木更津の港に架かる大きな赤い橋。スロープを登って橋の上へ進むと、遮るものの無い景色が広がり、まるで空を歩いているような気分になれます。そんな赤い橋には伝説があるらしい・・・。
日本一の歩道橋
木更津港にかかる中の島大橋は、赤いカラーリングが印象的な、港のシンボルです。
この橋は歩行者専用の歩道橋。しかし、その大きさは歩道橋と呼ぶにはあまりにも巨大。高さは27.125メートル、長さは236メートルと、日本一高い歩道橋なのです。
道幅は4.5メートルととっても広々。階段ではなくスロープになっているため、車でも余裕で通れそうです。
爽快な橋の上の景色
スロープを登り切り、橋の上に到着。最も高くなる中央部へ向かうと、そこはまるで空へと向かう滑走路。
周辺にはコウモリがたくさん飛びかっています。そして、上空には飛行機もたくさん飛びかってます。きっと成田空港から多くの人を乗せて飛んでいるのでしょうね。
橋の下は次々と船が通っていきます。この橋がこれほど高い位置に架けられているのは、木更津港から東京湾へと出入りする船を通すためなのでしょう。
振り返ると、そこには工場夜景も!木更津は京葉工業地域であり、この中の島大橋は工場夜景鑑賞スポットとしても知られているのです。キラキラと輝く照明やモクモクと煙を上げる煙突は、なかなか見ごたえがあります。
対岸となる中の島へ
橋を渡った先にあるのは中の島という人工島。中の島公園として整備されており、芝生が広がる憩いの場。滑り台も設置されていました。
ここは潮干狩りスポットらしく、春~夏にかけてはとてもにぎわっているらしい。朝は潮干狩りですね!
中の島側から見る中の島大橋。木更津港側からとほぼ同じ姿ですが、遮るものがないためこちらからの方が全体を掴みやすいです。
伝説の赤い橋
こちらの赤い橋は、「恋人の聖地」にも指定されています。橋の麓には例のゴールデンプレートと、ちゅーするたぬきがのモニュメントが。
木更津は童謡「証城寺の狸ばやし」の舞台となったお寺があることから、ストリートにはタヌキがいっぱい。やっさいもっさい。
橋の中央部には、恋人のカギを取り付けるフェンスがあるのですが、私が訪問した際は、何かが貫通したような状態となっていました。大失恋した腹いせ、とかでしょうか・・・?
さて、ちらちらとワードを出してきましたが、木更津が舞台となったドラマ&映画『木更津キャッツアイ』をご存知でしょうか?その劇中には「赤い橋の伝説」という歌が出てきます。
ここで歌われる赤い橋というのがこの中の島大橋なのです。「若い男女が中の島大橋をおんぶして渡ると恋が叶う」という伝説があり、劇中ではそんなシーンが描かれていました。
この橋をおんぶして渡るのはかなりハードだと思います。でもそこはVシネスマイルでビシッと一言『負ける気がしねぇ!』といきましょう。
なお、この中の島大橋、地元の若者たちがわいわいしているスポットでもあります。そんな雰囲気にマッチするのはたくさんのラクガキたち。カップルの愛の誓いや、俺様参上的な内容に混じって『キャッツ最高』なんてのもありました。
「夜だよ〜」
中の島大橋に明かりが灯ります。日が暮れてきてもちらちらと訪れる人の姿が。思ったよりもにぎやかなスポットでした。
アクセスと営業情報
JR内房線木更津駅より徒歩25分ほど。車の場合は木更津駅より5分ほど。無料駐車場はたっぷりあります。
開園時間 | 24時間 |
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料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.city.kisarazu.lg.jp/shokai/shisetsu/kouen/1000843.html |
※掲載の情報は2023年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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