奄美のまじめなミュージアム『奄美博物館』(名瀬)

奄美群島

剥製やジオラマで再現された自然や、島の人々の文化や歴史を扱う島の総合博物館。館内にそのまま展示された伝統木造船はインパクト抜群です。完全屋内型なので、雨が降っても大丈夫なスポットです。

※2019年にリニューアルしたそうなので、この記事よりずっと素敵になっている可能性が高いです!

開館時間:9:00~17:00
休館日:第3月曜、年末年始
料金:310円
2018/5/19(土)

名瀬市街地の観光スポット

金作原原生林や大和村へ行ってきた奄美大島4日目。夕ごはんにはまだ早いので、名瀬市街地にある奄美博物館へ行ってみることにしました。

名瀬新港から徒歩15分と、市街地から歩いても行けるアクセス良好なミュージアムです。

観光ハブセンター奄美海洋展示館と並ぶ屋内観光スポット。悪天候の日でも大丈夫です。

奄美の総合ミュージアム

奄美の豊かな自然や、農業・漁業、文化といった人の営みなど手広く扱う総合博物館。3フロアそれぞれに様々な展示がそろっています。

奄美大島について詳しくなれるので、島に来たらまず最初に訪問するのにも良さそうです。

同系統のスポット奄美の郷(奄美パーク)と比較すると、体感型だった奄美の郷に比べ、こちらは少し真面目な印象。博物館が好きな方、もしくは予備知識が少しあった方が楽しめそうな雰囲気です。

ジオラマで再現された豊かな自然

館内に広がるのは、ジオラマで再現された奄美の自然。
希少な生物や、多数の固有種が存在していることから「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる奄美大島。他の地域では見ることができない自然が広がります。

さきほどの野生生物保護センターと同じく、ルリカケスやアマミノクロウサギの剥製もあります。

こちらはアマミイシカワガエルの生体展示。奄美大島にしかいない固有種のカエル。写真ではわかりにくいのですが、きらきらに輝く体と大きな黒目がとってもかわいいです。日本一美しいカエルとの呼び声もあるそう。

奄美大島はウミガメの産卵地。5~7月くらいが産卵シーズンで、7~9月くらいが孵化シーズン。

大和村の国直海岸では、夜に産卵のため上陸するウミガメを刺激しないよう、街灯に赤いカバーをかけています。赤く照らされる道路は、「スモモロード」とも呼ばれています。

伝統船の実物展示

一本の木をくり抜いて造ったスブネや、杉板を張り合わせて造るイタツケなどの伝統船が並びます。

船乗りがぶら下げているのは、疑似餌。これを激しく揺らし、カマスサワラを誘い出します。一見すると何でもない木の端きれですが、これが疑似餌になるのですね。ちょっとやってみたいけど、熟練のテクニックが必要だったりするのでしょうかね。

集まったサカナは、このトゥギャ(三又ヤス)でついて捕えるそう。

イタツケを大きくしたこちらがクバヤ。20人以上乗れるので、遠洋航海や運搬に役立っていました。ここでは、人型模型をたくさん乗せて空を飛んでいます。

「南島雑話」とは・・・?

江戸時代、薩摩藩の直轄地として支配を受けていた奄美大島。流刑地としても利用されており、西郷隆盛をはじめ多くの人物がこの島へ流されました。薩摩藩士である名越左源太(なごやさげんた)もそんな流人の一人。

彼は薩摩藩主の後継者問題によるお家騒動により、流刑に処せられます。配流されたにも関わらず謙虚で礼儀正しい性格であったため島民からも慕われており、読み書きを教えたりして交流を深めます。

そのときに見た奄美の人々の文化や習慣を描いたのが奄美大島の地誌「南島雑話(なんとうざつわ)」。

奄美博物館には、各ページが展示されており、幕末期の奄美の人々の暮らしを読み取ることができます。

かなり真面目な歴史展示だと思って油断していましたが、唐突にこんな描写も・・・。


お次は、すぐ近くの奄美観光ハブセンター。かなり香ばしいスポットでした。

コメント

  1. […] 奄美博物館と近く、どちらも市街地から徒歩圏内。加えて屋内型スポットなので、悪天候で海や山へ行くのを断念した日にセットで楽しめる場所ではないでしょうか。 1974年オープンというかなりの歴史の観光スポット。1階がハブグッズやお土産を扱うショップと受付、2階が映像ルーム、地下が生態展示コーナーとなっています。 […]

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