東急プラザの屋上には小さくてかわいらしい観覧車が建っています。昭和にはポピュラーであった屋上観覧車ですが、都内で唯一とのこと。今回は実際に現地に赴き、乗車してきました!
東急プラザの屋上へ
JR蒲田駅直結の東急プラザ蒲田。その屋上には、かまたえんという屋上遊園地があります。ここには、小さな観覧車が設置されているとのこと。ゆるく観覧車めぐりをしているので、これはぜひとも行っておきたい!ということで、京急蒲田にキューバサンドを食べにいったついでに、JR蒲田駅まで歩いてきました。
エスカレーターで東急プラザ蒲田の7階へ。小さなゲームセンターを通り抜け、階段で屋上へと進みます。
広々とした屋上スペース。飛び跳ねて遊ぶ空気膜遊具「風の丘」や足で漕いで運転する「エコライド」といった、子供が遊べるアトラクションがあります。
多数のベンチに加えてキッチンカーやビアガーデンも営業しているため、子連れだけでなく大きいお友だちグループも多数。屋上ですが、建物の構造上日陰ができるので、ひと休みしている方もたくさんいました。
カラフルな観覧車
そんなかまたえんの奥には、屋上観覧車が鎮座しています。直径は8.5m、高さは13mほど。9基のゴンドラが連なっています。
ゴンドラは虹色にグラデーションしており、中央にはお花のような飾りも。カラフルでとっても華やかな仕上がりです。軸が茶色いのは、幹を表しているのでしょうかね。
ゴンドラの扉には、子供が描いた絵が飾られています。描かれているのは、笹の葉飾りや織姫、彦星。季節によって変わりそうな予感です。
このような屋上観覧車、全国的に見ると名古屋の「オリエンタルビル屋上観覧車」や横浜の「モザイクモール港北 大観覧車」など多数存在していますが、都内では唯一とのこと。
かわいらしいゴンドラ
乗車券はこちらの自動券売機にて購入可能です。料金は300円。券売機の側には、「ゴンドラ内の温度」も記載されています。6月の晴れた日に訪れたところ、ゴンドラ内は33℃とのことでした。
ゴンドラは4人乗り。ラクテンチ(大分県)の「フラワー観覧車」とそっくりな、スズランみたいなデザイン。
冷暖房はなし。ドアだけ金網の窓がありますが、他は閉じているためそれなりに暑いです。
観覧車からの景色
上昇していくゴンドラ。観覧車自体は小規模ですが、ここはビルの屋上。ビルの高さもプラスされるため眺めは抜群です!
北側、金網越しに見えるのはかまたえん。こうして見ると、大人は全員日陰にいますが、子どもは全く気にせず遊んでいます。
南側を見るとたくさんの線路が並ぶ様子を見ることができます。京浜東北線、東海道本線などを見渡す絶好のポイント!と言いたいところですが、車両の通過時刻に観覧車のタイミングを合わせるのは至難のワザ。
そうこうしているうちにあっという間に一周。乗車時間は3分30秒とのことですが、体感ではほんの一瞬でした!
屋上観覧車の歴史
この観覧車は、1968年11月1日開業と非常に長い歴史を持っています。開業当時は「お城の観覧車」という名称であり、お城風のデザインに仕上げられていました。当時は屋上遊園地の全盛期。現代に比べて娯楽が少ない時代であり、1日デパートで過ごすことも多かったそうです。
1989年、2代目の観覧車「グレ太観覧車フラワーホイール」が誕生。グレ太というのは、このときの屋上遊園地「プラザランド」のオオカミのキャラクターのこと。多くの人に親しまれていましたが、施設のリニューアルのため2014年3月に閉業。
当初は終了となる予定でしたが、存続を望む声が多数集まり再開が決定。2014年10月、リニューアルして「幸せの観覧車」として再オープンしました。
蒲田に暮らす人にとっては、幼少期の思い出が詰まっているのでしょう。その思い出が世代を超えて受け継がれていくというのはなんとも胸アツです。かくいう私も、大昔に訪れたときの記憶がぼんやり蘇り懐かしく感じつつ、今なお人々でにぎわう姿にちょっぴり感動してしまいました。
アクセスと営業情報
JR蒲田駅直結。京急蒲田駅からは徒歩20分ほどかかりますのでご注意ください。
営業時間 | 10:00~18:00 ※12〜2月は10:00〜17:00 |
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料金 | 入園無料 ※観覧車は300円 |
公式サイト | https://tokyu-plaza.com/kamata/facility/detail/16 |
※掲載の情報は2025年6月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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