古都のアニマルワールド『京都市動物園』(左京区)

京都府

長い歴史を持つ、京都市街地の動物園。ゴリラやゾウをはじめ人気の動物が勢揃い。神社やお寺を周り過ぎて疲れてしまったら、動物に会って息抜きしてみるのも楽しい京都旅になるのではないでしょうか。

時間:9:00~17:00
休館日:月曜、年末年始
料金:600円
2020/3/28(土)

京都市動物園のアクセス

電車で向かう場合、地下鉄東西線の蹴上駅から徒歩5分、同じく東山駅から徒歩10分ほど。

バスの場合、京都駅から市バスで30分のバス停《岡崎公園 動物園前》から徒歩2分、同じく30分のバス停《東山二条・岡崎公園口》から徒歩10分ほど。

周辺には観光スポットが多く集まっており、すぐ隣には琵琶湖疎水記念館、徒歩5分ほどのところに平安神宮があります。また、レンガ造りの水路閣が人気の南禅寺や桜の名所である蹴上インクライン、紅葉名所の永観堂も徒歩圏内。徒歩でぐるっと巡ってみるのもおすすめです。

立体的な動物園

京都市動物園のオープンは1903年。上野動物園に次ぎ、日本で2番目に古いという歴史を持ちます。2015年にリニューアルを終えた園内は都市公園のように整備されていてきれい。

動物園では珍しい立体的な通路も設けられており、動物を上から観察できるようになっています。

背の高いキリンをこんな上から見下ろしたのは初めてです!

ネコ科の猛獣大集合

ダンボールで遊ぶジャガーの「みわ」。体は大きくたくましいですが、遊び方はネコそのもの。散らかったダンボールを見ると、これから飼い主に怒られる絵が浮かびます。

空中通路を備えた立体的な檻に入ったアムールトラ。ネコ科の中でも最大級の大きさですが、ひょいっと2階へ飛び乗る様子はやっぱりネコ。お客さんの頭上をすらっと歩いていきます。こんなに元気に跳ね回るトラは初めて見ました!

ヨーロッパオオヤマネコの「ロキ」。すらっとした出で立ちからは、まるで木彫りの秘仏のような威厳を感じます。

人気者のゾウ

マレーシアやラオスからやってきたアジアゾウたち。5頭飼育されており、まるで立体曼荼羅のようにずっしりと並んだ象は壮観。天気が良い日は、水浴びする姿も見ることができるらしい。

最高齢の美都を中心に春美カムパート、夏美ブンニュン、秋都トンカム、冬美トンクンと四季を冠した4頭の若いゾウ。まるで大日如来を中心とした四天王のようです。

ゾウのすぐ近くには、こんな展示品も!なんと、レプリカではなく本物なのでご注意ください。

見ていて飽きないサル

動物園で見ていて楽しいのはやっぱりお猿さん。人間の子供のように遊んでいたり、社会性からヒューマンドラマのようなシーンを見せてくれたりととっとも愉快。

こちらはシロテナガザル。顔周りの毛が白いので、白眉・白ヒゲの仙人みたいな風貌です。名前は「シロマティー」。

こちらの真っ黒なサルも、実はシロテナガザル。名前にシロと付きますが、黒い個体もいるのです。自由に飛び回ったり不思議な動きをするので見ていて全く飽きません。ちなみにこちらの名前は「クロマティー」。

ゴリラファミリーのドタバタ家族劇も見どころの1つ。子供ゴリラの「キンタロウ」は見るからにやんちゃ坊主。2018年12月生まれなので、まだ1歳3ヶ月。そして、あちこち走り回るキンタロウを母親の「ゲンキ」が追いかける。

それを離れた位置から覗いているのは、お父さんの「モモタロウ」。大きくてたくましい姿ですが、なんとなく家庭内ではヒエラルキーが低めなお父さんといった背中です。

レアな動物たち

「ケープハイラックス」


ネズミやウサギみたいな生き物。骨格はサイ、下顎の臼歯はカバ、消化器官はウマにそれぞれ似ているらしい。耳と尻尾はモルモットに似ているが、イワダヌキ科に分類されており、ゾウやマナティと同じ祖先を持つらしい。書いててわけがわからなくなってきました。
多くの動物の要素がつまっていますが、見た目はころころとしたかわいい動物です。

「ヤブイヌ」

南米に暮らす原始的なイヌで、手足が短くずんぐりとしています。なんと、足には水かきがあるらしい。
何だかぴょんぴょん弾むように歩くのでとにかくかわいい!1匹のあとを他のヤブイヌがついていく様子も愛くるしいです。

「オナガゴーラル」

名前の通り、尾が長いゴーラル。といわれてもゴーラルが何かわかりません!

調べてみたところ、カモシカに近いウシ科の動物のようです。このオナガゴーラル、日本で飼育されている最後の個体とのこと。ということは、京都市動物園に来ないと見ることができない動物ですね!

ご当地エリア「京都の森」

クマやキツネ、ムササビなど、京都に暮らす野生動物を展示しているご当地エリア。いわゆる地主神的な存在でしょうか。

妙に足が長いクロエリセイタカシギ。中南米原産の鳥ですが、外来種として京都や大阪に住み着いているそう。かつて京都最大の淡水湖であった巨椋池の干拓地などで見ることができるようです。

色あざやかなアオバト。まるでお抹茶のようなカラーリングと思っていたら、名前が「ギョクロ」「チャコシ」「チャガマ」「キュウス」。お茶四天王でした。

全然見つからない・・・。もしかして獣舎の中に入っちゃったのかな?そう思った瞬間の出来事でした。『ニホンアナグマ “それ”が見えたら、終わり』。


お寺や神社が続いていたので、肩の力を抜いて楽しめる動物園はとっても楽しかったです!

残念だったのは、屋内施設が全て中止となっていたこと。
モルモットやウサギとふれあえる「京都の森展示室」、鳥類や爬虫類の展示室「ひかり・みず・みどりの熱帯動物館」、ペンギンプールやレッサーパンダのおる「おとぎの国ふれあいルーム」は訪問できませんでした。

京都を代表する生物、オオサンショウウオも室内なので見ることができず。いずれ再訪したい動物園です。

 

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