砂糖の原料として知られるサトウキビ。沖縄で旅していると、畑に植えられた姿をよく見かけるポピュラーな農作物です。那覇空港でお土産用にパッキングされたものを見つけたので、勢いで買ってみたのですが、予想外にハードでした・・・!
お土産用さとうきび
沖縄県において広く栽培されているサトウキビ。沖縄県内の畑の半分を占めるといわれており、生活に溶け込んだ農作物です。
サトウキビは名前の通り黒糖や砂糖の原料として利用されています。未加工の状態でも、茎をかじると甘い味がするのです。
幼いころに小学校の体験でかじったときの甘さが忘れられず、いつかまたかじってみたい、そう思っていたところ那覇空港の保安検査場を抜けた先にあるお土産屋さんにて、真空パックされたものを発見!お値段は1パック500円ほど。(ネットでも買えるみたいですが、もう少し高くなり、さらに送料もプラスされます)
パッケージに描かれたおじぃの穏やかな表情に心が和みますね〜。
開封の儀
封を開けてみるとサトウキビが2本出てきました。この時点で黒糖を濃くしたようなちょっと独特な香りが漂います。
あれ、硬すぎませんか?
サトウキビってイネのようにしなやかなイメージでしたが、つるつるカチカチ。節もあるので、これはほぼ「竹」です。
とりあえずかじってみたのですが、硬すぎて文字通り歯が立ちません。どうやって食べるんでしたっけ・・・?
正しいサトウキビの食べ方①
袋の裏側を見ると食べ方が記載されてました?いやー、うっかり慌ててしまいましたが、きちんとした食べ方があるのです。
「①さとうきびの両端部分を切り落とします」とのことなので、包丁で切り落とそうとしたのですが・・・
硬っ!!!!
全然刃が立ちません。イラストみたいに切れる気配は全くないのですが・・・
パッケージのおじぃがこちらを見守っています。
包丁のカドの部分を刺して、まな板にガンガン叩きつけることで、なんとか切り落とすことに成功しました。かなり力の要る作業で、この時点でかなり疲れました。
正しいサトウキビの食べ方②
さて、お次のステップは「②表の皮をナイフではぎとります。」とのこと。嫌な予感がします。
もちろん全然切れません!!!というか、つるつるカチカチ筒状のサトウキビは、皮をはげる気がまったくしません。
ということで、ここで「食べ方」に逆らって縦に細く割ってみることにしました。
やっぱりハード・・・なのですが、先程の①に比べるとサトウキビの向きが縦に変わったため多少は刃が入りやすいです。刃が数ミリ刺さったところで、まな板にガンガン叩きつけていきます。これは、ナタを使った薪割りと同じ原理!
最後、スパーンと割れる感じは気持ち良い!ですが、何回も繰り返すため、体力がどんどん奪われます。
なんかおじぃ笑ってないですか?
正しいサトウキビの食べ方③
さて、細長い状態までカットできたのでそろそろかじれそうですが、まだ少し食べづらい。
ということで、半分のサイズまでカットすることにしました!包丁でもいけるのですが、一連の動作で非常に右手が疲れたので、両手の力を加えられるハサミを使用。
横方向なので力は必要ですが、これだけ細くなってればなんとかカットできました。なんかメンマみたいに見えてきました。
お味はいかに
さて、なんとか加工完了!ここまでおよそ30分。想像以上に時間がかかりました。見守ってくれたおじぃ、ありがとう。
琉球ガラスのコップに立てて「サトウキビスティック」にしてみました。こんな感じで良いのかな?
さあ食べ方は、「③中の白い繊維質の部分をかじり、歯でかみながら汁を飲みます。」とのこと。
口に含んで噛むとジュワッと甘い甘い汁が広がります!若干の臭みは感じますが、その味は黒糖風味。そしてどこかサツマイモみたいな香りもします。
不思議な味ですがなかなか美味しい!特に冷やして食べるとスッキリして良さげです。
繊維がけっこう歯に挟まりますが、食べずに捨ててくださいとのこと。実際の生産現場では、サトウキビの搾りかすは製糖の際の燃料として使用されたりしてるそうです。
というわけで、サトウキビ体験はこれにておしまい。
サトウキビを切る作業、まるで魚をさばいているかのような楽しさがありました。とはいえ、力が必要でかなりハード。もし購入される際は、この点だけご注意ください!
もしお土産として誰かにプレゼントする際は、ひとこと「気を付けろよ・・・」と添えて渡すと良いかも知れませんね。大丈夫、おじぃがついてます。
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