ディープでアーティスティックな異空間『カオスの間』(京都市東山区)

京都府

岡崎エリアにあるカオスの間は、その名が示す通り異端な空気が滲み出る妖しい空間。一見すると珍スポットですが、実は洗練されたアート空間とも感じ取れる不思議な場所です。

訪問日:2025/3/29(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

突然現れる異空間

地下鉄東西線の東山駅の近くには、「カオスの間」という、名前からして妖しさ全開のスポットがあります。

住宅街の中を進んで行くと、入口を見つけました!

外観はそれほどカオスではなく、1階のお寿司屋さんの方が存在感あります。

2階の入口に進むと、カオスが滲み出てきました。

この施設は有料であり、拝観料は500円。内部へ足を踏み入れると、薄暗い中に不思議なモノがたくさん並んだ、まさにカオスな空間が広がっていました!

普通ならばきっと入りにくい雰囲気だと思いますが、ここのおじさんはとってもフレンドリー。非常に話しやすい雰囲気の方です。

不思議なモノがたっぷり

置かれているのは、なんだかよくわからないもの。

積み重なる人形たち。かつて京の周辺にあったという風葬地を彷彿とさせる光景です。

目につくのは医療系のアイテム。体重計、筋肉や血管の図、レントゲンなど、本来あるはずでない場所にある、それだけで異端に感じます。

もと診療室だったのかなと思ったのですが、そういうわけではなさそう。

いつもの記事なら展示されているものを写真とともに解説するのが定番なのですが、ここにあるものはいちいち説明なんて不要です。

まあ、動画で見てくだされ!!

アトリエスペース

奥の部屋はアトリエスペースとなっており、販売も行っています。置かれていたのは神戸のショップ「夢見るギロチン」と「チョウタロウ」さんの作品。チョウタロウさん本人も在しており、いろいろと話をきかせてくれました。

「異彩を放つ」というコトバがこれほどハマる作風も他にないのでは、と感じるくらい特異な空気があふれ出る作品たち。

いつも美術館のブログ記事にて、見た作品に対して好き放題書いてる私ですが、作者本人を前にするとあまりいろいろと聴けず・・・。どういった経緯でこの画風になったのか、何かに影響を受けているのかなど、いろいろと気になる方です。

この空気を持ち帰りたくなったので、ポストカード買っちゃった!!

封筒に絵を描いてくれました!即興でスラスラとこの迫力、凄まじいです!

アヴァンギャルドな音楽

先程の動画を再生した方はお気づきかもしれませんが、館内では刺激的なノイズミュージックが流れています。話によると、お客さんが作ったものであるそう。

「何をかけるかで雰囲気が変わるんだよね」というのは店長さんの言葉。

CDラックにはアヴァンギャルドな音楽がたっぷりと詰まっています。ジョン・ケージやクセナキスなど有名なものから、見たこともないようなものまで。「珍スポット」と呼ばれる摩訶不思議なスポットは日本各地に存在していますが、音楽にもしっかりこだわっている空間はかなりレア。

CDラックにてディス・ヒートを見つけてちょっぴりテンションが上がってしまいました!

さらにCANの「Ege Bamyasi」も発見!!

ナース・ウィズ・ウーンドも見つけてしまいました!!私が食いつきすぎたせいか、このCDかけてくれました。

『こんなん好きなんて、あなた変わってるな』

こんなカオス空間を運営してる人に変わってると言われるなんて光栄過ぎます!!!!

アクセスと営業情報

地下鉄東西線の「東山」駅から徒歩2分。京都市京セラ美術館、京都国立近代美術館、京都市動物園、平安神宮などが近くにあります。

開館時間 12:00~19:00
休館日 月曜
料金 500円
公式サイト https://www.instagram.com/kaosunoma2012/?hl=ja

※掲載の情報は2025年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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