日没前にちょっと空いた時間でドライブに出発!観光客も引いた静かな山道を進み霧島神宮へ。厳かな雰囲気の中で参拝した後は、レアメニューの郷土寿司を楽しみました。
木々に包まれた神社
鹿児島県を代表する神社、霧島神宮。その歴史は古く、欽明天皇(509~571年)の時代に創建されたと伝えられています。
現代においても多くの参拝客が訪れる人気の神社でありますが、ただいまの時刻は18:00。さすがにこの時間ともなると、参拝している人はほとんどいません。
約80段の石段を越えて三の鳥居をくぐります。鳥居の先には木々のトンネルが広がっており、その奥に拝殿の姿が。短いトンネルですが、森を抜けてたどり着いたような気持ちにさせてくれます。
荘厳なる社殿
木々のトンネルを抜けると、重厚な社殿が見えてきました。この社殿は、1715年に島津吉貴によって建てられたものです。
本殿・幣殿・拝殿が縦に並んでおります。それぞれ屋根の高さが異なっており、真正面に立つと多層建築のようにみえます。まるで要塞のような迫力です。
よく見ると極彩色の彫刻や金色の金具が非常に華やかであり、「西の日光」とも呼ばれているそうです。一般公開されていませんが、幣殿の竜柱には、さらに華麗な彫刻が刻まれているそうです。
噴火とともに歩む歴史
もともとこの霧島神宮は、現在の場所より離れた「瀬多尾」に鎮座していました。しかし、788年に噴火によって焼失してしまいます。
940年頃に「瀬多尾越」(現在の高千穂河原)に再建されるも、1234年の大噴火で焼失。その後はしばらく「待世」という地にて仮宮で祀られていました。
1484年に島津氏の第11代当主である島津忠昌の命により、兼慶が再興。現在の場所へと遷座されます。
現在地は見晴らしが抜群。三の鳥居から社殿と反対方向に進むと、展望台が設置されています。連なる山々に加え、天気が良いと桜島も見渡せるそうです。
40年に再建された「瀬多尾越」の境内跡地は、「霧島神宮古宮址」として整備されています。霧島神宮の飛び地境内であり、祭事が行われる場所であるそうです。霧島神宮より車で15分ほどのところにあるので、合わせての訪問もおすすめ。
山の中で食べる郷土寿司
お腹が空いたので夕飯にしよう!しかし、霧島神宮付近のお店は閉まるのが早い。夕飯が食べられそうなところがまったく見当たりません。そんな中、見つけたのが「お食事処おおとりい」。22時まで営業という、とても利用しやすいお店です。
様々なメニューがある中で気になったのは「郷土寿司」。10巻のお寿司なのですが、ネタがとても珍しいんです!
10巻の中でメインとなるのが肉寿司。「イノシシ肉・シカ肉・黒豚・地鶏」の4種類の肉を食べ比べできます。イノシシはけっこう臭みがありますが、ワサビと醤油で上手く中和されます。シカはちょっと固め。その流れで食べる黒豚と地鶏がとっても美味しく感じます。
珍しい食材ではありませんが「コンニャク」と「豆腐」も新鮮。一見するとレギュラーメニューの「稲荷」と「玉子」ですが、シャリに緑茶が混ぜてあります。ひとつひとつにこだわりを感じる、贅沢なメニューです。
地元の方でにぎわうお店でとても忙しそうでしたが、おじさんもおばさんもとても親切!丁寧にいろいろ教えていただけ、気持ちよく食事ができました。私は一名だったのでカウンターにするっと入れましたが、複数名の場合予約した方が良いかもしれません。
霧島神宮へ訪れる際は、ぜひレアな郷土寿司を体験してみてくださいね。
アクセスと参拝情報
JR霧島神宮駅よりバスで約13分。車の場合は鹿児島空港より約40分ほど。
開門時間 | 境内自由 |
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料金 | 無料 |
公式サイト | https://kirishimajingu.or.jp/ |
※掲載の情報は2023年10月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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