな湯のまちにそびえるのが別府タワー

1957年竣工の高さ100mのタワーであり、名古屋テレビ塔、通天閣に次ぎ、日本で3番目に建てられた高層タワーでもあります。60年以上の歴史を持つタワーですが、2023年1月にリニューアルオープンも果たしました。

夜間はもちろんライトアップしています。カラーリングは季節によって変わり、春は桜をイメージしピンク色でした。

展望だけではないタワー内部

この別府タワー、展望台である「海と山と湯のまち展望台」以外にも多数の見どころがあります。

美術館「別府アートミュージアム」、無料の展望デッキ「キタハマデッキ~空と光のテラス~」、さらにはカラオケ「クイーンズエコー別府タワー店」やレストラン「CREOLE CAFE」なども。

展望台やミュージアムの入場券は1階エレベーター前の券売機にて販売しています。セット券もあるので、先にどのチケットか決めておくとスムーズ。

今回夕方に訪問したところ、「別府アートミュージアム」は既に営業時間外。「キタハマデッキ」は雨のためか閉鎖しておりました。ということで、16~17階の「 海と山と湯のまち展望台」だけに入場することにしました。

海と山と湯のまち展望台

エレベーターで17階へ。展望フロアは自販機、テーブルと椅子もあり、空いていればゆったりできそうな雰囲気。

一角には光のステージというフォトスポットも。ブラックライトを使った仕掛けで輝く床はとってもフォトジェニック。

タワーではおなじみな「別府タワー神社」もあります。恋みくじも備えており、デートで訪れたら楽しめそうです。

展望フロアにあるショップでは別府タワーぬいぐるみも販売中。さっぽろテレビ塔の「テレビ父さん」みたいに顔があってキャラクター化しているわけではないのが、逆にユニークです。

上空から見る別府のまち

大きな窓からは別府の街並みや別府湾が一望できます。北側を見ると、燦々と輝くドン・キホーテ。対岸にはうっすらと愛媛県の灯りが見えます。

南側は、先ほど東洋軒のとり天狙いで訪ねたトキハ別府店。その奥には「you me」と書かれたゆめタウン別府も見えます。

西側を見ると、山の中腹に見えるのはラクテンチの赤い文字。大分を代表する遊園地で、日中はフラワー観覧車などが見えたはず。

夜はそれほどランドマークは見当たらないですが、それでも夜景はとってもキレイ。

レアな計器と避雷針

壁に備え付けられた計器やレバー。こちらは別府タワーに付けられていた広告ネオンサインを制御するためのもの。リニューアルオープンの際に広告ネオンサインと共に取り外され、現在は展望フロアに展示されています。

こちらのスイッチは「天気表示制御板」。明日の天気を知らせるネオンを操作するもので、スタッフが天気予報を参考にスイッチを切り替えて人々に知らせていたそう。

植木鉢スタンドに載せられている物体は、なんと「旧避雷針」。こちらもリニューアルオープン前まで使用されていたもの。避雷針ってこんなに小さいのですね。

いずれも他ではまずお目にかかれないようなものばかり。タワーに訪れたら、ぜひお見逃しなく!

お帰り前の見どころ

お帰りはひとつ下の16階から。無骨ながらもホワイトとグリーンのおしゃれなカラーリングの階段を降りていきます。

まるでフォトフレームの様に置かれた錆びついたフレームは、別府タワー竣工時の窓枠であるそう。

ずらりと並んだ日本各地のタワー写真。こちらは「全日本タワー協議会」に加盟しているタワー。スタンプラリーなども開催しております。

隕石展示もあります。

詳細も添えられているのですが、手書きの書体は難しくて読めません!どうやら明治38年4月のものということだけわかりました。

出口付近にはスペースファンタジーギャラクシーウォークというちょっとしたアトラクションがあります。内部がどうなっているかは、あえて書かないでおきます。気になる方は、ぜひ現地にて!

タワー六兄弟の三男

最後にちょっとだけ豆知識!

このタワーは建築家・内藤多仲の作品。全国に多数のタワーを建てた人物であり、「塔博士」とも称されています。

この内藤多仲によって造られた「名古屋テレビ塔」「通天閣(2代目)」「別府タワー」「さっぽろテレビ塔」「東京タワー」「博多ポートタワー」は、タワー六兄弟と呼ばれております。

この別府タワーは六兄弟の三男にあたり、東京タワーよりもお兄さん。見比べて見ると、それぞれ似ている点がいくつもあります。

アクセスと営業情報

別府駅より徒歩10分。車の場合は別府ICより約15分。駐車場も備えており、「展望台」と「別府アートミュージアム」利用者は1時間無料で駐車できます。

開館時間 9:30~21:30
休館日 月曜
料金 ①展望台:800円
②別府アートミュージアム:1,000円
③キタハマデッキ:200円
(①+②は1,300円)
公式サイト https://bepputower.co.jp/

※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

  1. […] さらに、夜景が楽しめる展望タワー「別府タワー」も徒歩圏内。すぐ近くのトキハ別府店という商業施設には、とり天元祖である東洋軒もあります。 […]

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