忽那諸島 Part 7 絶景のパノラマ広がる皿山展望台『野忽那島』(松山市)

瀬戸内海の離島

時間の流れがゆっくりに感じる野忽那島(のぐつなじま)。わずか10分で上ることができる皿山の山上に作られた展望台からは、360°広がる瀬戸内海のパノラマを一望できます。忽那諸島でも随一の眺望が楽しめる島です。

訪問日:2021/12/13(月)

野忽那島ってどんな島?

小ぶりな島の多い忽那諸島の中でも、かなり小ぶりで面積は0.92㎢、周囲5.7km。有人島の中では、釣島に次ぐ小ささとなります。

高浜港からは、中島汽船のフェリー(西線)で47分、高速船(西線)で28分ほど。野忽那島を経由しない便も多いため、時刻表を見る際はご注意ください。

<今回の行程>
10:55 睦月港発
フェリー(下り)
11:12 野忽那港着
⑥野忽那島 1時間25分滞在
12:37 野忽那港発
高速船(上り)
13:04 高浜港着

※今回私は2日間で7つの島をめぐる中で訪問しました。前回の睦月島はPart 6、全体の計画はPart 1の記事にて。

睦月島から野忽那島へ

今回は睦月島からのアクセス。フェリーを利用して17分ほどで野忽那島へ到着しました。車と一緒に下船する中島汽船のフェリーにもすっかり慣れました・・・!

やっぱり港には何もありません。人もいません。自販機も港には無く、集落内に1台しか無いそうです。また、他の島にはあったスポーツバイクのレンタルもここでは行っていないようです。

島内マップがあって一安心。島の南の方は釣り人とミカンマークしか無いなので、港周辺散策&皿山展望台を目指すことにしました。

ウッドデッキ閉鎖

島内マップの隣には皿山環境防災林についての案内板。普通なら素通りしてしまいますが、実はこの案内板は皿山のルートマップになっています。皿山展望台へ向かう方は、こちらの撮影もお忘れなく。おそらくここ以外にマップはありません・・・!

港の待合所のすぐ隣に、皿山展望台へとつながるシーサイドロード(ウッドデッキ)があります。なんてアクセス良好なのでしょう・・・そう思ったのですが、2021年12月時点では閉鎖中!

皿山へ行けないのかな?そう思ったのですが、先程の皿山環境防災林のマップにはもう一ヶ所宇佐八幡神社のところに登り口が記されています。そちらに行ってみることに。

港周辺のおさんぽ

皿山展望台への登り口へ向かいながら、港周辺をちょっとだけ散策。波穏やかな漁港にはタコつぼがたっぷり!柑橘類の栽培はもちろん、タコやタイなどの漁業も盛んなようです。

タコつぼの隣には、宝珠のようなものを持った石像が安置されています。きっと海上安全や大漁祈願がされているのではないでしょうか。

港の近くに鎮座している宇佐八幡神社。草木もしっかりと手入れされており、大切にされている印象です。

シーサイド留学とは

こちらは野忽那小学校。現在は休校となっていますが、ここではかつて「シーサイド留学」が行われていました。

初めて耳にする単語だったので調べてみたところ、全国の小学生がこの島に1年間留学生として滞在し、島の暮らしを体験するというものであったそう。昭和63年にはじまった制度で、合計120人もの留学生が島へと訪れていたようです。

1年間というのはけっこう長い期間!都会とはまったく違う島ぐらしはもちろん、小学生が1年間親元を離れるのってなかなか寂しいのではないかな。これを経験した人は心も身体も強くなれそう。

観音像が立ち並ぶ山道

小学校、神社のすぐ裏に皿山展望台の登り口発見!港のシーサイドロード(ウッドデッキ)に比べれると遠回りに感じますが、実際のところ港から徒歩5分弱。あっという間でした。

途中の道のりは落ち葉が分厚く降り積もっています。サックサクで楽しいけど、滑らないようにご注意。春にはサクラがキレイらしい。

道中には、観音像が立ち並んでいます。これは島の人が納めたもので、全部で33体。四国八十八所ではなく、近畿地方にある西国三十三所巡礼となっています。

この観音像は平成15年にアップデートされたもの。役目を終えた観音像は、登り口にまとめて並んでいました。

ラストスパートの階段!この直前で3つのルートに別れますが、どの道を選んでも行き先は同じ。そして階段は不可避です。

パノラマ広がる山頂

麓からわずか10分で山頂の展望台に到着!休憩所が設置されており、内部には椅子と見える景色の案内板があります。

標高72mという小さな山ですが、遮るものがなにもないため開放的。湾にそって広がる港と集落が見える。

他にも中島や睦月島など忽那諸島の島々、広島県の江田島・倉橋島・鹿島、山口県の周防大島などなど瀬戸内海に散らばる離島がたっぷりと見渡せます。

忽那諸島の島々は、いずれもそれなりの山がある島ですが、このような展望台って他ではほとんど見かけません。わずか10分でこの景色が楽しめるのが、野忽那島最大の魅力です。

なお、山頂まで来たら忘れてはいけないのが休憩所の隣にある石垣。こちらは防空監視所跡という戦争遺跡。対岸には軍需工場が置かれた呉の街があります。


今回は1時間25分という短めの滞在だったので、島内散策はここまで。時間の流れがゆっくりに感じる島だったので、滞在時間の割にすごくのんびりできました!

お次は今回の島めぐりのラスト、興居島(ごごしま)へと向かいます。興居島行きの船は他の島を経由せず高浜港とシャトル運航。いったん高速船で高浜港に戻って、フェリーを乗り換えます!

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