本場のフィンランドから海外初進出となったムーミンテーマパーク。豊かな自然が広がる飯能で、森に溶け込むようにつくられた心休まるテーマパークです。2021年12月にリニューアルを果たした園内を、5時間ほどでめぐってきました!
北欧がテーマの世界
2018年に埼玉県飯能市の宮沢湖畔にオープンした、北欧をテーマにしたレジャー施設「メッツァ」。ムーミンバレーパークはメッツァ内にて2019年に営業開始しました。さらに、オープンからわずか2年という2021年12月10日にリニューアルオープン。「Well-being」をテーマに、さらに心温まる場所として進化を遂げました。
北欧雑貨のお店やレストラン、スタバなどが並ぶメッツァビレッジを通り抜けると、ムーミンバレーパークの入り口。ここから先は有料エリアとなります。再入場可能なので、「昼食だけメッツァビレッジのレストランを利用する」といった楽しみ方も可能です。
ムーミンバレーパークの園内は「はじまりの入り江エリア」「ムーミン谷エリア」「コケムスエリア」「おさびし山エリア」の4つのエリアで構成されていますが、基本的に一本道で繋がっているので、なんとなく歩いていれば一通り見て回れます。
再現されたムーミン谷
まず目に入るのは、湖に浮かぶ「水浴び小屋」。ムーミンパパが作った、水浴びや釣りのための施設。内部もしっかりと作られており、浮き輪や水着も置かれています。
園内を進んで行くと、「灯台」も見えてきます。この灯台は、ムーミン一家が一時的に移住した場所。内部に入ることはできませんが、扉が開いておりムーミンママが描いたバラのイラストなどを見ることができます。
一番奥地にあるのが「スナフキンのテント」。まわりにはパークの施設は何もなく、静かな森の中。エンタメ要素はほとんどありませんが、この自然の中にひっそりある感じは、自然と共に生きるスナフキンの雰囲気が出まくってます。
キャラクターグリーティング
園内にはときおり、ムーミン谷の仲間たちが登場!手を振ったり、一緒に写真を撮ったりと、いわゆる「キャラクターグリーティング」が楽しめます。
今回はムーミンママとミィが登場。ミィは着ぐるみではなく人間がそのまま演じています。思ったことをしゃべったり、他のキャラクターに絡んだりと自由にふるまうミィのイメージそのものの動きで、なかなかのクオリティ。
さらにスナフキンも登場!こちらもミィと同じく人間そのままなのですが、かなりのイケメン!園内をふらりと歩き回ったり、ぼんやり川を眺めていたりと完全に仕上がっています。写真撮ったりしたゲストがその場を去るとき、別れ際には笑うことなくさらりと「またね」と一言。こ、これは一発でファンになりそうです!!!
この「ムーミンバレーパークのスナフキンとミィ」は、略してバレスナ・バレミィと呼ばれているそう。どちらもファンがしっかりついているようです。
ちなみにですが、バレスナとまったく同じ服装をしたおそらく一般人、「バレスナのニセモノ」もいました!後ろ姿がほぼ同じなので、非常にまぎらわしいのですが、「どっちがほんもの?」みたいな感じでとても楽しませてもらいました・・・!
3つのアトラクション
園内にはいくつかアトラクションがありますが、いわゆる絶叫マシーンなどのライド系はありません。いずれもゆったりとしているので、老若男女どなたでも楽しめる内容です。
ムーミン屋敷
パークのシンボル「ムーミン屋敷」は内部を見学することができます。それほど広くないので、1回で入れるのは10人程度。多少の待ちが出る可能性もありますので、ご注意ください。
ムーミンパパが自ら設計した屋敷内には、ムーミン、ミィ、ムーミンパパ・ママと屋敷に暮らすみんなの部屋がしっかりと作り上げられています。常駐しているスタッフさんが解説してくれているので、詳しく知らなくても大丈夫。
リトルミィのプレイスポット
続いてご紹介する「リトルミィのプレイスポット」は、ミニシアター。ミィのいたずらと、ムーミン屋敷で暮らすことになった経緯が楽しく描かれています。
会場内は撮影OK。さらに、開演前に着席していると、ミィにパシャパシャと写真を撮られます。そのときに撮られた顔写真が本編に出てくる仕掛けがあるので、友達グループで参加したらめちゃくちゃ楽しそうです・・・!
