アクセス難易度が高いことで有名な孤島・青ヶ島。運良く渡ることができても、今度は帰れなくなる可能性が・・・!ヘリ予約の無い私は、早朝のヘリポートで当日キャンセル待ち作戦に挑みました。何パターンか存在する青ヶ島からの脱出方法についてもまとめました。
青ヶ島からの脱出方法
青ヶ島から帰るにはどうしたら良いのか、複数パターンのある青ヶ島からの帰りの手段についてまとめてみました。
安定のヘリコプター
最も安定した手段のヘリコプター。11,530円と高価ですが、就航率はかなり高い!何としても予定内に旅を終えたい方は、こちらを。ただし、ヘリの定員は9名とかなり狭き門。すぐに予約で埋まってしまいます。1ヶ月前から予約が解禁されるので、スピード勝負です。
ヘリコプターの予約が無い人が脱出するには・・・
ヘリコプターの予約が無い人が青ヶ島から帰るには、船・あおがしま丸を利用可能。こちらは予約不要、そして2,480円とリーズナブル。しかし、就航率は30%ともいわれるほど不安定。ポケモンでいったら、つのドリルが命中するくらいの確率でしょうか。
気になる当日の運航情報は、朝7:00に東海汽船のHPにアップされます。
また、そもそも毎日運航しているわけではないので運休日はチェックしましょう!
島内のテレビでは、ヘリポート&港のライブカメラが流れてます。運航情報も一応流れてます。
東京待機・・・・・・
基本は八丈島~青ヶ島間を往復しているあおがしま丸ですが、点検のため東京に行ったきり帰ってきてません。絶望的です。
ヘリ予約もねぇ!船もねぇ!
ヘリのキャンセル待ち予約(電話)ができます。
東邦航空の電話にてキャンセル待ちを受け付けており、1人2便まで予約可能。ただし、希望日の前日16:00までにキャンセル枠ができなかった場合は、自動的に無かったことになります。
なお、電話の際に尋ねると、キャンセル待ちの人数を確認することもできます。
私が電話したときは、明日は9人待ち・明後日は13人待ちと絶望的な状況でした。抑えで入れている方も多いので実際の人数とは限りません。参考程度の数字です。
前日16:00過ぎても連絡はありません・・・。キャンセル待ち失敗です・・・・。
最後の手段・・・
ヘリ予約も無い、キャンセル待ちも失敗、あおがしま丸も欠航・・・・そんなときは最後の手段。
それは、当日ヘリのキャンセル待ち。
朝、ヘリポートで待っていれば、当日キャンセルがあった場合に先着順で乗ることができます。青ヶ島ヘリポートが開くのは朝8:00。30分前くらいに並べば良い?あまいです!!
ガチ勢は朝3:00です!!!
このへんはきっと時期によって大きく変わるでしょう。島の人や、他の旅人から情報を仕入れると良いと思います。だいたい1日に1~2人くらいは当日キャンセルの可能性あるそうです。また、キャンセル待ちしつつも乗れなかった人が多い場合、夕方に臨時便が出る可能性があるので諦めないで!
前夜の作戦会議
ここからは旅日記の続きです!最後の手段、当日キャンセル待ちレポートです。同じ宿のキャンパーの2人と、3人で作戦会議しました。
「明日はヘリポート何時に行きますか?」
「今朝は4:00で3番目だったけど、1番と2番だった人は、さっきの夕方便で帰ったはず」
「だったら4:30くらいで良いんじゃない?」
「いや、他の人が早めて来るかもしれない。4:00にしましょう。」
「これでキャンセル待ち2名だったら、1人残りで切ないですね。」
「3人で行くとして、事前に順番決めておきませんか?」
「じゃんけんだと微妙だからあみだくじで決めよう!縦線・横線・名前で分担して公平にしよう」
(私は2番目になりました)
「明日帰れなかったら何しましょうかね」
「だいたいもうまわっちゃったからなー」
「青酎(島の特産焼酎)の酒蔵見学に行こう」
「パンフレットもらってきました」
青酎のパンフレット。中には杜氏の顔写真入り。
「杜氏って10人もいるんですね」
「あ、このおじさん見たことある!」
「この人はよく見かけますよね」
「昨日車に乗せてくれたおじさん、杜氏だったんだ」
「ヘリポートで話したおじさんも、杜氏だったんだ」
ほとんど見たことある顔でした・・・。
いざ、キャンセル待ちへ!
