ストリートの夜景とキャラクター事情『さっぽろテレビ塔』(札幌市)

道央

札幌市内にそびえる電波塔で展望タワーとして人気の観光スポット。それほど高いわけではありませんが、大通公園を一気に見渡す夜景は感動的な美しさ。マスコットキャラクターのテレビ父さんにはちょっとしたヒミツがあります。

2015/2/9(月)

気軽に行ける夜景スポット

札幌の夜景スポットといえば藻岩山(もいわやま)。ロープウェイで向かう山頂は、札幌市内中心部からも比較的アクセスしやすいため、人気の観光地です。

そこよりもさらにアクセス良好なのがこちらのさっぽろテレビ塔。1957年に竣工した展望台をそなえた電波塔で、その高さは147.2メートル。

札幌観光の拠点となる札幌駅とすすきのの中間である大通公園に位置しています。さっぽろ雪まつりのメイン会場からもすぐ近くなので、ついでに行ってみるのもおすすめです。

 

開放的なパノラマ

エレベーターで登る展望室は、鉄骨がむき出しで少し閉塞感があります。しかし、その対比で見える景色がより開放的に感じます。

テレビ塔はそれほど高いわけではないため、遠くを見渡すというよりは大通公園がメインの鑑賞スポット。東西に広がる公園の東の起点に建っているため、まっすぐ伸びるストリートを一気に見渡せます。大通公園はホワイトイルミネーションやさっぽろ雪まつり会場にもなっており、期間中にのぼればキラキラとファンタジックな姿も見ることができます。(写真は雪まつり期間中のものです)

天気が良い日中には大倉山や藻岩山、遠く日本海まで見渡せるそうですが、遠景を臨むならば札幌駅に立つJRタワーや藻岩山山頂の方が適しています。やっぱりココから見るのは大通公園がメインとなりそうです。

タワー6兄弟とは

「なんか東京タワーに似てる」「テレビ塔って名古屋にもあるよね?」そう思った方はとっても鋭い!こちらのさっぽろテレビ塔を設計した内藤多仲(ないとうたちゅう)は、日本各地にタワーを建設している「塔博士」の異名を持つ人物。

彼が手掛けた6つのタワーを指す「タワー6兄弟」というコトバも知られています。いずれも展望台をそなえており、観光スポットとしても知名度が高いタワー。誰でもどれか1つは登ったことがあるのではないでしょうか。

<タワー6兄弟>
・名古屋テレビ塔
・通天閣
・別府タワー
・さっぽろテレビ塔
・東京タワー
・博多ポートタワー

こちらは竣工順なので、さっぽろテレビ塔は四男。東京タワーよりも1年ほどお兄さんなのです。

複雑なキャラクター事情

テレビ塔に入ると目に付くのは真っ赤なゆるキャラ。こちらはテレビ父さんというマスコットキャラクター。気の抜けるような表情と、つい口に出したくなるネーミングで人気を博しており、様々なグッズも販売されています。

展望台には「テレビ父さん神社」まで作られています。おみくじもオリジナル仕様となっており、ゆるーい雰囲気で運勢が記されているのもポイント。

まるで狛犬のように鳥居の前に並んでいるのは、テレビ父さんと「母さん」。名前の通り所帯持ちであるテレビ父さんには、「たろー」と「はなこ」という2人の子どもと「じぃちゃん」「ばぁちゃん」もいます。

そんなテレビ父さんですが、実はもともと非公式キャラクターでした。公式キャラはタワッキーというのですが、非公式なはずのテレビ父さん人気に押し負けてしまい、今ではすっかりと影を潜めています。

さっぽろテレビ塔の公式ホームページにおいてもテレビ父さんプロフィールページが掲載されるなど、もはや公式の座を完全に奪い取ってしまったカタチになってしまっており、タワッキーは「悲劇の公式キャラクター」と呼ばれているのでした。

アクセスと営業情報

地下鉄東西線・南北線の大通駅から徒歩5分、東豊線の大通駅からは徒歩1分でアクセスできます。JR札幌駅からは徒歩15分、すすきの駅からは徒歩10分ほどなので、非常にアクセスしやすい場所にあります。札幌駅・すすきの駅からは地下通路がずっと続いていますので、寒い季節や降雪時でも楽に歩くことができます。

営業時間:10:00~20:00
休業日:無休 ※年3回ほど点検のため休業日あり
料金:800円
雪まつり期間中は、大変混雑します。1時間近く並ばないと入場できないこともありますので、時間配分や寒さ対策にはご注意ください。

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