箱根湯本にある老舗温泉ホテル天成園(てんせいえん)の日帰り入浴。お値段は張りますが、タオルや浴衣込みなので手ぶらで利用できます。最上階にある展望露天風呂や、美しい滝が見どころの庭園など、楽しめる要素がたくさん!時間に余裕を持たせてゆったりと過ごしたい温泉です。
湯本の老舗温泉ホテル
箱根湯本にある天成園は、天然温泉&露天風呂が自慢のホテル。全国各地に「万葉の湯」や「万葉倶楽部」といった温泉を展開する万葉グループの施設です。
1948年にオープンした、創業70年を超える老舗。かつて小田原藩主であった稲葉氏の別荘が建てられていた敷地につくられています。
ここでは日帰り入浴も行っているのですが、特筆すべきはその営業時間の長さ!
ホテルの日帰り入浴というと利用時間が短めに設定されているのが普通ですが、ここでは午前10時から翌朝午前9時まで23時間利用できます。深夜でも営業している温泉施設は、このエリアではココだけかもしれません。
高めの値段設定
入館料は大人1名2,530円!これは通常のスーパー銭湯などと比較すると、かなり高価。
とはいえ、人気の天成園をお手軽に堪能できると思えば、それほど割高という感じもしません。バスタオル、フェイスタオル、浴衣も含まれており、手ぶらで利用できるのも嬉しいポイント。
また、温泉施設において値段が高いことは、必ずしもデメリットではありません。これくらいの値段になると、お子様連れや学生団体などが利用することは少なくなるため、非常に落ち着いた雰囲気で入浴が楽しめます。日頃の喧騒を忘れてゆったりと過ごしたい人におすすめな温泉です。
展望抜群な温泉
女性は6階、男性は7階が大浴場。敷地内に4本もの源泉を所有しており、かけ流しのお湯をたっぷり楽しむことができます。
内風呂、サウナ、ミストサウナなどいろいろありますが、特に露天風呂がスゴイ!最上階につくられた湯船のまわりには眺望が広がり、開放感抜群!新緑や紅葉など、四季によって変わる箱根の自然を眺めながら入浴できます。
また、シャンプー&コンディショナーにはJe l’aimeなど市販されているものも揃っています。「備え付けだと髪が不安・・・」なんて人でも安心して手ぶら入浴ができます。
浴衣のカラーも5種類から選択可能。ピンク、イエロー、グリーンなど華やかな色合いがそろっていて迷ってしまいますね!ただし、男性用は1種類しかありません・・・。
休憩所のリラクゼーションルーム。マンガなどはありませんが、各席TVモニター付き。天成園の日帰り入浴は、深夜料金を支払えば朝9:00まで滞在できます。一晩過ごすならば、ここでばっちり睡眠がとれますね。
レストラン
館内のレストランでは、お刺身や天ぷら、揚げ物などの和食を中心としたメニューがそろっています。
天成園カレーや天成園バーガーといったカジュアルなメニューや、SNS映えするドリンクメニューなど、かなりバリエーション豊富。サウナーの間で人気のドリンク「オロポ(オロナミンC+ポカリスエット)」も扱ってます。
今回は小田急トラベルの食事付プランで申し込んだので、こちらのすくも御膳がセット。箱根山麓豚のお鍋、お刺身、天ぷら、そばなど和食の人気メニューがてんこ盛り!
一品一品がとっても美味しくて、食べる順番に悩んでしまいます。特にとろろはご飯にかけたり、マグロと和えたりとろろそばにしたりと色々なアレンジができて楽しめます。
立派な庭園
天成園の建物の裏手には庭園が広がっており、自由に散策を楽しむことができます。
園内にて箱根大神を祀る玉簾神社。江戸時代に稲葉氏の邸内社として創建されたといわれる神社で、105段の石段を登った先に社殿があります。
ご利益は家内安全、商売繁盛など。縁結びのパワースポットとしても人気で、かわいらしいハート型の絵馬も奉納されていました。
たまだれ庵という茶屋もあります。お団子や飲み物だけでなく、おそばやおでん、そうめん流しなどしっかりした食事メニューも。店先には足湯があり、無料で利用できます。
池にはニシキゴイに加えて真っ白なアヒルとアオクビアヒルがたくさん!グワッグワッと鳴きながら泳いでいるのでとってもにぎやかです。
決してめずらしい生き物ではありませんが、目の前をトコトコ歩いていく様子はとってもかわいらしい。見てるだけで和みます。
2つの滝
庭園には2つの滝があります。1つ目は玉簾(たまだれ)の瀧。高さ約8m・幅約11mの立派な滝で、ザーザーと音を立てて勢いよく流れています。木の間と岩に掛けられた注連縄が神聖な雰囲気です。
滝壺にはニシキゴイがたくさん。水がとってもキレイで、カラフルな鯉がめっちゃ映えます。
2つ目の飛烟(ひえん)の滝は、白糸のように流れる美しい滝。玉簾の滝よりも大きく、高さ約20m・幅約10mにも及びます。
飛び石が滝壺の中に敷かれており、すぐ近くまで接近することができます。
ここには、ニシキゴイに加えて、真っ白なサカナも泳いでいます。このサカナの正体はアルビノのニジマス。少し金色に近い色合いなので、黄金マスとも呼ばれています。底にびっしりと生えている水草(アナカリス)の緑も美しく、色鮮やかな水中世界がキレイ。
温泉はもちろん、浴衣でくつろいだり、庭園散策も楽しめて日帰りでもたっぷりと満喫できました。もし日帰り利用するなら半日くらいの滞在がベスト。漫画や書籍、フォトスポットなどあと1~2コンテンツがあると、若い人でも1日フルで過ごせそうな気がしました。
アクセスと営業情報
箱根湯本駅から徒歩12分ほど。片道100円のシャトルバスも出ていますが、須雲川沿いの温泉街を歩いて行くのも楽しいですよ!
駐車場は日帰り入浴の場合5時間まで無料、以降は30分毎に100円となります。
営業時間 | 10:00~翌9:00 |
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料金 | 2,530円 |
公式サイト | https://www.tenseien.co.jp/ |
※掲載の情報は2021年11月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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