ハニワ好き必見!蘇る古代の埴輪まつり『今城塚古墳』(高槻市)

大阪府

淀川流域最大規模の前方後円墳。公園として整備されており、墳丘上も含めて自由に散策することができます。圧巻なのは200体にも及ぶハニワがずらりと並ぶ祭祀場。様々なモチーフのハニワたちは、ユーモラスな姿で訪れる人を楽しませてくれます。

訪問日:2021/9/24(金)

三島古墳群で最大の古墳

世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群をはじめ、多くの古墳が残る大阪。ここ高槻市にも、三島古墳群と呼ばれる多数の古墳が存在しています。

その中でも最大級のものがこの今城塚古墳(いましろづかこふん)。6世紀前半に造られたとされる前方後円墳で、墳丘の大きさは190m、外濠を含めた全長は350mにも及びます。同時代のものでは日本最大級の大きさとのこと。

被葬者は継体天皇という説がありますが、宮内庁による治定は受けていないため、立ち入りや調査が可能。1997年より毎年発掘調査が行われているそうです。(※宮内庁は茨木市にある太田茶臼山古墳を継体天皇陵として治定しています。)

緑ゆたかな古墳公園

古墳そのものが公園として整備されているため、自由に散策できます。墳丘上には木々が生い茂っており、森のような風景。日影に腰掛けて談笑する人々の姿もあり、なんとものどかな雰囲気です。

墳丘の上も散策可能。木々が茂っていますが、道はきちんと整備されているため、気軽に森林浴が楽しめます。わかりやすい解説パネルもところどころに設置されており、散策しながら古墳の仕組みを学ぶことができます。

周囲には内濠、外濠と二重の濠が張り巡らされています。一部分には水が蓄えられており、水鳥が集まる様子がとっても美しい。

圧巻のハニワまつり

2001年には、古墳北側に幅65mにも及ぶステージ状の埴輪祭祀場が発見され、円筒ハニワや形象ハニワなど、60体以上が発掘されます。

そんな祭祀場が、復元ハニワで再現されています。ずらりと並ぶのは馬型、冠帽男子型、巫女型など様々なバリエーションのハニワ。その数はなんと約200体!これだけのハニワを前にするとテンション上がります!

高さ170cmの国内最大の家型ハニワも。千木や鰹木など、神宮のようなつくりをしており、神社ではないかとも考えられているそう。

楽し気なパレードに見えますが、実のところは大王の葬式の儀礼をハニワで再現したと考えられています。

ユーモラスなハニワたち

ハニワたちをじっくり見ていると、巫女や武人といったフォーマルな雰囲気のハニワに混じって、かなりユニークなものも。

特に目を引くのは動物ハニワたち。等間隔に並べられた水鳥型ハニワは、アヒルの大行進みたいでかわいらしい。ちょっと笑顔に見える口元がポイントです。

のっぺりとした牛型ハニワ。馬がばっちり装飾具を纏っているのに対して、何も装備しておらずつるんとしてみえます。

ふくよかな姿の力士型ハニワ。ゆるい表情と「よっ!」みたいなポーズがとってもコミカル。子供は絶対好きになると思います。

ここのハニワたちは、なんと自由に触ることができます。隣でマネしたり、馬や牛にまたがったりとハニワたちと遊び放題。

墳丘に登ったり、ハニワとふれあったりと、とっても楽しい古墳でした!

アクセスと営業情報

JR摂津富田駅から徒歩30分。もしくはバスで約6分のバス停《今城塚古墳前》から徒歩6分ほど。

駐車場は、今城塚古代歴史館の駐車場が無料で利用できます。ただし、営業時間外や休館時は駐車場も閉鎖されてしまいます。コインパーキングもあるようですがわかりにくいので、事前にGoogle Mapなどで目星をつけてから訪問するのをおすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました