湧き水が流れる関東屈指の古社『武蔵一宮氷川神社』(さいたま市)

埼玉県

武蔵一宮氷川神社は、一宮という名が示す通り埼玉を代表する神社。非常に長い歴史を持ち、古来より多くの人々に深く信仰されてきました。境内は神池や蛇の池といった湧き水を湛えており、非常に清々しい空気が流れています。

訪問日:2022/1/23(日)

関東屈指の古社

埼玉県さいたま市にある武蔵一宮氷川神社は、赤坂氷川神社、川越氷川神社など東京・埼玉を中心に約280社あるという氷川神社の総本社

その歴史は古く、社記によると孝昭天皇3年の創建と伝えられています。西暦にすると紀元前473年。2,500年もの歴史を持つ、関東屈指の古社ということになります。

「一宮」というのは、その地域で最も社格が高い神社のこと。その名が示す通り埼玉を代表する神社ですが、実際のところ一宮説と三宮説の2通りの説があるそうです。

長い参道と絵巻物

氷川神社の参道は非常に長いことで知られています。その距離は約2kmにも及び、戸隠神社奥社参道と並び日本一の長さとも言われています。

フルで歩く場合30分以上かかってしまいますが、大宮駅から県道2号を経由して入る場合は途中からとなるため約500mほどの距離に。舗装された歩行者専用の道となっており、とっても歩きやすいです。夕暮れの訪問だったので、両側に並ぶ灯籠に明かりが灯り、なんとも幻想的な雰囲気ですね。

参道の終盤に掲示されているのは、明治天皇と氷川神社御親祭の絵巻物。その長さは15mほどと、非常にインパクトのある絵巻です。

明治元年に京都から江戸城へと入城した明治天皇は当社に行幸、天皇がみずから神々をおまつりする「御神祭」を行います。この絵巻はそのときの様子であり、総勢540人もの行列がびっしりと描かれています。

荘厳な神社建築

三の鳥居をくぐり、進んで行くと神池が広がります。湧き水が溜まってできた池で、赤い橋が架かった姿がなんとも絵になる光景です。氷川神社では神前結婚式を挙げることができますが、きっとここは良い撮影スポットなのでしょう。

さらに参道を進むと、立派な楼門が見えてきます。朱塗りの姿が美しい、氷川神社を代表する建築です。

その先にあるのが舞殿(左手前)と拝殿(右奥)。拝殿手前に置れた木の箱は、長い賽銭箱。氷川神社の初詣参拝者数は関東でもトップクラス!毎年200万人を超える人が集まり、新しい一年の幸せを祈願しています。今回は1月に訪問したため、まだ初詣仕様となっていたようです。

御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)・稲田姫命(いなだひめのみこと)・大己貴命(おおなむちのみこと)の3柱。須佐之男命は八俣の大蛇を退治したことでも知られる神様。稲田姫命は、そのときに命を助けられた神様で、須佐之男命と夫婦になったとも言われています。大己貴命は大国主神(おおくにぬしのみこと)のことです。

境内の見どころ散策

拝殿向かって右へ進むと、大きな石が並べられています。こちらはかつて力自慢の若者たちが力比べに使用したといわれる力石。この石を担いで本殿のまわりを一周できると、その名を刻んで奉納したそう。かなりの重さであることに加えて、丸くて持ちづらそうに思えます。これを抱えて歩けるなんて、かなりの力とバランス感覚が必要だったのでは。

カラフルなふくろ絵馬。願いを書いた神の絵馬を、全部で10色のふくろ絵馬につめて奉納します。色鮮やかでかわいらしいデザインであることに加えて、名前や願い事が他人に見られないというプライバシー保護の効果も。

こちらの石碑は戦艦武蔵の碑。戦艦武蔵は、かつて大日本帝国海軍が建造した最後の巨大戦艦。戦艦大和と同様に、46cm砲という世界でもトップクラスの主砲を備えていましたが、米軍の航空機による集中攻撃を受けて撃沈。乗組員の多くがこの世を去ります。戦艦武蔵の艦内神社が氷川神社であったこともあり、その功績を讃えるためにこの石碑が建立されました。

境内には松尾神社、天満神社、御嶽神社など摂社・末社も多く祀られています。宗像三女神を祀る宗像神社は、先ほど赤い橋が架かっていた神池の中に浮かぶように祀られており、橋を渡って参拝します。

神秘的な蛇の池

境内を少し奥へ進むと、「蛇の池」と書かれた木の立て札を見つけました。

木々に包まれた細い道を進むと、賽銭箱が置かれた拝所があります。

その奥に見えるのが蛇の池。石垣で囲まれた四角い池で、絶えず水が流れ続けています。多くの参拝客で賑やかだった参道と比べると、とても静かで神秘的な雰囲気。

ここは湧き水が流れる湧水池。氷川神社境内に広がる神池や見沼の水源の1つでもあります。この湧水があったため、この地に鎮座したとも伝えられており、氷川神社発祥の地ともされています。

かつては足を踏み入れることのできない禁足地でした。氷川ほたるの会という市民団体が、ホタルの棲む環境を復活させるために整備、禁足が解かれて参拝することが可能となりました。

(気になるのは禁足となっていた理由ですが、整備されたことにより解かれたということは、信仰上の理由ではなく環境的なものだったのでしょうか・・・?もしご存じの方いましたら、教えてください)

アクセスと参拝情報

大宮駅から徒歩15分ほど。周辺には大宮公園が広がっており、小動物園や歴史博物館もあります。参拝と合わせて巡ってみるのもおすすめです。

楼門開閉時間 春秋期(3・4・9・10月):5:30~17:30
夏期(5~8月):5:00~18:00
冬期(11~2月):6:00~17:00
料金 無料
公式サイト https://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/

※掲載の情報は2022年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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