自転車に乗って火山灰舞い散る『桜島』へ(鹿児島市)

鹿児島県

鹿児島に来たら行かずにはいられない桜島!噴煙を上げる力強い火山は、あつあつのエネルギーに満ちています。今回は夕方のフェリーに自転車を乗せて、ちょっとだけサイクリングしてきました。

訪問日:2018/5/14(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

フェリーで向かう桜島

今回、鹿児島に来た目的は「レントゲン船」に乗船してトカラ列島の島々をまわること。船の出港時間は夜23:00なので、それまでの時間はレンタサイクルで鹿児島市内をめぐっていました。

そんな鹿児島フリープランも終盤。夕方になると観光施設はぼちぼち閉館時間となるため、行ける場所は限られてきます。ここで、どうしても気になるのは桜島。過去に2回訪問済みなので、当初は行く予定ではありませんでした。でも、海の向こうに見える力強い火山を見たら、やっぱり渡ってみたくなってしまいます。

桜島へ行こう!

ということで、久しぶりの桜島フェリーへ。桜島は噴火によって陸続きになった島ですが、陸路があるのは大隅半島サイド。鹿児島市内から向かうにはフェリーで渡ることになります。

この桜島フェリーの凄いところが、なんと1日に100便以上も運行しています。しかも24時間利用可能!こんなフェリー、日本でここだけではないでしょうか?

自転車を載せるには

フェリーに旅客で乗り桜島でレンタサイクルを借りた1回目、車を載せて大隅半島まで抜けた2回目。3回目となる今回は自転車ごと乗船してみることにしました!

ところで、自転車ってどうやって乗るの?

自動車のときはレーンに沿って走っていくとするっと乗れましたが、自転車は先に受付で乗船券とか買うのでしょうか。わからないのでとりあえず自動車のレーンを走っていくと、そのまま誘導されて乗船できました。おじさんに尋ねたところ、支払いは下船時で良いそう。こんなに乗船が楽なフェリーも珍しいです。

自動車積載スペースのはじっこの方に自転車を置かせてもらいました。

わずか15分の船旅

フェリーの乗船時間はわずか15分。このわずかな時間に、船内の「やぶ金」にてうどんを食べるのが定番、というお話もききました。非常に気になりますが、今はお腹がすいてないので帰りにでも食べようかな。

デッキから見えるのは、徐々に大きくなっていく桜島の姿。あっという間に到着です。

港に着くと、自動車と一緒に下船開始。レーンに沿って走ると有料自動車道のような料金所があります。まるで自転車で高速道路に来たような不思議な気分。

サイクリングスタート

桜島へついたら早速サイクリングスタート!桜島は広く自転車で一周はかなりハード。とりあえず定番のスポット「叫びの肖像」まで行くことにしました。

まずは桜島を見渡す展望台のうちの一つ、烏島展望台に寄り道。

一見ただの小高い土地に見えますが、ここはもともと烏島(からすじま)という海に浮かぶ無人島でした。大正の噴火の際に溶岩に飲み込まれ、埋もれてしまったのです。

道の周辺はゴツゴツした溶岩だらけ。あちこちから火山らしさを感じます。

叫びの肖像

港から20分ほどで叫びの肖像に到着しました!こちらは2004年8月21日に行われたオールナイトコンサートを記念して作られたモニュメント。

誰のコンサート?そんなの長渕剛に決まってます!登って記念撮影したくなるデザインですが、「モニュメントには登らないでください」とあるのでご注意を。

叫びの像の隣には赤水展望広場。こちらは対岸の鹿児島市街地を望む展望台です。展望台がたくさんあると、島に来たなーって思うのは私だけでしょうか。

この先の道のりは長いので、このあたりで折り返します。

溶岩なぎさ遊歩道へ

帰りは往路とは違う道、海沿いの溶岩なぎさ遊歩道を通ってみることにしました。自転車で通り抜けできるか不安でしたが、轍がたくさんあったので大丈夫そう。

少しゆっくり目に走っていると、ネコが現れた!

桜島もネコが多い島。ミャーミャー言いながら集まってくる愛嬌たっぷりなネコたち。

ネコたちと遊んでいると・・・桜島が爆発した!

鹿児島の人は、桜島が噴火することを「爆発する」と言います。最初聞いたときはそりゃもう大災害発生かと思ったのですが、実際は噴煙あげてるくらいでもそのように表現するみたいです。(実際には気象庁の定める爆発の定義があるのですが長くなるので省略します)

小規模な噴火だと思いますが、普段火山と無縁の生活をしている私にとって、もくもくと噴煙をあげる火山はレアな光景。ついついテンションが上がってしまいます!

溶岩なぎさ遊歩道の港寄りの起点となる桜島溶岩なぎさ公園には足湯があります。全長100mもある長い足湯でひと休み。日差しも落ち着いてきたので、足湯が気持ち良いです。

月読神社とマグマ温泉と

1時間ほどのさくっとサイクリングも終わり、港周辺に戻ってきました。まだ日没まで時間があるので、少しだけ散策していくことにします。

フェリーターミナルすぐ近くには月読神社があります。大正の噴火で溶岩に埋まってしまいましたが、昭和15年に現在の位置に移設されたそう。

境内には展望台があり桜島や港周辺を一望できます。

さて、暑い中動き回ったのでけっこう汗をかいてしまいました。さらに、知らず知らずのうちにそこに火山灰が積もってきてます。ベタつくようなザラつくような不思議な感じですが、心地よいものではありません。

さっぱりしたくなったので、温泉に入ろう!ということで、桜島マグマ温泉へ。

桜島フェリーターミナルから近く、営業時間も22:00までととても利用しやすい温泉です。お値段も390円ととってもリーズナブル!

お風呂セットは何ももってこなかったので、備え付けのリンスインシャンプー。もう髪の毛ごわごわでごわす・・・と思ったのですが、意外と悪くない!ドライヤーがあるだけでもありがたいと思わなくては。

こちらの桜島マグマ温泉は宿泊もやってます。そしてレストランもあるのですが、ランチのみとのこと。

うーん夕食どうしよう。そうだ、帰りのフェリーでうどん食べよう!

夜の海を渡って鹿児島市内へ

さて、温泉でのんびり過ごして気が付けば時刻は19:30。すっかり日も沈み、あたりは真っ暗です。

そろそろ鹿児島市内へ戻ろう!ということで、鹿児島行きのフェリーに乗り込みます。夜の海に浮かぶ煌々と輝く船はなんだか幻想的。

うどん!うどん!

閉まってます。

フェリーは24時間運行ですが、この「やぶ金」は営業時間が決まっています。朝は9:00から、夜は桜島発18:45の便が最終とのことでした。

ということで夕飯を食べはごってしまいましたが、とりあえず鹿児島港に帰ってきました!もう少しで、待ちに待ったトカラ列島行きの船、フェリーとしまの乗船タイム。

ここからはトカラ列島編①~⑩へとつながります。もし興味がある方は、ぜひぜひご覧ください~。

トカラ列島① 事前計画 1年に1度のレントゲン便とは・・・?
離島好きの間でもなかなか訪れた人は少ない、秘境とも呼べる7つの島。1年に1度だけ、その全てをたった2日間で周ることができるチャンスがあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました