白砂のアートと緑色の苔の庭園『慈照寺 銀閣』(左京区)

京都府

派手さはありませんが、細部に宿る繊細さは見ごたえ充分。銀閣こと観音殿、白い砂で造られた銀沙灘、そして苔の庭園とシックな見どころが並びます。感性が磨かれる寺院です。

拝観時間:3~11月:8:30~17:00
※12~2月:9:00~16:30
料金:500円
見学所要時間:30分くらい
2020/3/28(土)

銀閣寺へのアクセス

銀閣寺は近くに駅がありません。強いてあげるなら、京阪本線の出町柳駅ですが、そこから徒歩30分ほどかかります。バス停《銀閣寺前》が徒歩5分とすぐ近くにあるので、歩きたくない方はこちらを。

近くには金戒光明寺吉田神社、桜の名所である哲学の道などがあります。

京都の他のお寺や神社に比べると少々行きにくい場所にあるため、比較的混雑は控えめ。とはいえ参道はお土産もの屋さんや食べ歩きグルメのお店でにぎわっていました。

最初から目が離せない「銀閣寺垣」

銀閣寺の正式名称は東山慈照寺。東山文化を代表する建造物として知られています。建立したのは、足利義政。13歳にして室町幕府の8代将軍となった人物で、金閣寺を建立した足利義満にあたります。

左右に植え込みがある道を進み境内へ。この垣根は銀閣寺垣と呼ばれており、ツバキ・サザンカ・クチナシと3種類の樹木が左右非対称に植えられています。一見すると素通りしてしまいそうですが、よく見るとこだわりを感じる仕様。何となく銀閣寺ってそういう感覚が磨かれる場所な気がします

細部まで目が離せない「観音殿」と「方丈」

すぐに目に入るのは銀閣と呼ばれる観音殿。国宝に指定されている、慈照寺のシンボルで、錦鏡池(きんきょうち)という池に浮かぶように佇んでいます。
初層(1階部分)は障子張りであるの対し、上層(2階部分)は曲線を用いた花頭窓(かとうまど)となっていたり、また見る方角によって様式が変わったりと非常に味わい深い建築です。

銀閣の屋根は瓦や茅葺きではなく、「杮葺(こけらぶき)」という手法で造られています。薄い木の板を3cmずつずらして積み重ねているそうです。
余談ですが杮葺の「杮(こけら)」という字は、果物の「柿(かき)」とは違う漢字なのです。デジタルなフォントでは見分けるのは困難ですね。

観音殿の奥へ進むと、方丈が見えてきます。こちらは江戸時代中期に造られた建築物。一見するとシンプルな建築なのですが、格子のデザイン、木戸に描かれた絵など、よく見ると細部にこだわりを感じます。

白砂のアート「銀沙灘」

方丈の前に広がるのは銀沙灘(ぎんしゃだん)。盛られた砂の上をストライプが走る作品で、方丈前の庭園を埋め尽くすかのように広がっています。銀閣とともに銀閣寺を象徴する光景で、光の当たり具合でシルバーにも見える。

銀沙灘の隣にあるのは向月台(こうげつだい)。すり鉢を逆さまにしたような、円錐台形のシルエットの砂盛りです。毎日手入れされているそうですが、これは職人のワザではないでしょうか。

この上で月を見るために造られたという説が残っていますが、高さ180cmとなかなかの大きさの砂盛り。ここに登るのはかなり大変なのではないでしょうか。

深いグリーンの「苔の庭園」

苔寺こと西芳寺をお手本にして造られた庭園も見事。コケが一面に広がり、白銀の銀沙灘とは打って変わって緑色の世界が広がります。

庭園内にある洗月泉(せんげつせん)。山から湧きだした水を、さきほど銀閣が浮かんでいた錦鏡池に流しています。

3月はツバキが多く咲いています。コケの上に落ちた花は、意図的に置かれたインテリアのようです。

順路に沿って進んでいくと、小高い展望所へとたどり着きます。ここからは、銀閣と銀沙灘、その奥に広がる街並みを見渡すことができます。

なぜ銀閣なのか・・・?

金箔が貼られて黄金に輝く鹿苑寺の舎利殿が「金閣」と呼ばれるのは非常に納得がいくのですが、銀箔が貼られているわけでもないこの観音殿が銀閣と呼ばれるのはなぜでしょうか。

もともと銀箔が貼られていたが、時とともにはがれて落ちてしまったという説がありあましたが、近年の研究ではそのような形跡がなかったため、否定されています。「銀箔を貼る予定だったが財政難で断念した」や「日光の当たり具合で銀色に輝いて見えた」など、いくつかの説が唱えられているようです。

銀閣寺と呼ばれるようになったのは江戸時代から。江戸時代に造られたという銀沙灘の存在も、銀色を纏うのに一役買っているのではないでしょうか。

※余談ですが、金閣・銀閣に続き、銅閣と呼ばれる建築もあります。祇園にある大雲院というお寺にある「祇園閣」がそれに当たります。


幼少期に教科書で見た銀閣寺は、他の寺院に比べてとても地味な印象でした。しかし、実際に足を運んでよく見ると、細部にこだわりが詰まっており、計算された美しさを感じます。そして、「銀沙灘」「錦鏡池」「洗月泉」など、ネーミングがとっても神秘的。キレイな漢字が並ぶ様に魅力を感じてしまいます。

京都3日間の旅、2日目もこれでおしまい。夕食は四条方面のおばんざいバイキングへ!バス停《銀閣寺前》から32系統のバスに乗ろうとしていたのですが、なんと30分経ってもバスが来ません。歩いて別のバス停へ移動して、そこから違う系統のバスで移動。京都はバス停の選択肢が多くて迷います。

この記事を書いた人
chihiro

国内旅行が大好き!車中泊やLCCを駆使して、離島と水族館は100以上・神社仏閣は300以上訪問。都道府県はあとちょっとで3周完了。スケジュール詰め込みがち。実はプログレとソウルが好きなベーシスト。

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