奄美大島について詳しくなれる奄美パーク内にあるミュージアム。歴史や自然から、ケンムンやマジムンといった妖怪まで幅広い内容が魅力的。デジタルコンテンツや再現モデルなど、体感型の展示が豊富なので、予備知識なしでもがっつり楽しめます。すぐ近くには、2本足のユニークなデザインの展望タワーも。
※7,8月は9:00~19:00
休園日:第1,3水曜日
料金:奄美の郷:310円/田中一村記念美術館:520円
空港近くの観光スポット
奄美大島2日目、最後のスポットは奄美パーク。奄美空港から車で5分とアクセス良好な場所にあります。
奄美パークは、奄美大島の自然や文化を学ぶことができるミュージアム「奄美の郷」と、奄美に所縁がある日本画家・田中一村の作品を集めた「田中一村記念美術館」の2つの施設がメイン。
今回は奄美の郷に行ってみることにしました。閉館時間が迫っているので、ちょっと駆け足気味です。
総合展示ホールまでは無料。その先の有料エリアは310円です。ホール内では与論島や徳之島といった奄美群島の情報が集まっています。
奄美ミュージアム「奄美の郷」
入館するとすぐに広がる海の世界。「アイノコ」と呼ばれる木の舟が横たわっています。
手を叩くと登場する海の生き物たち。現代技術を駆使したデジタルな展示はとても馴染みやすいです。
生い茂るガジュマル。薄暗い中、今にもケンムンが出てきそうな雰囲気。
ケンムンというのは奄美大島に暮らしている妖怪。相撲が好き・頭に皿があるといったカッパのような特徴と、ガジュマルの木に棲みイタズラ好きといったキジムナのような特徴を併せ持っています。
さきほどのあやまる岬ではイソヒヨドリと間違えましたが、こちらがルリカケス。鹿児島県の県鳥で、国の天然記念物な鳥です。
ルリカケスは、他の鳥の声まねをするという、何ともユニークな習性を持っています。奄美大島に来たからには一回くらいは野生のルリカケスに出逢いたいな。
ミュージアムといえば恒例のシアタールーム。もちろん奄美大島の自然をフルに体感できます。
奄美大島の文化クイズ
奄美の郷には、再現された奄美の伝統集落があります。ここからは実際の展示に習ってクイズ形式でいきますね。
Q1、沖縄や奄美地方では、壁に『石敢當(せっかんとう、いしがんとう)』と刻まれていることがあります。これは一体何でしょうか。
正解は『魔除け』。
街中を駆け回るマジムンという魔物がいるのですが、この魔物、直進しかできません。
そのためT字路ではぶつかってしまい、その家に入ってきてしまうのです。
マジムンから家を守るため、T字路にはこの石敢當を配置する風習が生まれたそう。マジムンは石敢當に当たると砕け散ってしまうらしいです。
Q2、壁に立て掛けられた棒。これは一体何でしょうか?
正解は『用心棒』。
外敵から身を守るための防御アイテムです。こちらもマジムン対策か!と思いきや、外敵というのはハブのこと。石垣に数メートル毎に置かれて、ハブがでたらこれを使って退治するそう。
※ちなみに奄美大島ではハブをマジムンと呼ぶこともあるそう。そうなるとマジムン対策といっても間違いではないかもしれません。
Q3、奄美大島を襲った食料不足。そのとき島の人々を救った食べ物は?
漠然とし過ぎているのでヒント。南国らしい植物です。
正解は『ソテツの実』。
食用のイメージの全くないソテツ。毒があるため、そのまま食べることはできませんが、上手く加工することにより食用が可能となります。
実を割って中身を取り出し、水で洗って毒素を出します。天日で干したあとは、臼でついて粉にして食べます。手間はかかりますが、ソテツも貴重な食料だったのです。
大正から昭和にかけて奄美や沖縄の南西諸島を襲った飢饉を「ソテツ地獄」と呼ぶこともあるそう。ソテツしか食べる物がないこと、そしてきちんと毒抜きせずにソテツを食べることで起こった中毒の凄惨さを表してそう呼ぶらしいです。
奄美の郷には、他にも体感型の展示や遊べる仕掛けが盛りだくさん!時間に余裕を持って訪れるのをおすすめします。
レアな離島の展望タワー
クイズばかりが続いたので、ここでなぞなぞです。
片足は階段、もう片足はエレベーター。これなーんだ?
正解は「奄美パークの展望台」。
本当にごめんなさい・・・。奄美パーク内には階段とエレベーターの2本足が生えた、変わったデザインの展望台があるのです。
展望室には虚無な表情をした顔ハメが二人。
ガラス窓の外には広がる奄美大島の海。白いドームは先ほどまでいた奄美の郷です。
こういった展望タワーが離島にあることって非常に珍しいです。ちょっと振り替えってみたのですが、江ノ島のシーキャンドル、古宇利島のオーシャンタワーくらいしか思い付きません。どちらも陸路がある島ですね。あとは波照間島の星空観測タワーと竹富島のなごみの塔・・・ちょっと違いますね。
ちょっと調べてみたところ、このタワーはもともと奄美空港の管制塔だったらしいです。そして、この奄美パークは、もともと旧奄美空港があった場所。滑走路を延長するため現在の埋め立て地へ移行となり、跡地にこの観光施設が造られたのです。言われてみれば、横に長い敷地とそこに並ぶ大きな駐車場の位置関係は、空港そのものです。
園内にある田中一村美術館も気になったのですが、時間切れ。奄美パークは、私のように駆け足で見るのは勿体ないスポットです。時間に余裕をもって行くのがおすすめ!
今日はこれでおしまい!
夕御飯は、名瀬への帰り道にある奄美リゾートばしゃ山村に併設のレストランAMAネシアに寄りました。まさにシーサイドカフェといったおしゃれなレストランです。
とろっとろの角煮丼(1,500円)。他にも、ヤギのスープカレーや鶏飯などの島らしいメニューがたくさんありました。
そして大きなディスカウントストア、『ビッグⅡ』に寄り道。おみやげから日用品、レジャーアイテムまで何でもそろう総合スーパー。夜20:00まで営業しているのも便利です。
ちなみに、島ラジオのあまみエフエムを聞いていると、朝10:00ちょうどに「10時です。ビッグⅡ 開店です」といった時報兼オープン情報が流れます!
さらにこの後大浜海浜公園で星座を見に行きました。輝く金星を目印に、双子座や獅子座、おおぐま座&こぐま座など多くの星座を見ることができました。
今回4泊するティダの宿に帰ってきました。今日も早く寝ます!!
コメント
[…] 同系統のスポット奄美の郷(奄美パーク)と比較すると、体感型だった奄美の郷に比べ、こちらは少し真面目な印象。博物館が好きな方、もしくは予備知識が少しあった方が楽しめそうな雰囲気です。 […]