知床滝めぐり初級編 フレペ・三段・オシンコシンの滝(斜里町)

道東

個性豊かな滝が多く集まる知床エリアですが、その多くはなかなか険しいところにあります。そんな中でも、簡単にアクセスできる3つの滝をご紹介。知床五湖を訪れたついでに、ちょっと足を延ばして滝めぐりをしてみてはいかがでしょうか。

2017/5/3(水)

知床と言えば滝

世界遺産に登録されている知床エリア。ヒグマやオオワシ、シャチといった様々な動物に出会ったり、貴重な植物を観察したりと自然生物を身近に体感できる場所です。

そんな知床ですが、実は滝がたくさんあるのは意外と知られていません。

いずれも個性的な特徴を備えており、滝マニアでなくてもその魅力に気づくことができる滝ばかり。知床に来たら、ぜひともめぐりたい・・・・と思ったのですが、アクセスがなかなかハード。

温泉の滝であるカムイワッカ湯の滝は、GWは道が開通していないのでアクセスできません。また、カシュニの滝カムイワッカの滝(※湯の滝とは別)はクルーズ船でしか見ることができません。

というわけで、今回は車があれば簡単にアクセスできる3つの滝をご紹介いたします!すべて知床五湖に向かう334号線上。同じ道路沿いなので、知床五湖と合わせての訪問がおすすめです。

断崖を流れるフレペの滝

フレペの滝を見るには、知床自然センターから遊歩道を歩いていきます。知床の自然を紹介しているビジターセンターで、企画展示室やカフェも備えています。

15分ほど歩くと、東屋の建つ展望台が見えてきました。でも滝の音が全く聞こえてきません。そして、見渡す限り平坦な草原。こんなところに本当に滝があるのでしょうか。

不審に思いながら展望台から下を覗くと、迫力ある断崖が広がっています。実は、こちらがフレペの滝

かろうじて岩伝いに水がちょろちょろ流れてます。本日は水量が少なくてほとんど見えません!

雨が少なかったのでタイミングが悪かったのかな、と思ったのですが、もともとフレペの滝はそれほど水量が多いわけではないそう。その儚げに流れる様子から、別名『乙女の涙』とも呼ばれています。

ところでフレペってどういう意味?Webで見つけたアイヌ語辞典によると「フレ=赤」「ペ=者」。『赤い者』でしょうか!?「ペッ=川」という言葉も見つけました。もしかしたら『赤い川』かもしれません。

崖の上にはツートーンカラーが印象的なウトロ崎灯台が。

散策路を進むともう少し灯台に近づくことができそうですが、日が暮れてきたので今日はここまで。帰りはちょっと急ぎ足。こんな誰もいない知床の森の中、くまさんに出会ったら命の危機です。

駐車場からの合計所要時間は約45分。夕暮れどきで誰もいない遊歩道は、知床五湖よりも自然の中を歩いた気分になれました。

3連の流れが美しい三段の滝

お次は三段の滝。こちらの滝は道路沿いなのでらくらくアクセス。路肩に設けられた駐車場からすぐのところには、三段の滝を見るための橋がかかってます。

名前の通り三段階になっている滝。かなりコンパクトな滝です。

この滝は、橋の下を抜け、車道をくぐり、すぐ海へと落ちていきます。このような滝を「海岸瀑(かいがんばく)」と呼びまが、実はとても珍しい滝なのです。知床には先ほどのフレペの滝や、カムイワッカの滝、そしてこの三段の滝と複数存在していますが、他には屋久島のトローキの滝や伊豆の対馬の滝くらいしかないようです。

 

白糸のように広がるオシンコシンの滝

こちらも三段の滝に続いて車道からすぐのお手軽滝。駐車場がきちんと整備されているので、ドライブついでにささっと立ち寄ることができます。

ちょっとだけ階段を登ります。もう既に滝見えてます。

落差50m・幅30mとかなり大きな滝です!スライダーのように岩肌を水が滑り落ちていきます。近づくと水しぶき飛び散るので、暑い日には気持ち良さそう。

さて、妙に印象的な「オシンコシン」という言葉はどういう意味なのでしょうか。アイヌ語辞典で調べてみるものの、該当する言葉が見つかりません。

どうやら「オ・シュンク・ウシ」で『エゾマツの生えているところ』という意味らしい。アイヌ語をカタカナにするのって難しい。


これにて知床滝めぐり初級編はおしまい。今回はお手軽に見られる3ヶ所に留まりましたが、いつの日にか他の滝へも行ってみたいです。

明日は網走&北見&紋別をめぐっていきます。

コメント

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