3:45起床!!かなりキツいですが、もう気合いです!
予定通り朝4:00にヘリポートへ。本当にヘリポートが近い宿に泊まって大正解でした。まだ他に待っている人いないため、私達3人が、1番・2番・3番となりました!
待合室は閉まっているので、軒下の屋外で待機。ありがたいことにトイレは24時間使用可能です。
真っ暗なヘリポート、次の旅に備えて購入したヘッドライトが早くも役に立ちます。風が吹き、小雨が降り注いでいたのでレインウェアも役に立ちました。
こんなとき、1人じゃなくて良かった!ご一緒しているキャンパーのお二人、青ヶ島でキャンプするだけあって旅経験豊富。秘境駅めぐりをしている18きっぱーさんと、やたら日本各地に詳しい登山家さんでした。話がとても面白いです。
6:00近くなると、新たに2人キャンセル待ちの方が。本日の待ちは合計5人でした。正直ヘリポートに来るの5:30くらいでも良かった気がしますが、ここは心理戦です。
しばらくすると、元村長と思われる島の人が遊びにきました。
「今日はヘリに乗れるかな~?」
「ほれ、昔の青ヶ島の写真!」
「大杉は行ったかー?」
「なんだ、行かなかったのかー。このへんにあるんだぞ(地図を指して)」
しばらく話したあと去っていきました。やっぱり人懐こい青ヶ島民。
ちなみに大杉という場所は、観光客だけで行くのが禁じられているところ。地図にも正確な位置は描かれていません。もっと禁止されるかと思いきや、軽くおすすめされてびっくり。
ついにヘリポートオープン
8:15ごろ、待ちに待った係の人が来てヘリポートオープン!
開口一番に「3人まではすでにキャンセルが出てますよ」
我々3人はヘリコプター確定しました!!!!!
嬉しすぎる!!!柄にもなく感動してしまいました。名前と電話番号を記帳し、いったん宿に戻って朝ごはん。そのあと私は、ゆったり荷物まとめたりしてヘリ出発時刻まで待機しました。
各々、商店へ最後の買い出しにでかけたり、島唯一の信号(押しボタン式)のボタンを押しに行ったりとやり残したことをクリアしに出掛けていきました。
ヘリは無事に八丈島から到着。初日にサウナ付近で話した方たちも同じヘリ!彼らはきちんと予約とっていたのです。
というわけで、乗客ほとんど知り合いの中、ヘリに乗り込みました。行きは前だったので、今回は後ろの席へ。
無事八丈島に帰ってくることができました!
私の考えるベストプラン
思いつきで考えた、青ヶ島交通のベストプランをまとめてみます。
日程に余裕があり、島に閉じ込められても大丈夫!トラブル楽しい大歓迎!そんな方ばかりではないはずです。
往復手段はやっぱりヘリコプターが安定です。でも、可能であれば船を利用したい!安く済ませたいし、船が好き!そんな方のためにオススメがこちらの作戦。
まずは、とにかくヘリ予約!せめて帰りだけでも予約!もし船が運航したならヘリをキャンセル、欠航したら予約したヘリコプターを利用するヘリ抑え作戦!
ヘリのキャンセル料は前日なら430円、当日なら1,430円。帰れなくなる分の出費に比べたら、微々たるものです。また、当日ヘリが「条件付き運航」だった場合はキャンセル料が0円になるそうです。
ただ、島民にとっても貴重な交通手段。むやみに予約を埋めるのは抵抗があります。
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