お台場の屋内スポット
様々なエンターテインメントが集まるお台場。チームラボボーダレスは、ヴィーナスフォートやZepp Tokyoのあるパレットタウンにあります。2018年6月にオープンしたこのミュージアムは、閉店した東京レジャーランド跡地に造られました。
入口にはコインロッカーがあり、お財布や上着など不要なものはコチラへ。館内には自販機コーナーもありますので、とりあえずスマホさえあれば大丈夫。
受付と注意説明を済ませて薄暗い館内を進むと、光り輝く空間に。きらびやかな光が紡ぎ出すアート作品が散りばめられたカラフルな世界は、思わず声が出る美しさ。
ここでは作品の解説はほとんどありません。その理由として挙げられるのが、作品が常に移動しているということ。そのため、同じ場所でもタイミングによって全然印象が変わっていきます。
迷宮のようなミュージアム
館内にはいくつもの小部屋が並んでおり、階段や通路でそれぞれが結ばれている構造となっています。順路は設定されておらず、気の向くまま自由に散策可能です。
鏡張りの部分が多く、さらに映されている映像が次々と変わるため自分がどこにいるのかわからなくなります!通路は直線で構成されているため、方向感覚が良い人は全体がつかみやすいのですが、何となく歩いているとあっという間に迷子。これはまるでラビリンスです。
また、何も案内が無い場所に、黒いカーテンで隠された通路があることも・・・!探検気分で楽しむことができますが、一つも見逃さずにめぐるのはなかなか難しそうです。
目も眩むデジタルアート
数多くの作品が並んでいますが、代表的な物を一部ご紹介。
キラキラと輝くこちらは「Wander through the Crystal World」。天井から吊るされた無数のオーナメントは、様々な色に輝きます。チームラボアプリに対応しており、スマホから「雨」「虹」などの指示を出すと、それに合わせて演出が変化するというギミック付き。
まるで滝のように流れ落ちるデジタルアートの洪水は「人々のための岩に憑依する滝」。鑑賞するだけの作品かと思いきや、人が集まるところに花が咲き、また岩の部分に立つ人に反応して水が流れるという変化も楽しめます。
「呼応するランプの森」では、おびただしい数のランタン風ライトが吊るされています。この部屋は全方向ミラー仕様。様々なカラーバリエーションで輝くライトは無限に広がっていきます。
体感アートの世界
さらに、体全体を使って楽しめる作品も多く展示されています。子供はもちろん、大人でもついついテンションが上がってしまう仕掛けで思いっきり楽しめます!
「浮遊する巣」はハンモックのようなネットが張られた浮遊感のある部屋。不安定な足場を恐る恐る歩いてみたり、寝転がったりして楽しむことができます。
こちらは、さわることで色が変わる不思議なバルーンが並ぶ「重力にあらがう呼応する生命の森」。1つのバルーンの色を変えると、その変化が次々と伝播していきます。
ユニークなのは「お絵かき水族館 」。実際の紙にクレヨンで塗り絵をすると、デジタル世界に取り込まれて壁や床を動き回っていきます。お子様向けかと思いきや、好きな色で塗った自分のキャラを探すのは、大人でもついつい夢中になってしまいます。
オリジナリティあるカラーリングや独自の塗り分けなど、いろいろな人の創意工夫は見ているだけでも楽しいです。中には、全然違う生き物に改造しているものや、文字を書き込んであるものなど、技アリな作品も見かけました!名前とか書いてみるとすごく楽しそうです。
意外と和風なモチーフも
花や蝶などキラキラしたものが多い中、私が気になったのはこちらのちょっと渋めのアート。
壁を行進しているのは、大名行列のような和風な御一行。太鼓や笙(しょう)の音色を鳴り響かせ、「さぁっ!さぁっ!」といった掛け声とともに進んでいきます。「移動する作品」を体現するかのように、ゆっくりと壁から壁へと移っていきます。
人間だけでなく、和服を着たウサギやカエルが混じっていたりと、なんとも異世界感のある不思議な行列。そんな一行も、やがては花に包まれて消えていきます。異なる作品が混じっていく様子は、まさにボーダレス。
あれ、肘をついて居眠りしている人がいます。行列には参加しなくて良いのかな?ちょっとしたヒューマンドラマも感じられる作品でした。
アクセスと営業情報
最寄り駅は、ゆりかもめの青海駅、もしくはりんかい線の東京テレポート駅。パレットタウンの2階から、観覧車の麓までメガウェブの中を通り抜けて行きます。
開館時間・休館日は時期によって変わるため、必ず公式サイトにてご確認ください。
コメント