熊野古道を手軽に歩くなら中辺路の大門坂がおすすめ!石段と立ち並ぶ杉並木は、イメージ通りの古道の雰囲気を色濃く残しています。駐車場から約30分の道のりで、熊野那智大社まで抜けることが可能です。
気軽に歩く熊野古道
熊野といえば熊野古道!!
趣ある石段の写真は、日本の絶景シリーズでもよく見かける人気のスポット。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録され、現代でも訪れる人は後を絶ちません。
そんな魅力的な熊野古道ですが、気軽に訪問しづらいのが難点!
熊野古道は熊野三山や吉野山、高野山など紀伊山地の霊場を結ぶ参詣の道。かなり険しい箇所もあり、それなりの装備が必要です。
さらに熊野古道は大辺路(おおへち)・中辺路(なかへち)・小辺路(こへち)・伊勢路(いせじ)・紀伊路(きいじ)・大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)と6つあり、それぞれかなりの長さ。
熊野古道を歩いてみたいと思っても、いったいどこへ行けば良いかわかりません!!
手軽に体験できる場所はないでしょうか?
おすすめは「大門坂」
そんな私におすすめなのが和歌山県那智勝浦町にある大門坂!!
大門坂駐車場に車を停めて大門坂を進むと、30分ほどで熊野那智大社に繋がります。
熊野那智大社への参拝と合わせて体験できてしまうので、山歩きガチではない方にはぴったり!
熊野那智大社は駐車場争いが激しいので、麓の大門坂駐車場に車を停めて熊野古道を歩いていけば、その戦いから逃れることもできるのため一石二鳥。
さらに、熊野那智大社から大門坂駐車場へはバスルートもあるため、帰りはバスで一気に帰ってくることも可能。
これで決まりだ!
早朝の大門坂へ
昨晩は道の駅なちにて車中泊。ここは鉄道駅や温泉も併設しているハイブリッドな道の駅。市街地にあるので食事や買い物もしやすく、また熊野三山にもアクセスしやすいという良いことばっかりな道の駅です。
朝の支度を終えたら大門坂駐車場へ。時刻は朝8時、空きは10台ほどしかありません!さすがGWです。
無事渋滞もなく駐車できたので一安心ですが、ここで車中泊しても良かったかも知れません。
駐車場から200mほど歩くと大門坂入口が。一般道を反れて、細い道へ向かっていきます。
少し歩くと森の中へと道が続いていきます。
神秘的な石段の道
高さ54.5mの夫婦杉が並ぶゲート。ここをくぐれば、そこは熊野古道の世界。
古い道の趣を存分に残している大門坂。大きな杉が立ち並ぶ道を歩けば、深い森に迷い混んだような気持ち。朝霧も加わって神秘的な雰囲気です!
時刻は8:30くらい。早朝ではありませんが、歩いている人はほとんどいません。写真も撮り放題です!
この大門坂は、ガイドブックやSNSでもよく見かけるTHE 熊野古道。きっと多くの人が古道に対して求めている条件がきっちりそろっている場所なのではないでしょうか。
石段は267段あり起伏もそこそこですが、距離は600mと短め。ちょっと登りがきついところもありましたが、これくらいでしたら全然余裕です!
古道で見つけたもの
歩いているとアカハライモリみつけました。この先何百人もの人が歩くであろうこの道、踏まれてしまってはかわいそうなので道のはじっこに移動しました。
石畳を突き破るように生える「ど根性タケノコ」も発見!このタケノコはどこまで成長するんだろう。誰かが刈り取ったりしてるんでしょうか。
こーんな大きな切り株もあります!中に入って写真も撮れちゃう!木の根を踏まないようにご注意ください。
大きな石碑を見つけました。こちらは多富気王子(たふけおうじ)。王子というのは王子社のこと。熊野古道の中辺路と紀伊路を中心にいくつも点在している神社群で、数が多いため九十九王子とも呼ばれています。この多富気王子はその最後の一社なのです。
気がつけば駐車場やお土産屋さんが広がるエリアに。ここから熊野那智大社はもうすぐそこです!
約30分のお手軽熊野古道体験でした。いずれは各ルートそれぞれ歩いてみたいですが、それはきっとまだまだ先の話になることでしょう。
今回紹介した大門坂とは別に、伊勢路・松本峠も比較的アクセスしやすいです。気軽に石段を歩きたい方、ちらっと見るだけで良い方にはこちらもおすすめ。鬼ヶ城や花の窟神社の近くなので合わせてどうぞ。
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