愛媛県のご当地グルメである松山鮓。今回ご紹介する「すし丸」では、お一人様でもリーズナブルにその味を楽しむことができます。様々な海鮮が入ったちらし鮨は、ひとくち食べる毎にいろいろな味と食感が口の中に広がります。
松山鮓とは
松山のグルメといえば、なんといっても鯛めしが有名。鯛とご飯を出汁で炊き込んだ松山鯛めしや、鯛のお刺身を生卵にあえてご飯にかける宇和島鯛めしと2つのバリエーションがある人気のメニューです。
そんな鯛めしに続くメニューとして知る人ぞ知るグルメが松山鮓。松山地方の郷土料理として古くから親しまれております。松山生まれの俳人・正岡子規もこの松山鮓を故郷の味として愛しており、松山鮓に関連した俳句を多く残しているそう。また、かの夏目漱石も親友である子規の実家へ立ち寄った際にこの松山鮓をふるまわれその味に感動したとのエピソードも残されています。
・・・まず「鮓」が読めません!!
「鮓」はすしと読み、意味は鮨(すし)と同様の意味だそうです。
老舗のすし丸へ
松山鮓を取り扱うお店は松山市内に数店舗あります。しかし、お一人様である点に加え、あんまりお金の無い私にとって、寿司とつくとつい身構えてしまいます。一人でもリーズナブルに楽しめるお店はないかな?
そんな私のような旅人におすすめなのが、こちらのすし丸本店。大街道(おおかいどう)というアーケードのメインストリートから一本脇道を入ったところにあります。
すし丸は昭和23年創業という老舗。いわゆる回らないお寿司で敷居が高そうに見えますが、カジュアルなメニューも扱ってます。さらに、店の前に置かれたメニューには、「御一人様歓迎」の張り紙が!一人旅に優しい雰囲気が滲み出ています。
緊張のカウンター席
店内へ入ると、和服を着た女将さん風の女性が丁寧に案内してくれます。カウンター席だったのですが、目の前には職人さんの姿が・・・!ドラマとかで見る高級なお寿司屋さんの光景に緊張が走ります。
メニューやおしぼりを運んでくれた店員さんも、びしっとスーツを決めたおじいさん。まるで執事のような雰囲気で、緊張を通り越してお金持ちになったような気分になってきました。
メニューはもちろんお寿司が中心。会席料理やコース料理、トラフグやオコゼなんかも扱っております。また、鯛めしも扱っています。いろいろと誘惑がありますが、目的通り松山鮓を食べてみることにしました。
すし丸の松山鮓
こちらがすし丸の松山鮓。桜でんぶ、錦糸卵、煮しいたけ、絹さやといったちらし寿司に、えび、鯛、穴子、タコ、太刀魚などの海鮮が乗るとっても華やかなメニューです。
お刺し身は酢で〆てあり、お酢の味がしっかりとしみています。〆鯖以外で酢漬けのお刺身って新鮮。噛み締めると口の中に酸味が広がり、とっても美味です。
太刀魚やタコは食感が良く、また穴子の甘さも良いアクセント。食べるたびに味が変わるので、飽きることなくあっという間に食べ終えてしまいました。
松山鮓に鯛そうめんや松山じゃこてんがセットになった松山御膳というメニューもあります。お腹とお財布に余裕がある方はこちらもおすすめです!
アクセスと営業情報
伊予鉄市内電車の大街道停留所から徒歩約3分。松山市駅から歩いても15分ほどでアクセスできます。坂の上の雲ミュージアム&萬翠荘からも近く、観光と合わせての訪問もおすすめです。
営業時間 | 平 日:11:00~14:00, 16:30~22:30 土日祝:11:00~22:30 |
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定休日 | 無休 |
公式サイト | http://www.sushimaru.co.jp/menu.html |
※掲載の情報は2021年12月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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