海のオーケストラ号
若き日のムーミンパパの大冒険が体験できる、体感型のシアター。席が揺れたり風が吹き抜けたりと、程よい臨場感で楽しめるアトラクションです。
終盤はとってもキレイな世界に!こちらももちろん撮影OK!キラッキラな写真が撮れます!
ムーミンミュージアム「コケムス」
コケムスは、フィンランド語で「体験」を意味するハコモノ施設。ムーミンの産みの親である作家・トーベ・ヤンソンの紹介や、ムーミンの世界を再現したジオラマが並ぶムーミンミュージアムとなっています。
デジタルコンテンツやモデルを使って繰り広げられるムーミンワールドは、かなりファンタジック。体感型コンテンツや撮影ポイントもたくさんあります。
圧巻は、2フロア吹き抜けで作られたムーミン谷のジオラマ。原作に登場するキャラクターが勢ぞろい!細部までとっても丁寧につくり上げられています。さらに、15分毎に「彗星・夕暮れ・冬・白夜」と照明のテーマが変わって行く演出も。
各キャラクターの紹介などの読み物系コンテンツも充実しており、ミュージアム要素も充実しています。子供はもちろん、大人でもかなり楽しめる内容でした。
エンマの劇場でショータイム
ムーミン谷を洪水が襲った際に、どこからか流れてきたエンマの劇場。園内中心の屋外に設置されています。
ここでは決まった時間にショーが開催されています。2021年12月からは、「ダンス・ダンス・ウィズ・ムーミン」という約15分のダンスパフォーマンスが上演開始。
ムーミン、ムーミンママ、スノークのおじょうさん、スティンキー、ミィ、スナフキンと一緒に、みんなで一緒に簡単なダンスをします!流れている曲はApple Musicなどでも配信されており、ガチ勢らしき人たちは完璧にフリを覚えているようでした。
私が訪問した時は、12:00と14:30の1日2回開催でした。この劇場があるのは、ムーミン屋敷やレストランなどが集まったメインエリアにあるので、タイミング調整はとってもしやすいです。ステージ前方は開演前から整列しないと入れませんが、「後ろで全く見えない」ということも無さそうです。
行ってみた感想
小さい頃にアニメを数話見たことがあるくらいの知識であったため、楽しめるか少々不安でしたが、想像以上に楽しめました!
園内の各所には「タリナルーック」と呼ばれるモニターが設置されています。フィンランド語で「ストーリーの扉」を意味しており、その場所にちなんだ4分ほどのショートストーリーが流れているのです。これをさらっと見れば、例え原作を読んでいなくても楽しめます!
いわゆるアトラクション要素が少なめなので、遊園地として考えると少し物足りなく感じるかもしれません。そのかわり、「先にアレに乗らなくちゃ」とか「ショータイムのスケジュールに合わせて動かなきゃ」といった時間縛りがほとんど無いのでのんびり過ごすことができます。
滞在時間ですが、今回は5時間ほどでお腹いっぱいでした。
最後に、園内で販売していたフルーツサンドがめっちゃ美味しかったです・・・!限定販売のようなので、いつでもあるわけでは無さそうですが、みかけたらぜひ!
アクセスと営業情報
西武池袋線の飯能駅より路線バスで13分。本数はそれほど多いわけではありませんので、事前に時刻表を確認、それに合わせて乗る電車を決めるのがおすすめです。
池袋駅から飯能駅までは、西武鉄道の特急がおすすめ!ラビューというかっこいい車両が運行しています。料金は運賃に加えて+500円必要ですが、とっても快適です。
開園時間 | 10:00~17:00 ※土日祝日は10:00~18:00 |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 1デーパス:3,200円 |
公式サイト | https://metsa-hanno.com/ |
※掲載の情報は2022年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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