四万(しま)温泉にはウォータースポットが複数あり、その水の青さから「四万ブルー」と称されています。今回は奥四万湖、桃太郎の滝、四万甌穴群とそれぞれ違った青さを楽しめる3箇所をめぐりました!
エメラルドブルーの『奥四万湖』
四万温泉街の最奥・日向見地区からさらに奥へ進むと姿を現すのが四万川ダム。堤高89.5m・堤頂長330mと大型のダムで、近づくとその迫力に圧倒されます。
ダムの形式は、重力式コンクリートダム。ダム自身の重さで水を受け止めており、アーチ式ダムに比べるとカクカクとしているのが特徴です。よく壁面を見てみると石造り風のデザインが施されているため、まるで城郭のような荘厳さも感じさせてくれます。
ダムの上部である天端(てんば)は一方通行の車道。サイドには地元の小学生が作成した陶板画が飾られており、地域に密着した様子を垣間見ることができます。
そんな四万川ダムによって作られたダム湖が奥四万湖。朝だったのでまだ太陽の光がそれほど射していないのですが、あざやかなエメラルドグリーンの美しい湖面です。晴れた日の日中はさらに美しいコバルトブルーへと姿を変えるそう。なお、水質は強い酸性なため、魚は泳いでいないらしい。
※別の場所に「四万湖」という湖もあります。こちらは中之条ダムによりできたダム湖。奥四万湖とは違うのでご注意ください。
近くには四万川ダムせせらぎ資料館もあります。オリジナルカレーやコーヒーのカフェもあるとのことですが、開館時間は10:00〜16:00。まだオープンしておりません。
資料館の目の前には、階段で登る展望台。四万川ダムと奥四万湖を合わせて見るにはここからが良さそうです。
ダムといえばダムカード!四万川ダムのダムカードは管理事務所で配布されているのですが、受け取れるのは平日10:00〜16:00の間とかなり限定されています。土日に来た方は、設置されてるアンケート用紙に回答の上、切手を貼った返信用封筒を同封し郵送で申し込むそう。
ターコイズブルーの『桃太郎の滝』
続いて訪れるのは桃太郎の滝。温泉口地区の入口、四万大橋の手前に駐車スペースあるので、ここに車を停めると、滝まで歩いてすぐです。
ただし、駐車台数は3台程度と少なめ。もし空いてないときは、その先にある山口駐車場、もしくは温泉口の駐車場から歩いていくことになります。
駐車スペースからから南に進むと、桃太郎の滝へ降りていく階段が。すぐに四万取水ダムが見えてきました。
ダムの隣にあるのが桃太郎の滝。滝よりも、その手前の水が美しすぎます!!これぞターコイズブルーといった感じのあざやかな水色。
桃太郎の名前の由来は定かではないのですが、滝の形が桃に似ているからという説があるそう。それならば桃の滝で良かったのでは。太郎はどこから来たのでしょうか。
桃太郎の滝の隣にある四万取水ダムは渡ることができます。渡った先は行き止まりのため、滝がすぐ近くで見られるわけではありません。でも、秘密基地みたいなダムなので、ちょっとだけ探検気分を味わうことができました。
クリアブルーの『四万の甌穴群』
甌穴(おうけつ)というのは、川底のくぼみにたまった石が急流でぐるぐると回転し、長い年月をかけて丸く削りあげた穴のこと。別名をポットホールともいいます。埼玉県秩父の長瀞や、宮崎県の関之尾は有名ですが、ここ四万温泉にも甌穴を見ることができるスポットがあります。
四万温泉街の入り口、温泉口地区からさらに手前約1.5kmほどのところに位置しており、温泉街に行く前、もしくは帰りに立ち寄るのが良さそう。車が無い方は、中之条駅と四万温泉を結ぶ路線バスのバス停《四万甌穴前》で下車するとすぐです。
こちらが甌穴群の駐車場。駐車可能台数はかなり多め。トイレやカフェも備えています。
駐車場から少し階段を下っていくと、すぐに甌穴群が見えてきます。
大きいものは直径3m深さ4mにも達しているそうです。ここで見ることのできる甌穴は全部で8つとのことですが、川の水量が多いためか全て見つけることはできませんでした。
訪れたのが夕方だったので輝きは少ないですが、それでもクリアブルーな水はとてもきれい!この水は、奥四万湖、桃太郎の滝と同じ水源である四万川なのですが、水の色合いが全然違うのが面白い。
歩道から見た方が、穴が開いている雰囲気がわかりやすいです。激しい流れによって作られた芸術とも呼べそうな甌穴は、穏やかでキレイなだけではない、四万川の力強さを感じられるスポットでした。
さて、そろそろ3日間の旅もおしまい。帰路につくと見せかけて、最後に一か所、赤城山へと向かいます。
今回の旅は妙義山、榛名山と上毛三山をめぐっているので、赤城山を素通りするわけにはいきません!
コメント
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