秋川渓谷からさらに山の中へと進むと見えてくる大岳鍾乳洞。洞窟内部はかなり狭いため、腰を曲げたり体をひねったりして進みます。メジャーな観光鍾乳洞とは一線を画す、かなりリアルな洞窟探検が楽しめるアドベンチャー系の鍾乳洞です。
山奥にある鍾乳洞
渓流沿いの細い道を進むと、幟が立ち並ぶ鍾乳洞受付が見えてきます。なんだかすごくオープンな雰囲気で入りやすいです。
入口にはコース内の幅を示すサンプルが置かれています。狭いところでは、高さ110cmの箇所が10mほど続くそう。最初に教えてくれるのはとっても親切ですね!
受付で料金を支払うとヘルメットを貸してもらえます。また、うっかりヒールなど歩きにくい靴で来てしまった方のために、無料の貸靴もあります。
険しい洞内ルート
山に空いた小さな横穴。こちらが洞窟の入口です。
ひんやりした洞内へ入って最初に思ったのは・・・
狭っ!!
最初に案内のあった通り、天井が低く狭いコースを進みます。屈んだ状態で移動する箇所も多いため、コシや膝が悪い方、そして閉所恐怖症な方にはかなりハードな道のりとなります。
必ず1回は頭をぶつけますので、ヘルメットは絶対外さないように。また、常に水滴は垂れてくるし壁に体を擦ることもあるため、汚れても良い服と靴がおすすめ。軍手もあるとかなり動きやすくなりそう。カバンも置いていった方が良いです。
いろいろと注意がありますが、狭い洞窟を進む感覚はとってもわくわく。スリリングな洞窟アドベンチャーを楽しめます!
ユニークな見どころ
見どころを示す案内板も多いのですが、序盤は険しい道のりが続くため、落ち着いて観察するのはちょっと難しい。中盤を過ぎると、コースの幅は広くなり、普通に歩いて進めるようになり、見どころにも目を向ける余裕が生まれてきました。
鍾乳洞の楽しみ方の一つが、鍾乳石や見どころに付けられた名前のネーミングセンス。仏教にちなんでいたり、ユーモアあふれていたりと、鍾乳洞の個性が出るポイントでもあります。
この大岳鍾乳洞では、「銀河殿」「明星湖」などかっこよさげなネーミングが続きます。そう思っていたら、いきなり現れるのは「ビーナスの泉」。突然の横文字に動揺を隠せません。
さらに、こちらの大きな鍾乳石に付けられた名前は「パラダイス」。なかなか振り切ったネーミングセンスです。
壁一面に広がる鍾乳石は「夢の天国」。ありそうで無かった単語を前に、夢にまで見た天国なのか、夢の中で見た天国なのかで解釈がわかれそう。ちなみに英語表記はHeaven dream。
チャレンジコース
さて、これまで紹介したのは通常コース。入洞してすぐのところにに見える階段を登ると、チャレンジコースへと進むことができます。
こちらは約26m、約5分ほどのエキストラコース。ずっと中止となっていましたが、約30年ぶりに復活したそう。ヤバいコースだったらどうしよう・・・少し不安もありますが、せっかくなので行ってみることにしました!
通常コースよりも少し狭い道が続きます。かなり圧迫感はありますが、歩けないほどではありません。
途中、直径60cmほどの穴を這って抜ける箇所があります。服が汚れる!と思ったのですが、岩肌はつるつるしており、また多くの人が通り抜けているため意外ときれいに保たれていました。
なお、チャレンジコースを進んでも、戻る位置は通常コースの本当に序盤。こちらへ進んでも何かが見えなくなることはありません。
アクセスと営業情報
鍾乳洞受付までの道は、未舗装の道や採石場などを通ります。案内板が多く道に迷うことはありませんが、少しだけ不安になります。公式サイトに写真付きでとてもわかりやすく載っているので、事前にちらっと見ておくと安心です。
見学所要時間は普通に進むと20分ほどで一周できます。私はかなりゆっくり進んだのですが、それでも30分ほどでした。
なお、洞内は年間を通して11〜13℃に保たれています。暑い日に訪問した場合は何か羽織るものを・・・と言いたいところですが、運動量が多いコースなのであつあつになる可能性も。
営業時間 | 9:00~16:00 |
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定休日 | 木曜 |
料金 | 600円 |
公式サイト | http://ootakecave.com/page1.html |
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