向島 Part 1 しまなみ海道のスタート地点!洋ランやチョコレートが魅力の島(尾道市/芸予諸島)

芸予諸島

尾道側からしまなみ海道へ入る場合、最初の島となるのが向島(むかいしま)。渡船を利用して島に渡った後は、「向島洋ランセンター」「高見山展望台」とめぐり、「USHIO CHOCOLATL」でひと休みしました。

訪問日:2023/5/1(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

向島ってどんな島?

広島県尾道市の離島、向島。尾道の市街地からは、幅300mほどの尾道水道を挟んですぐ近くに浮かぶ島です。面積は22.22㎢で2万人ほどの人が暮らしています。

「しまなみ海道」こと西瀬戸自動車道が島内を走っており、尾道側から見ると一番最初の島。向島から因島大橋を経て因島へと繋がって行きます。

離島ではありますが、アクセスが良好であるため島内には便利なお店がたくさん。コンビニはもちろん、ホームセンター「ユーホー向島店」や「ダイソー 向島店」など駐車場を備えた大型店舗が並んでいます。斜面だらけで家屋が密集した尾道の中心に比べて、平地の多い向島はベッドタウンのような位置づけ。非常に生活しやすそうな印象の島です。

渡船で渡るのもおすすめ

向島に渡る場合は尾道大橋を経由して行くのが一般的ですが、尾道観光の後に訪問する予定でしたら渡船もおすすめ。

渡船は2023年5月時点で「駅前渡船」「福本渡船」「尾道渡船」と3社から出ています。尾道駅を利用していたら「駅前渡船」がアクセス良好。ただしこちらは歩行者と二輪車のみなので、車両航送でしたら「福本渡船」か「尾道渡船」のいずれかになります。

今回、千光寺公園に立ち寄ったあとで土堂港より「尾道渡船」を利用しました。道路のすぐそばに乗船待機場があります。

フェリー到着とともに、次々と飛び出してくる自転車。学生さんの姿が多く、日常の交通手段として使用されている感じがよくわかります。

車両航送の場合、運賃の支払いは下船時なので手続きなど何もなしに船に乗り込みます。乗船後に車両から降りる必要もありません。一番先頭に載ったため、フロントガラスの向こうには尾道水道の景色が広がります。

尾道渡船の乗船時間はわずか3分なので、あっという間です!

運賃は大人100円。車(3m以上4m未満)はなんと120円。車両航送でこれほどまで安い金額が他であるのでしょうか。しかも、運転者1名の旅客運賃が含まれます。旅客プラス20円で車を載せられるってすごすぎませんか?

■サイクリストは渡船が一般的?
尾道大橋は他のしまなみ海道の橋に比べると、自転車や歩行者用のスペースがびっくりするほど狭いです。さらに尾道駅から約3km離れており、加えて橋を渡るためにはスロープを上って行く必要があります。これらの理由から、しまなみ海道を走る多くのサイクリストは、尾道~向島間に限り渡船を利用するそうです。

コチョウランたっぷりな向島洋らんセンター

島に渡って最初に向かったのは、高見山の麓にある向島洋ランセンター。その名の通り、向島の温暖な気候のもとで栽培された様々な洋ランを販売しているお店です。

店内は撮影可能。コチョウランをはじめとした様々なランの花が並んでおり、ちょっとした植物園みたいな雰囲気。屋外には芝生広場もあります。

温室もちらっとのぞけます。そこには大量のコチョウラン!ショップで見かけたコチョウランはいずれも1万円以上のお値段がついていたので、いったい総額いくらかなんて考えてしまいますね。

育て方の紹介も展示されています。支柱を使ってあの曲がったカタチに整え、3株を組み合わせて完成。花芽がではじめてから約6ヶ月ほどかかるそうです。

日常生活ではあまり縁がない花ですが、ずっと眺めていると妙に気になってきました!といっても、一鉢買うほどのヨユウは無い・・・そんな方におすすめがコチラ!!コチョウランの切り花は、なんと一本440円とお値打ちなのです。今回は長旅なので断念しましたが、ぜひとも買ってみたいところです。

島の最高峰・高見山展望台

向島の最高峰として知られるのが高見山。標高283mの山ですが、車道が整備されているため山頂まで車で行くことができます。

終盤はちょっと細い道でしたが、それほど苦労することなく駐車スペースに到着です。数台分しかありませんが、それほど長居する場所でもないのであまり混雑はしなそうな雰囲気。もし満車でも少し戻れば大型の駐車スペースがあります。

ウッドデッキが整備されており、居心地は抜群。一段高い展望台に上れば360度の眺望が広がります。

東は百島や横島、南西には因島大橋からの因島、高根島、佐木島、三原市街地など、見える景色は幅広い。どの方向を見ても見ごたえがあります。

USHIO CHOCOLATL

高見山展望台から下る途中、細い道を進んで行くとUSHIO CHOCOLATL(ウシオ チョコラトル)に到着。

外観からはまったくイメージが湧きませんが、ここは島のチョコレート工場。「郷土文化保存伝習施設兼管理センター」の建物の2階に店舗が入っています。

店内は民族雑貨ショップみたいな雰囲気。台湾、ベトナム、タンザニアなどの名が付いたオリジナルチョコレートが並んでいます。せっかく来たので何か買っていきたいところですが、長い車旅なので、あっという間に溶けてしまうおそれがあります。

店内にはカフェも併設されており、カフェカカオミルク、ホットチョコレートなどのドリンクも。せっかくなので他ではあまりみかけない「カカオソーダ」に挑戦してみました!

チョコレート風味をイメージしていましたが、チャイのようなスパイシーさと独特な苦味、そして絶妙な爽やかさがマッチした不思議なお味。クラフトコーラやクラフトジンジャエールなどがお好きな方にはおすすめです。

チョコレート感は皆無ですが、考えてみればメロンソーダもメロン味じゃないので、そこを気にしてはいけません。


さて、次回も引き続き向島!なかなかディープな内容になる予感です。

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