神戸ハーバーランドに立つ赤い観覧車。見どころがあちこちに点在する神戸のベイエリアを、ぐるっと見渡すことができます。実はこの観覧車、もともとは別の場所にあったものなのです。
ハーバーランドのシンボル
神戸港に面する複合商業施設umie MOSAIC。アンパンマンミュージアムのすぐそばにそびえる真っ赤な観覧車、その名もモザイク大観覧車。
その高さは50m、直径は45m。100mを超える日本各地の大観覧車に比べると小規模ではありますが、港というロケーションが何よりも魅力的です。
当初は白い姿でしたが、2007年に赤色に塗り替わりました。同じく赤色の神戸ポートタワーや、オリエンタルホテル神戸とともに、神戸港を彩るシンボルとして親しまれています。
ゴンドラは冷房完備
チケットは乗車口にて販売。自動券売機がありますが、訪問した際はスタッフさんが代理で操作・購入してくれました。
ゴンドラはスタンダードのまん丸タイプで、4人乗り。全てのゴンドラが観覧車の本体と同じく真っ赤に染められています。かつてはシースルーもあったようですが、2013年のリニューアルで廃止になったようです。
全ゴンドラは室内にしっかりと冷房完備!厚い夏に訪れても快適に乗車することができます。さあ、約11分間の空中散歩のはじまりです!
広がる港町のパノラマ
ただいまリニューアル工事中のためシートに包まれた「神戸ポートタワー」や、白いネットのようなスペースフレームが印象的な「神戸海洋博物館」など、港には様々な見どころがあります。
ちょうど出港するタイミングだった「コンチェルト」。船内にて飲食物を提供しているレストランクルーズ船で、特別な日向けのスペシャルプランから、リーズナブルなワンドリンクプランまで、幅広いコースが魅力的です。
円形の建物は「オリエンタルホテル神戸」。海から上がる白波をイメージしているそうです。奥には、ポートアイランドへとつながる真っ赤なアーチ橋「神戸大橋」もちらっと見えます。
これ、絶対日が暮れて夜景のタイミングで乗った方が良いですね!
そうしたかったのですが、帰りの新幹線の都合で日没後に乗ることができず・・・。夏場は日が長いため、たっぷりといろいろめぐれて良いと思っていましたが、このようなデメリットもあるのですね。
モザイク大観覧車と震災の関係
この観覧車、もともとは1991年にオープンした「六甲ランドAOIA」というレジャー施設にあったもの。建設当時、世界で初めてイルミネーション機能を搭載した観覧車であったそうです。
50本のウォータースライダーや、日本最大であった740mの流れるプールなど規格外のスケールで人気を博したレジャースポットでしたが、1995年1月17日の阪神・淡路大震災で壊滅的被害を受けて営業停止に。
その後、観覧車をはじめとしたアトラクションは神戸MOSAIC(現・umie MOSAIC)に移設。ミニ遊園地「モザイクガーデン」という名で、復興のシンボルとしてオープンしました。
現在は老朽化によりモザイクガーデンは営業終了、跡地は「神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール」へと変わりました。観覧車のみこの地で残り、今も人々を空中散歩へと送り続けているのです。
アクセスと営業情報
JR山陽本線の神戸駅から徒歩5分、神戸市営地下鉄海岸線のハーバーランド駅から徒歩5分、山陽電鉄神戸高速線の高速神戸駅から徒歩10分。
営業時間 | 10:00~22:00 |
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料金 | 800円 |
公式サイト | https://umie.jp/features/mosaickanransya |
※掲載の情報は2023年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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