爽快なシーサイドを1時間でお手軽散策『浄土ヶ浜』(宮古市)

岩手県

白い砂浜とブルーの海、そして無骨な岩場…。爽やかさとダイナミックさが混じり合う光景は、自然が作り上げた芸術とも呼べます。見どころも多く人気の観光スポットですが、4~10月に訪れる方は車両規制にご注意を!

訪問日:2022/10/9(日)

車両規制に注意

岩手県の宮古市にある浄土ヶ浜は、青い海にとがった岩が浮かぶ人気の景勝地。宮城県、岩手県、青森県の太平洋側に広がる三陸復興国立公園に属しています。

ひとことで浄土ヶ浜といってもその範囲は広め。旅行雑誌などで見かける光景を狙うなら「奥浄土ヶ浜」というポイントに行く必要があるのですが、ここで注意すべきは車両規制があるということ。4~10月はマイカー規制が行われており、奥浄土ヶ浜まで車でアクセスすることはできないのです。

そのため、第一駐車場・第二駐車場・第三駐車場のいずれかに停めて、歩いて行く必要があります。それぞれの所要時間は第一駐車場から約20分、第二駐車場から約10分、第三駐車場から約15分ほど。

一見すると第一駐車場が一番遠く見えますが、ここにはビジターセンターがあります。情報を得られるのはもちろんのこと、エレベーターを備えているのです。各駐車場から奥浄土ヶ浜までの道は、基本下り坂。そのため、帰りはひたすら上り坂となります。しかし、第一駐車場に帰るのならば、このビジターセンターのエレベーターを使って一気に駐車場まで上ってくることができるのです。

限定運行の無料周遊バス

第一駐車場に車を停めて、奥浄土ヶ浜まで歩くぞ!そう思っていたところ、スタッフのおじさんが「ちょうどバス出るよ!奥浄土ヶ浜行くなら乗りな!」と教えてくれました。とりあえず乗ろう!

浄土ヶ浜では、4月1日~10月31日のマイカー規制期間の土日祝日に限り、浄土ヶ浜エリアを周遊する無料のバスが運行しているのです。めぐる順番は、第一駐車場・浄土ヶ浜マリンハウスから、奥浄土ヶ浜、第三駐車場、第二駐車場とまわり、最後にまた第一駐車場に帰ってきます。

車内ではバスガイドさんが観光案内してくれます。さらに浄土ヶ浜を上から見られるポイントで一時停車。シャッターチャンスです!

あちこちから聴こえてきたひとこと「カーブミラー邪魔だなぁ・・・・」。座席によっては上手く撮れる場所もあるようです。

乗車すること約5分で奥浄土ヶ浜に到着しました!

奥浄土ヶ浜に到着

真っ白な砂浜、青い海、ダイナミックな岩が作り出す光景、これぞイメージ通りの浄土ヶ浜の画が広がる奥浄土ヶ浜。かつてここを訪れたお坊さんが、あまりの絶景に「さながら極楽浄土のごとし」と形容したことからその名が付いたとされています。

海上から突き出した尖った岩は「剣の山」で、その先には「血の池」や「賽の河原」など、浄土とは正反対な地獄に関連のある名前が付けられています。こちらの砂浜が極楽浄土ならば、海の向こうは地獄という考えなのでしょうかね。

この奥浄土ヶ浜には浄土ヶ浜レストハウスがあり、お土産屋さんやお食事処が入っております。「ほたてだし浜ラーメン」や「浄土ヶ浜カレー」、そして宮古名物として話題の「瓶ドン」を食べることもできます!

なお、無料の周遊バスは奥浄土ヶ浜にて10分弱滞在します。そのため、ささっと写真を撮るだけなら、そのまま来たバスに乗って帰るという超時短コースも可能です。

海岸遊歩道を歩いて第一駐車場へ

朝早い時間のためレストハウスは空いておらず、写真を撮るだけならすぐに終了。来たバスにそのまま乗って帰ろうかなとも思ったのですが、滞在10分で帰るのはさすがに勿体ない気がしてきました。

せっかく来たのでもう少しのんびりしたい、ということで、景色を楽しみながら海岸線を歩いて帰ることにしました。

振り返ると奥浄土ヶ浜。これくらい離れて見たほうがきれいかもしれません。

奥浄土ヶ浜から10分弱で浄土ヶ浜マリンハウスに到着。ここからは青の洞窟へ向かうサッパ船に乗船することができますが、本日は高波のため運航中止。

ここからは第一駐車場へ向けて上る道か、ビジターセンターへ向けてトンネルで進む道の分かれ道。ここはエレベーターのあるビジターセンター方面がおすすめです。

トンネルを抜けると遊覧船乗り場。ローソク岩や潮吹穴はどの名所をめぐるクルーズですが、こちらも本日は欠航です。

便利なビジターセンター

奥浄土ヶ浜からゆっくり歩いて15分ほどで浄土ヶ浜ビジターセンターに到着しました。開館時間は9:00〜17:00で無料で見学できます。

このビジターセンターは1階が海岸遊歩道につながり、3階が第一駐車場に接続しています。しつこいですが、ここにはエレベーターがあるので第一駐車場まで一気に上ることができます!

2階、3階には浄土ヶ浜の自然についての解説パネルや、名産品の紹介、映像コーナーなどを設けた小さなミュージアム。

とってもキレイでデザイン性の高い館内。大きな体験シアターでは「三陸海岸の大景観」が映し出されます。

様々な展示がある中で、気になったのは「三陸復興国立公園満喫すごろく」。八戸、種差海岸から始まり、北山崎、浄土ヶ浜、気仙沼、金華山、石巻、登米市まで続いていくすごろくで、各マスに土地に関する項目が書かれておりとってもおもしろい。途中には、「スクワット10回」、「山に関する歌を一曲歌う」といった厳し目の指示マスも。友達とやったら盛り上がりそうです。

ということで、第一駐車場に到着して、浄土ヶ浜散策はおしまい。レストハウスオープン前であり、サッパ船も欠航だったので軽く散歩した程度ですが、潮風を感じながらの海歩きはとっても楽しかったです。

第一駐車場から奥浄土ヶ浜まで、往路バス/復路歩きというコースで所要時間は約45分ほどでした。

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