海遊館のすぐそばにそびえる大きな観覧車。昼は大阪湾のパノラマ、夜はベイエリアの夜景と様々な景色が楽しめます。そんな大観覧車ですが、世界最大の観覧車であったという輝かしい歴史もあるようです。
ベイエリアのシンボル
巨大な水族館「海遊館」やショッピングモール「天保山マーケットプレース」などが並ぶ天保山ハーバービレッジ。
そんなレジャースポットのシンボルと言えば、天保山大観覧車。直径100m、地上112.5mという巨大な観覧車で、ベイエリアに燦然と輝きます。
2014年よりLED照明が導入され、より精密な光の演出が可能になりました。アニメーションのような映像が流れたり、キャラクターが表示されたりと様々な演出で周囲を盛り上げます。
スタンダードなゴンドラ
ゴンドラは8名乗りで、全60基。冷房が完備されているので、暑い夏に訪れても快適な空の旅を送ることができます。
このうち8基だけ、イスも床も透明なシースルーキャビンがあります。訪問時、通常ゴンドラは待ち無しで乗車可能でしたが、シースルーは列ができており、20分ほどの待ち時間が発生していました。
並んでいる人はみな外国人観光客。どうやらインバウンドに人気なようです。万博記念公園にある「OSAKA WHEEL(オオサカホイール)」は全てのゴンドラがシースルーとなっていましたが、この人気っぷりを踏まえての仕様なのかもしれませんね。
視界いっぱいに広がる夜景
一周の所要時間は15分。ゴンドラ内では、軽快なBGMとともにちょっと小さめなボリュームで大阪の街の案内音声が流れています。
すぐに見えてくるの斜張橋は天保山大橋。天保山ハーバービレッジのある港区築港と、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどがある此花区桜島をつなぐ自動車専用橋。よく見ると、橋の向こうにUSJの輝きを見ることができます。
東側を見ると、市街地の向こうに圧倒的な存在感でそびえ立つあべのハルカスも見ることができます。
天気が良い日中には、明石海峡大橋や関西国際空港まで一望できるそうです。
実はこの天保山大観覧車、日本夜景遺産にも認定されています。観覧車も含めた夜景を楽しみたい方は、さきしまコスモタワー(大阪府庁咲洲庁舎)あたりから見ると良さそうです。
日本3位の大きさ
この天保山大観覧車、112.5mという大きさは日本の観覧車では何番目くらいなのでしょうか?ということで、日本の観覧車大きさランキング(2023年7月時点)を貼ってみますね!
1位 OSAKA WHEEL(123m)
2位 ダイヤと花の大観覧車(117m)
3位 コスモクロック21・天保山大観覧車(112.5m)
※いずれも()内は地上高
かつて3位であったお台場のパレットタウン大観覧車(115m)が閉業となった現在、横浜のコスモクロック21と並ぶ国内3位の高さなのです!ちなみにコスモクロック21と天保山大観覧車は、直径や定員、構造などがほぼ同じの兄弟機であるそう。
かつては世界一の観覧車
実はこの天保山大観覧車、かつて世界一の高さの観覧車でした。
1997年7月、当時世界最大であった滋賀県の「イーゴス108」(108m)を凌ぐ高さ112.5mの観覧車としてオープン。それから1年と8ヶ月ほど世界一の座をキープしていました。
その後、世界一の座を引き継いだのはまたまた日本の観覧車。1999年3月にお台場の「パレットタウン大観覧車」(115m)がオープンすると、その座を譲ることに。
その後、イギリスの「ロンドンアイ」(135m)、中国の「南昌之星」(160m)、シンガポールの「シンガポール・フライヤー」(165m)、「ハイ・ローラー」(168m)と続き、2023年現在はUAEの「アイン・ドバイ」(250m)が世界最大となっています。
アイン・ドバイの規模は圧倒的で、今後もう抜かれることは無さそうな気がします。世界一はもう変わらないのかとも思いますが、観覧車はあくまで娯楽のためのもの。タワーやビルとは異なりその運命は儚く、経営不振であったり、老朽化であったり、土地開発であったりと様々な理由で閉業・取り壊しという未来を迎える可能性があります。そのため、新しい観覧車ができなくてもランキングが変動する可能性は大いにあり得るのです・・・!
アクセスと営業情報
大阪メトロ中央線「大阪港駅」1番出口より徒歩約5分
営業時間 | 10:00~21:00 ※日によって異なる |
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料金 | 800円 |
公式サイト | http://tempozan-kanransya.com/tempozan-kanransya.com/ |
※掲載の情報は2023年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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