愛媛県北東部の今治市にある、世にも珍しいタオルの美術館。タオルとアートを融合させたミュージアムとのことですが、まったく想像がつきません。いったいどのような作品が展示されているのでしょうか。
タオルのミュージアム
全国各地にタオルショップを展開するタオル美術館。お近くのイオンモールなどでも見かけたことがある方は多いのではないでしょうか。
そんなタオル美術館グループの一広株式会社(ICHIHIRO CO.,LTD.)が運営する観光施設が、今治市にある「タオル美術館」。まるで宮殿のような豪華な建築の中には、ショップやギャラリーなどが詰まっています。
エスカレーターでショップを抜けて進んでいくとギャラリーの入口が見えてきます。ショップは無料で利用できますが、ここから先は有料エリア。なお、入館料を支払うと記念品のタオルももらえます。柄は選べませんが、現物サービスは嬉しい!
タオル×アート
ギャラリーの名が示す通り、タオルを使って作り上げられた様々なアート作品がお出迎え。
入口にはハンバーガーやソフトクリームなど美味しそうなモチーフで作られた巨大なオブジェが並びます。こちらは全てタオルの原料である綿で作られたタオルアート。よく見ると繊維がしっかりと見えます。
壁にはフォトスポット「チーズ巻糸の壁」。200色、1,800本もの巻糸がびっしり!カラフルでとっても写真映えする光景です。
壁だけでなく、チーズ巻糸が敷き詰められた橋もあります。ガラス床で覆われているため滑ることはありませんが、なんだかローラー滑り台を思い出しました。
タオルでアートといわれても最初は全くイメージがわきませんでしたが、木綿や糸を使って様々な表現ができるのですね~。
タオルができるまで
タオルの製造工程も展示されています。実際に使用されいる様々な機械がずらりと並んでおり、その多くは稼働中。さながら工場見学のような楽しみ方ができます。
綿状の綿花を紐状にまとめた「スライバー」。それを平行に整えるのが練条(れんじょう)機。真っ白で細長いスライバーは、うどんみたいです。
スライバーを引き伸ばしてボビンに巻きつけていく粗紡(そぼう)機。たくさんのアームがくるくると回っている様子は、「ディズニーファンタジアのほうき」のようでなんだかコミカル。ずっと眺めていられます。
タテ糸とヨコ糸を織り合わせていく織機(しょっき)。コンピュータ制御されたジャカードと呼ばれる機械が柄をデザインしているそう。ガシャンガシャンとかなり派手にアクションしています。
ムーミンの世界
常設展は「ムーミンの世界へ~ムーミン谷へようこそ~」。タオルで作り上げられたムーミンキャラクターは、それぞれ1m以上というなかなかの大きさ。ずらりと並ぶ様子は圧巻です!
タオルの質感は、ムーミンキャラクターのほんわかした雰囲気にぴったり。切り株に立てかけられてるニョロニョロもかわいい!他のキャラに比べると小型なので、実用性もありそうです。
壁には、40mという超ロングタオルに描かれたムーミン。タオル美術館創立15周年とムーミンの作者トーベ・ヤンソン生誕100周年を記念して行われたコラボ作品で、様々なキャラクターが描かれています。
ハワイアンキルト
ムーミンと並ぶもう一つの常設展が「キャシー中島の世界 ハワイの風をあなたに」。マウイ生まれのハワイアンキルト作家、キャシー中島の作品が並んでいます。
なんとなく小さなイメージがありましたが、一辺が3mに及ぶ大きな作品もたくさん。かなり見応えあります。
華やかな色合い、ハイビスカスやプルメリアなど南国を感じるモチーフがとっても美しい。「モンステラは葉に穴が空いているため先が見える」といったように、それぞれのモチーフには意味が込められています。
他にも「動物や人をデザインカットしない」「黒い色のキルトは作らない」といったようにいくつかのルールはあるそうです。
アクセスと営業情報
今治市にありますが、中心部からは少し離れています。車の場合は、今治駅および今治ICから約20分。道路挟んだ向かい側に無料駐車場があります。
公共交通機関を利用する場合、最寄り駅は予讃線の伊予三芳駅。・・・なのですが、4kmほど離れているため歩くのはかなり厳しく、バスなども運行しておりません。公式サイトのアクセスページには今治駅からタクシー(約25分)、もしくは壬生川駅からタクシー(約15分)と記載されていました。
開館時間 | 9:30~18:00 ※変動あり |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 800円 |
公式サイト | http://www.towelmuseum.com/ |
※掲載の情報は2021年12月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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