しまなみ海道の大三島(おおみしま)は、大山祇神社をはじめとした見どころがたくさんの大きな島。多数のレストランや2つの日帰り温泉、道の駅もあるため、しまなみ海道の旅の拠点としてもぴったりです。
大三島ってどんな島?
愛媛県今治市に属する離島、大三島。面積は64.54㎢としまなみ海道の島では最大、愛媛県の島の中でも最大を誇ります。
大三島橋で伯方島と、多々羅大橋で生口島と結ばれています。生口島から先は尾道市であるため、県境の離島でもあります。
島内は、しまなみ海道の多々羅大橋を渡ってすぐのエリア「多々良地区(上浦)」と、大山祇神社周辺の「宮浦地区」が観光の中心。旅程を組む際は、この2ヶ所を基準に考えるのがおすすめです。
島の名所・大山祇神社
多数の見どころがある大三島ですが、中でも多くの人が訪れるのが大山祇(おおやまづみ)神社。大山積神(おおやまづみのかみ)を御祭神としており、創建594年と伝わる長い歴史を持つ神社です。
詳しくはこちらの記事にて。
大山祇神社の周辺は、道の駅や食堂が並ぶ、島内でも最もにぎやかなエリア。ノープランという方は、とりあえずここに向かってみるのがおすすめです。
伯方の塩の工場見学
大三島には「は・か・た・の・しお!」のフレーズでおなじみの伯方塩業株式会社の大三島工場があります。ここは予約不要で工場見学ができる人気観光スポット。
入館無料ですが、受付で伯方の塩の小袋がもらえます。また、名物の「伯方の塩ソフトクリーム」も販売しており、ちょっとしたひとやすみ感覚で立ち寄るのにもおすすめ。
工場内はもちろん撮影NG。蒸気の熱で水分を蒸発させる蒸発釜や、雪山のような巨大な塩の山など、普段目にすることのできない光景が広がっており、とってもわくわく。粉のような焼塩が機械で運ばれ、パックに入った塩が流れていき、最後は人の手によって箱に詰められていく・・・一連の流れはずっと見ていられます。
このチャイム、叩くとどんな音がするかは言わなくてもわかりますよね・・・?
工場から少し歩いて裏側に回ると、塩田も見学することができます。こちらは「流下式枝条架併用塩田」と呼ばれるタイプ。手前の小石が敷き詰められた硫化盤で太陽光により水分を飛ばし、さらに竹を組んだ枝条架にて風の力で濃縮していくという仕組みになっています。
案内板によると、「1997年新しい法律で塩田での塩つくりが可能になり、社員の手で再現した」との記載が。おそらく塩専売制度に代わり施行された塩事業法のことでしょうかね。
なお、この塩田にも駐車場あります!車で来た方は、車移動がおすすめです。
新鮮な魚料理が楽しめる「くろしお」
島と言えば海鮮グルメ。多々羅大橋の近く、上浦町にある大三島くろしおでは、新鮮な海鮮が楽しめます。11:00〜21:00と通し営業かつ夜まで開いているため、非常に利用しやすいお店です。
刺身、天ぷら、唐揚げなどお酒が進みそうなメニューがたくさん。食事メインの方は、刺身、魚唐揚げ、煮魚の3種類の定食があります。
「刺身定食」の本日のラインナップはタイ、ヒラメ、エンガワ、イカ。先ほどまで生け簀で泳いでいたという魚は、身がしまっててこりっこり。さらに、醤油が普通の醤油ではなく「白醤油」。これがとっても刺身に合います。2皿あるので、ショウガとワサビそれぞれ分けて使えるのもポイントです。
なお、駐車場は店舗から南に20mほどと、少し離れたところにあります。夜だと見つけにくいかもしれません。
農家リストランテ「Ve.G.I」
多々羅しまなみドームの近くで夕食をとりたくて見つけたのがこちらの農家リストランテ Ve.G.I。自家製野菜を使ったメニューを扱うレストラン。脱サラしたシェフが農家をはじめ、レストランも開いてしまったそう。
じゃがいも、トマト、ニンニク、ナス、ゴーヤ、カボチャなどいろいろな野菜が、オーブン焼きやパスタなどのメニューで楽しめます。
こちらは「てっぱんミートソース旬のお野菜とともに」。ミートソースではありますが、トマトソースはほどほどで、素材の味をしっかり感じられるバランス。とっても上品なミートソースです。
席数はそれほど多くないので、休日などに訪れる際は電話で確認してから向かうのが良さそうです。
2つの日帰り温浴施設
しまなみ海道には日帰り温浴施設がほとんどありません。今回車中泊の旅でめぐっていたので、お風呂をどうするか悩んでいたところ、ここ大三島には2つも日帰り温浴施設がありました!
まずは多々羅しまなみドーム。生口島から多々羅大橋で渡ったすぐ近く、大三島ICから車で3分ほどのところにあります。
営業時間 | 10:00~21:00 |
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定休日 | 火曜 |
料金 | 420円 |
公式サイト | https://www.city.imabari.ehime.jp/sports/shisetsu/tatara/ |
ここは温泉だけでなく、テニスコートやプールが入った施設。観光客よりも地元の方の利用が多いイメージですが、しまなみ海道では貴重な日帰り温泉。
420円というリーズナブルな料金でありながらも、露天、サウナも備えています。ちょっと施設は古い感じですが、このお値段ならば充分過ぎる施設です。
続いてはこちらのマーレ・グラッシア大三島。伯方の塩の大三島工場すぐ隣にあり、大山祇神社からも車で5分ほどと近いです。
営業時間 | 10:00~20:00 |
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定休日 | 水曜 |
料金 | 520円 |
公式サイト | http://jf-omishima.or.jp/publics/index/19/ |
こちらも露天やサウナを備えた温泉。しかも、露天はオーシャンビューな展望風呂。サンセットも拝むことができます。また、海水を使用した「海水風呂」もあります。
大三島といえばアートめぐり
大三島は美術館がたくさん!なんと5つもの施設があります。
・ところミュージアム大三島
・伊東豊男建築ミュージアム
・岩田健母と子のミュージアム
・村上三島記念館
3館チケット・5館チケットという、お得な「大三島アートめぐりチケット」が発売しており、島内でアートめぐりを楽しむことができます。
詳しくは次回の記事にて!
コメント
[…] 伯方島といえば「伯方の塩」!この島はその名の通り、伯方の塩の発祥の地です。ただし、現在の伯方塩業株式会社本社は松山市にあります。また、見学できる工場があるのは隣の大三島です。 […]