あなたは見抜けるか!?『横浜税関資料展示室クイーンのひろば』(横浜市)

神奈川県

横浜三塔のひとつ「クイーンの塔」は、普段はあまり意識しない税関について知ることができるミュージアム。輸出入される違法なモノの取り締りも行う機関であるため、「白い粉」の隠し場所の再現や、ブランド品のニセモノなど激レアな展示が盛りだくさん。もうドキドキが止まらないです!

訪問日:2026/1/24(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

税関のミュージアム

横浜三塔のひとつ、「クイーンの塔」に数えられるのは横浜税関。大正12年(1923年)の関東大震災で倒壊焼失した庁舎に代わり、昭和9年(1934年)に建てられた建造物で、当時は横浜で最も高い建物であったそうです。老朽化や執務スペースの不足を解消するため、改修増築が行われ、平成15年(2003年)に現在の姿になりました。

クリーム色の建築に淡いグリーンのドームが帽子のように被さる姿。ジャックやキングとも異なる優雅なたたずまいは、まさにクイーンの名に相応しい存在感です。

さて、日常生活ではあまり馴染みのない税関ですが、港で輸出入される貨物や旅行者の携帯品を検査し、関税の徴収や密輸の取り締まりを行う機関。この横浜税関は横浜税関資料展示室クイーンのひろばというミュージアムを併設しており、内部見学をすることができます。

入館料は無料、受付も不要なので、赤レンガ倉庫などに訪れた際に気軽に立ち寄りやすいスポットです。

学べる税関の歴史

再現されているのは神奈川運上所の門。1858年の日米修好通商条約締結の翌年、貿易が開始した横浜。横浜港が開かれ、税関のルーツとなる神奈川運上所が作られます。

初代税関長・上野景範から始まる歴代の税関長たちの紹介、その奥には歴代税関庁舎の建築紹介も。

ミニシアターでは、「税関のお仕事紹介」(約16分)も上映中。「実際にあった◯○剤の密輸方法」や、「麻○探知犬が探知した場合、どうやって人に伝えるのか」など、最初っから攻めた内容です。

そう、ここは歴史を感じるだけでなく、現代の税関の仕事の内容を知ることができる貴重なスポットなのです!

白い粉と黒い武器

展示室の一角は「白い粉と黒い武器」という、物騒な香りがぷんぷん漂うエリア。床に空いた窓には白い粉やMD◯A、◯麻、拳◯がずらり。いずれも模型ですが、かなり精巧に再現されています。

税関の重要な仕事が、密輸品の取締。ここでは、その巧妙な手口が再現された展示がされています。こちらの白い粉は、2014年に発生したメキシコから到着した石材に隠されていた事件を再現しているそう。

こちらのコンテナの壁、よくみると二重になっており、その隙間には白い粉がたくさん。平成12年に本牧ふ頭のコンテナの壁に隠されていた事件を再現したもので、その押収量は約250kg。末端価格は驚愕の約150億円!!

余所ではなかなかお目にかかれない貴重な展示の数々。壁に貼られた事件の詳細を書いたパネルも、ついつい見入ってしまいます。Wikipediaで事件系の記事を読み漁った経験がある方には、間違いなく刺さる内容です!

違法品を探す体験コーナー

税関のお仕事体験コーナーもあり、他では見ることのない様々な道具に触れることができます。

こちらはファイバースコープ。細い管の先についたカメラを隙間にいれて、中を覗いて密輸品を探すというもの。小さなモニターに写される映像を見ながら暗い中を操作する感じ、ドキドキしますね!

空港で見かける金属探知機リングもあります。これをかざして、旅行バッグやスーツケースから不正な品を探すというもの。上手く見つけることができるとピーという音が鳴ります。

麻薬探知犬のぬいぐるみもあります。こちらも上手く不正品を探知するとブルブル震えます。

ニセモノを見抜けるか

ショーケースの中にずらりと並ぶのはブランド品やアニメのフィギュア。

実はこれ、全部ニセモノなのです!!

このドラゴンボールもニセモノ。なので、7つ集めても神龍は出ません。(そういうことじゃない…?)

2つならんだキティちゃんは、片方がホンモノでもう片方がニセモノ。

他にもGUCCIのバッグやナイキのスニーカーなど、ホンモノとニセモノ展示は盛りだくさん。見分け方はヒミツですが、正解は見ることができるようになっています。目利きに自信がある方は、ぜひ挑戦してみてください!

バリエーション豊かなカスタム君

これまでの写真にちらちら写っていたまるっこい犬のキャラクター。気になっているのは私だけではないはず!

こちらはカスタム君という、税関のイメージキャラクター。名前は税関の英語表記”custom”からきており、麻薬探知犬をモデルとしているそう。ぽってりした姿と、無垢な瞳、そして媚びないデザインがたまらないです!!

館内には大小様々なカスタム君ぬいぐるみが。中には、こんなつぶれたようなカスタム君も。

このカスタム君、「ご当地カスタム君」があります。栃木県には「雷都宇都宮カスタム君」、茨城県には「水戸カスタム公」、宮城県「まさむねカスタム君」、福島県には「フラ・赤べこカスタム君」など、各地の名物と組み合わさったユニークなデザイン。

なんでこんなにバリエーションがあるのかと思ったのですが、「税関」は、横浜だけのものではなく、各地の空港や港に存在する機関。カスタム君がご当地化するのは至って自然な流れです。

なお、各税関にはカスタム君着ぐるみが存在しています。いずれもご当地ではなくノーマルカスタム君なのですが、その個体差が激しいことで知られています。気になる方は「カスタム君 個体差」で検索してみてくださいね!

アクセスと営業情報

開館時間 10:00~16:00
休館日 年末年始
料金 無料
公式サイト https://www.customs.go.jp/yokohama/museum/tenjishitsu.htm

※掲載の情報は2026年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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