3つの有人島が連なる甑島列島。その間には3つの橋が架けられています。上甑島から「甑大明神橋」を渡り無人島の中島を経由、「鹿の子大橋」を渡り中甑島、さらに2020年完成の「甑大橋」を渡って下甑島へ。車で島巡りしながら本日の宿へと向かいます。
①甑大明神橋
上甑島から、中島という無人島に架かるのが甑大明神橋。1993年に上甑島と中島という無人島の間に流れるヘタノ串海峡に架けられた橋で、この橋が架かったことにより既に鹿の子大橋で中島と繋がっていた中甑島と上甑島が陸続きになりました
展望所資料館から見る
甑島大明神橋の手前に建つ三角形の不思議な建物。こちらは展望所資料館。
資料館といってもいわゆるミュージアムとは異なり、展望台の2階部分にショーケース型で資料が展示されています。かなり老朽化している様子で、展示されている写真は色褪せてほとんど見えません。
最上階となる3階からは、甑大明神橋が見渡せます。開放的な展望台ではありますが、角度的に橋の全貌が見えないのがちょっと残念。
甑大明神橋を歩いて渡る
さて、展望所資料館から少し進むと、すぐに甑大明神橋の入口。この橋は両端に駐車スペースがあるので、いずれかに車を停めて歩いて橋を渡ってみるるのがおすすめ。
今回私は上甑島から渡ったのですが、上甑島側の駐車スペースはうっかり素通りしてしまったので、渡った先の中甑島側に車を停めて歩いてみることにしました。
途中には、テラスの様なちょっとした展望スペースがあります。その先に見える赤い鳥居、これこそがこの橋の名前の由来であり、さらに甑島の島名の由来でもある「甑大明神」です。
奇岩・甑大明神を見る
赤い鳥居の真横まで進むと、その後ろに不思議なカタチの岩が見えてきます。
こちらが甑大明神の御神体。この形が米などを蒸すときに使う器「甑(こしき)」に似ていることからその名が付けられ、さらにこの甑大明神が島の名前にもなったと言われています。
甑大明神の周辺には、まるで人の手で整形したかのような奇岩が並びます。なんだか浮上した潜水艦のようにも見えますね。
②鹿の子大橋
甑大明神の見学を終え、車でさらに南へと進みます。甑大明神橋を渡った先にある中島という無人島を通り抜けると、次に現れるのが鹿の子大橋。中島と中甑島の間に架かる全長240mの橋で、3つの橋で一番最初である1990年に完成しました。
鹿の子大橋展望所から見る
鹿の子大橋を見学するには、中甑島側に鹿の子大橋の展望所があります。橋を渡ってとすぐ左側にある駐車スペースに車を停めてスロープを降りていくと、下から鹿の子大橋を見ることができるのです。
橋の上からではわかりにくいのですが、下からみるとアーチが連なる美しい姿。これは波をイメージしているそうです。
また、ちょうどよくサンセットタイム！赤く染まる空をバックに立つ橋はとっても絵になります。
干潮に近い時間であったため様々な角度から撮影できましたが、満潮だとこのアングルは厳しいかもしれません。
③甑大橋
3つの橋で最も新しいのが中甑島と下甑島に架かる甑大橋。2020年完成であり、その全長1,533mともっとも大きい橋。
そんな甑大橋を見る展望台は、中甑島の「木ノ口展望所」か下甑島の「鳥の巣山展望所」がポピュラー。本当は鹿の子大橋の後、木ノ口展望所から甑大橋を見ようとしていたのですが、日没になってしまったので断念。ということで、ここからは翌日訪問した鳥の巣山展望所から見た甑大橋を紹介させていただきます。
鳥の巣山展望所から見る
下甑島の北端、夜萩円山公園のすぐ近くにある鳥ノ巣山展望所。階段を上ると目の前に甑大橋が伸びていきます。想像していたよりもすぐ真下に橋を見ることができ、良い意味で予想外！
展望所の可動域が広いのもポイント。上手く移動すれば、橋の真正面に立つこともできます。直線とからカーブに移り変わる橋の全貌がよくわかりますね。
展望所からは、海の方に下っていく石段があります。体力に余裕がある方は少し散策してみるのもおすすめ。
途中のスペースからは、甑大橋を別の角度から見ることができます。ここからの方が海を渡る感じが伝わりやすい気がしますね。
甑大橋を車で走る
この甑大橋、1.5kmという長い橋であるため、非常に走りごたえがあります。中甑島、下甑島どちらから渡っても、まずはトンネルから。出口の明かりが見えてくるとともに、すぐに海原が広がるというなんとも魅力的な演出なのです。
さらに、海上から高い位置でありなおかつ起伏やカーブもあります。まるでジェットコースターのような気持ちでドライブできる爽快な橋でした。最後に、X(旧Twitter)に掲載した動画を転載しておきますね。
トンネルの向こうは海の上に架かる橋！甑大橋(こしきおおはし)が爽快過ぎるー！ pic.twitter.com/I055gvPihK
— ちひろいろ (@Eri_ashi) November 10, 2023
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