九酔渓に架かる巨大な歩行者専用吊り橋。足元に広がる深い谷や、勢いよく流れ落ちる多数の滝を見ることができます。床板は全面がすのこ状であるため、スリルを味わいたい方にもおすすめ。
日本一の大吊橋
2006年10月30日に開通した九重“夢”大吊橋は、全長390mというながーい歩行者専用橋。
建設当初は日本一の長さの歩行者専用橋でもありましたが、2015年に「三島スカイウォーク(全長400m)」が完成すると、その座を譲ります。日本一ではなくなったかに見えましたが、この橋の水面よりの高さ173mは今でもトップ。高さ日本一という称号はいまだ継続なのです。
なお、九重“夢”大吊橋(ここのえ“ゆめ”おおつりはし)という名称は、一般応募5,890点の中から選ばれたものであるそう。
平日朝イチですが駐車場には誘導スタッフが待期しており、人気スポットとしての空気を感じさせます。受付でチケットを買ったら、向かって左の入場ゲートへ。
券売所の周りには、お土産屋さんや軽食販売のお店が軒を連ねています。土日祝日限定で、「九重“夢”バーガー」という名物メニューも。イノシシ肉を使った「シシガー」や、シカ肉の「鹿ガー」など、なかなか個性的なラインナップです。
スリル満点な歩道橋
高いフェンスで囲まれた歩道部分。橋の上には等間隔で4人のおじさんが配置されており、人によっては見どころなどを教えてくれたりもします。
中央部の床版はグレーチングという「すのこ状」になっております。歩道部分は全面に渡りこの仕様なので、常にスリルを体感できるという高所恐怖症にはハードな仕様。両サイドはしっかりとした石造りなので、不安な方は橋のはしっこを歩きましょう。
ちなみにこの吊り橋は、歩行中に傘をさすことができません。雨天時はレインコートなどが無いと、ノーガードで挑むことになります。
ただし、橋を渡った先を散策する際にはあると便利なので、持っていくのはありです。
橋から見下ろす名瀑
眼下に広がるのは、新緑と紅葉の名所「九酔渓(きゅうすいけい)」。高低差200mに及ぶ、深い渓谷が広がっています。遠くには三俣山、久住山、星生山、泉水山などの山々の姿も。
注目は、日本の滝百選の1つ男滝こと「震動の滝」。2つの滝からなり、左手前がすらっとした「雌滝」。
右奥の「雄滝」は、激しく水しぶきが立ち上がっています。滝壺からは温泉も湧いているそうです。
「雌滝」と「雄滝」の間には、「子滝」という小さな滝も。写真では撮りにくいのですが、肉眼では木々の合間にちらっとその姿を見ることができました。季節によっては見ることができたりできなかったりするそうです。
渡った先にあるもの
渡った先は北方エリア。車道が延びており駐車場もあるため、こちら側から橋を渡ることも可能。繁忙期などは、混雑を回避するためにあえてこちらからアクセスするのもありかもしれませんね。
周辺には、「橋の駅しらとり」など、ちょっとしたお土産屋&飲食店があります。
展望台もいくつかあり、こちらは「天空展望台山ぼうし」と書かれたスポット。錆びついたコインゲートがありますが、現在は無料とのこと。
ここから見渡す大吊り橋が、一番大きく広がって見えますね!
ぱらっと雨も降ってきたので、このあたりで引き返し!前述の通り、吊り橋上では傘をさせないので、強くなる前に駐車場まで戻ります~。
日本各地にある観光用の歩行者吊り橋ですが、ここはやっぱり橋の規模と見える景色のスケール感で非常に満足度が高いです!橋からの景色はもちろんですが、橋そのものを見渡す展望スポットまで歩いて行けるのも魅力的。こういう大きな構造物は、ちょっと引きで写真に撮りたくなりませんか・・・?
アクセスと営業情報
営業時間 | 8:30~17:00 ※7~10月は18:00まで |
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定休日 | 年中無休 |
料金 | 500円 |
公式サイト | https://www.yumeooturihashi.com/index.html |
※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
コメント
[…] 久しぶりの大分県&宮崎県、「別府地獄めぐり」「九重”夢”大吊橋」「馬ヶ背」「高千穂」など、私のひとり旅の原点といっても過言ではないなつかしいスポットにも再訪できたし、ずっと行きたかった由布院・竹田にも行けたし、離島もたくさんまわれたし、水族館も5ヶ所くらい行けたし大満足の旅でした! […]