隅田川に浮かぶ水上公園『中の島公園』(江東区・越中島)

東京都(23区)

相生橋の中継地点となった隅田川の浮島であり、現在は公園として整備されています。派手な見どころがあるわけでもなく、公園としての機能も控えめですが、雄大な隅田川を眺めてぼんやりするのに良さそうな場所です。

訪問日:2024/2/3(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

川に浮かぶ中州公園

中の島公園は、中央区の佃と江東区の越中島の境界にある公園。中州がそのまま公園となっており、隅田川唯一の水上公園でもあります。

今回は石川島・佃島散策の後に訪れたので、月島方面から向かってみることに。ライトグリーンがあざやかな相生橋を渡ります。

この橋はかつて2つの橋で構成されており、雌株・雄株や黒松・赤松といった2種類の松が寄り添って生えた状態を指す「相生の松」からその名が付けられているそうです。

北側から見る隅田川

橋を渡った先には中の島へ降りて行く階段があります。

そこからは、島をぐるっとまわる遊歩道。石でできたベンチも多数置かれており、隅田川を眺めてゆっくり過ごすこともできます。

訪問した際は釣りをしている人が多数。風に乗って漂う潮の香りから、海辺に来たような気持ちになります。

水面を泳いでいたのはオオバン。体は真っ黒ですが、頭頂部だけ白い水鳥です。

橋の下の飛び石ゾーン

公園内を走る相生橋から続く車道は横断不可。そのため、公園の北側と南側との移動は相生橋の下をくぐることになります。そこは大小様々な円柱の石が並ぶ飛び石ゾーン!けんけんぱっと渡りたくなりますが、それなりに密度があるので難易度は低めです。

足元をよく見ると、多数の貝殻が散乱しています。ホンビノス貝のような二枚貝に加えて、牡蠣のような貝殻も見えます。東京湾にも牡蠣は自生していると聞いたことがありますが、こんなにたくさん貝殻が散っているのは驚きですね。

さらによく見ると隅田川とつながる穴も。雨水などが溜まるのを防ぐ排水口でしょうかね。

満潮時には水が張る感潮池

飛び石ゾーンを渡った先にあるのは噴水広場のようなポイント、こちらは「感潮池」。潮の干満により水が出入りする池なのです。

今回はほぼ干潮時だったため干上がっていますが、満潮時に訪れると水が張った姿に変わるそうです。すぐ側には断面見取図が掲載されていましたが、「HWL」「LWL」といった専門的な表記が多いため難易度はちょっと高め・・・気になったので調べてみたところ、「計画高水位(High Water Level)」「計画低水位(Low Water Level)」のことらしいです!

ここが潮によって水が入るということは、先ほどの飛び石ゾーンにあった排水口らしき箇所も水の出入りがあるのかもしれません。きっとそのための飛び石だったのでしょうね。

南側から越中島へ

感潮池から登ったところには休憩所があります。公園とはつきますが、遊具やトイレなどの設備はありません。唯一公園らしい光景がここくらい。8角形の屋根はおしゃれな雰囲気ですが、骨組みだけなので雨は凌げませんね。

南側は相生橋が架かっていましたが、公園の北側は埋め立てられて地続きとなっています。

渡った先に見えるのは東京海洋大学の越中島キャンパス。高くそびえている3本の柱は、キャンパス内に鎮座する船舶、「明治丸」のマスト。この明治丸、明治時代に造られた灯台巡視船ですが、その後様々な活躍を果たします。

この明治丸、特定日に限り一般公開されています。2024年2月時点では、毎週火曜・木曜、第1・3土曜が公開日。そう、今日は第一土曜なのでちょうど公開しております!

ということで、次回は明治丸について書かせていただきますね。

アクセス情報

・JR京葉線の「越中島」駅より徒歩7分
・都営大江戸線・東京メトロ有楽町線の月島駅より徒歩6分

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