青ヶ島 Part 3 徒歩で向かうカルデラの中心地 ひんぎゃのサウナと地熱釜

青ヶ島

カルデラの中にある池の沢地区をめざしてひたすら歩きます!険しい坂道を超えてたどりついた中心部には、地熱を利用した地熱釜や離島では珍しいサウナ、そしてキャンプ場がありました。かなりハードな道のりです。

2016/9/19(月)

カルデラの中の池の沢地区へ

お昼ご飯も食べたので、午後は民宿のある岡部地区からカルデラのくぼみにあるもう1つのエリア・池の沢地区まで歩いていくことにしました。島の人の話だと1時間くらいだそうです。

えっちらと歩いていきます。基本的には車が通れるように舗装された道となっています。たまーにすれ違う車はありますが、人の気配はほとんどありません。

集落からおよそ1時間で平成流し坂トンネル入口へ。ここからの景色がこちら!!

さきほどの大凸部からは見ることのできなかった二重カルデラが!!波打つ山肌は、お皿に乗ったゼリーにも見えます。

不思議な空気のカルデラ内部へ

車だったら迷わずに平成流し坂トンネルを抜けるのですが、今回は徒歩での移動。あえてトンネルは通らずに、車両通行止めの旧道流し坂へ。舗装はされていますが、道が割れていたり落石があったりとなかなかハード。苔むしてグリーンカーペットになっている部分もあるので、おそらくここを通る人はもうほとんどいないのではないでしょうか。

流し坂を下ると、カルデラ内の樹海へと入っていきます。舗装された道もあるし、電柱もあるのですが人の気配はほとんどない。たまに小さな工場や畑が姿を見せるくらいで、生活感がまったくありません。説明するのが難しいのですが、他では経験したことの無い不思議な雰囲気です。なんだか違う世界に来たような感じがします。

他の木の樹上で育つ植物、オオタニワタリがたくさん生えてます。

ひんぎゃのサウナ

カルデラの中心部へ進んでいくと、青ヶ島のメイン観光スポット・ひんぎゃのサウナへたどり着きます。「ひんぎゃ」というのは、噴気孔のこと。それを利用したサウナです。

民家もほとんどない池の沢地区で、人の姿があるのはこのサウナ周辺。近くには地熱釜もあって、自由に使用することができます。卵や野菜など、好きな具材をこの釜に放り込んでおき、しばらくすると美味しく蒸しあがって食べることができるのです。サウナに入る前にいれておくとちょうど良いらしい。

さらに、サウナの隣には製塩所もあり、青ヶ島の特産品「ひんぎゃの塩」を買うことができます。蒸かした食材を特産の塩で食べる・・・地熱釜とのコンボが決まり過ぎです。

地熱釜付近の東屋では、メンズたちが盛り上がってました。みなさん、1人旅で来てる方ですが意気投合してわいわいしてるそうです。話題の中心は青ヶ島からの脱出について。私もちょっとだけ混ぜてもらい、いろいろと情報交換しました。

もちろんサウナにも入ってみました!料金は300円でタオルも借りれます。浴室に続く階段を下っていると、すでに熱気が・・・!奥の扉がサウナですが、その手前から既にサウナ状態の熱気です。

サウナ自体はそこまで温度が高くないのですが、水風呂はありません!蛇口から水は出るのですが、かなり温めなので冷やすことができません。なんというドS仕様なのでしょうか・・・。

脱衣場のとなりの休憩所は冷房が効いているので、熱くなったらそこで冷ましましょう。冷蔵庫もあるので、飲み物は入る前に冷やしておくと良いです!

こんなところにキャンプ場


サウナ近くにはキャンプ場があります。

こんな離島で、しかも集落から遠く離れたカルデラ内部でキャンプするなんて、怖くないのでしょうか・・・?

キャンプ場利用には役場で事前予約&当日申請が必要です。といっても簡単なメールするだけだとのこと。詳しくは青ヶ島HPの最下部に。

キャンプ場のある池の沢地区は飲料水が無いので、自分で用意するか当日役場で申請時にわけてもらうかする必要があります。ヘリポートや役場からだと1時間半くらいの道のり。水もって歩くのはかなりきつそうです。

何だか過酷なイメージですが、意外と快適だという青ヶ島キャンプ場。その理由は・・・・

・サウナで風呂に入れる
・サウナに自販機ある
・サウナのトイレは夜でも使用可能
・食材さえあれば、地熱釜で調理できる

なるほど!サウナさまさまですね!というか、青ヶ島名物をフル活用できるので、なんだか楽しそうに思えてきました。

民宿までのつらい帰り道

民宿のある岡部地区への帰り道。行きは比較的下りで楽だったのですが、帰りはカルデラから出るためひたすら登り坂。かなりきついです!!!

そこに女神現れる!!!

通りすがった地元の方が車に乗せてくれたのでした。もう本当に嬉しかったです。乗せてくれたのはおじさんでしたが、本気で女神に見えました。人は本当に救われたとき、性別問わず女神を感じてしまうのですね。

おじさんに聞いた話では、島の人たちは基本的に「車に乗せてあげよう!」って思うらしい。

でも、声かけるとだいたいが「歩きに来てるんで大丈夫です!」ってなるからあまり声かけないようにしているんだって!うーん、やっぱり青ヶ島の人は優しい。

宿に戻ると、お風呂が沸いてました。歩き続けたカラダがぐっと楽になりました。

今日の夕飯。天ぷら!天ぷら!天ぷら!お前だ!

ひんぎゃの塩も付いてます。天ぷらとのコンボも抜群でした!

今日の食卓は、仕事で来ているという方とご一緒でした。もともとマグロ漁船に乗っていたらしく、普段絶対聴くことのない貴重な話をたくさんきかせてもらいました。

明日はレンタカーを利用します!!

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