毎年11月に池袋にて開催されるアイランダーは、日本全国150を超える島の人が集まる島フェス!島の人と交流したり、情報を仕入れたり、特産品を入手したりと、島の魅力をたっぷり味わうことができる貴重な島イベントです。
11月といえばアイランダー
11月といえば、日本全国の島好きがにわかに盛り上がる季節。冬のはじまりが見えてくるこの時期、一般的な島旅としてはオフシーズンとも呼べるタイミングに何故かとお思いのことでしょう。
その理由となるのがアイランダー。1年に1度開催されるイベントで、北は北海道の利尻島・礼文島、南は沖縄の八重山諸島と日本各地の島の人々が集まる、いわば島フェスです。観光案内や移住相談、物販や芸能披露など様々な見どころがあります。
開催地となるのは池袋のサンシャイン文化会館ホール。2023年はこれまでと少しだけ変わり、2階の展示ホールDが会場でした。
開催日は基本的に11月中旬の土日2日間。2023年は11/18(土)〜19(日)。私は2日目となる11/19(日)の15:00頃に訪問しました。
個性豊かな各島ブース
会場では、各島や自治体がブースを展開し、観光情報や移住支援などを行っています。佐渡島の「金塊レプリカつかみどり」や御所浦島の「化石レプリカづくり」など、中には体験コーナーがある島も。
こちらのカラフルな貝殻は、飛島の「スタッキングサザエ」。制限時間内にサザエの貝を積み上げるというシンプルなゲームで、もはやアイランダーでは定番のコーナー。1位になると、なんと飛島の宿泊券をいただけます。
讃岐広島の「石のお宝さがし」。ハンマーで石を割って、隠れた鉱石を見つけるという楽しい体験メニューです。
愛媛県の忽那諸島では、なんと無条件でミカンプレゼント!ただし、2日目の午後には全て品切れとなっておりました。
運が良いとゆるキャラに出会えることもあります。こちらは羽幌町の「オロ坊」。オロロン鳥(ウミガラス)をモチーフにしたキャラで、頭には赤い甘エビを被っています。
「内閣府総合海洋政策推進事務局」のブースでは、「特定有人国境離島に関するクイズ」を開催!非常に名前が難しいのですが、ブースでの案内はとってもわかりやすい。クイズにすべて正解するとエコバッグがもらえるのですが、パンフレット過多になるこのイベントなので非常に重宝します。
島グルメも味わえる
会場の一角では、島グルメが楽しめるちょっとしたフードコート的なスペースもあります。
屋久島の「トビウオ漬け丼」や長島の「鰤王漬け丼」といったご飯もの、八丈島の「ムロアジメンチカツ」や種子島の「安納芋フライ」といった揚げ物、喜界島の「トバトバコーラ」や壱岐島の「ゆずソーダ」などのドリンクがそろっています。
ですが、2日目の午後はほぼ全て品切れとなっておりました!気になる方は早めの時間に訪れるのが良さそうです。
島芸能が楽しめるステージ
展示場の奥地にはステージが設置されており、様々な島のパフォーマンスを見ることができます。こちらは佐渡島の佐渡民謡の披露。響き渡る唄声、そしておけさ踊りも見ることができました。
ステージの最後を飾るのは八丈島の八丈太鼓。刀を取り上げられた流人が叩き始めたのがルーツといわれる芸能で、一つの太鼓を左右両面から叩くのが特徴。よく聞いてみると左右でそれぞれ役割が異なっており、片側は一定のリズムを細かく刻み、もう片側は舞うように自由に叩いています。
徐々にヒートアップしていく演奏は大迫力!「最後にちょっとだけ見ておこうかな」くらいの気持ちでしたが、すっかりと引き込まれてしまい、ついつい終演まで見てしまいました。
なお、この八丈太鼓はアイランダー始まりの際も披露されており、今年のアイランダーは「八丈太鼓にはじまり八丈太鼓に終わる」という演出でした。
無料冊子「島々の日本」
さてさて、今回のアイランダーには今までにないモノがあります。それがこちら!!
日本離島センターが作った冊子「島々の日本」。なんと無料でいただくことができます。
島のデータベースはもちろん、世界遺産や天然記念物、ユネスコ世界ジオパークなどの切り口での島の紹介なども記された非常に読み応えがある冊子です。有人島はもちろん、一部の無人島まで掲載された貴重な島マップ「島と海の地図」も掲載されています。
欠点は150ページもあるため、重量があること。様々なパンフレットをもらって荷物が膨大になる可能性のあるアイランダーにおいて、この重さはかなりの試練・・・。でもこんな素敵なものをタダで配ってくれるのは本当にありがたいです。
忘れてはいけないアンケート
会場の出口に掲示されているのは、Webアンケート用のQRコード。普通なら素通りしがちな参加者アンケートですが、ぜひぜひ参加をおすすめします。
解答者には抽選でいろいろな島の特産品が当たるのです。実はこれ、けっこう当選確率が高めな気がします。去年私は宇久島の「かんころ餅」が自宅に届きました・・・!
スタッフさんも「今年は当選確率が高くなっています!ぜひご参加を!」と呼びかけています。今年も何かもらえると嬉しいなぁ。
行きたくなった島
さてさて、アイランダーから帰宅した後は、戦利品のパンフレットの整理。私は基本的に未訪問の島を中心にまわっておりますが、今年はかなり少なくなりました。
アイランダーに初めて訪れたときは膨大なパンフレットで腕がもげそうになりましたが、年々未訪問の島は減っているため、パンフの数も徐々に減って行っております。今年は、昨年のアイランダー2022にて教えてもらった造形美術展狙いで訪れた長島、ゆめしま海道、甑島など、30島ほどめぐることができました。
そんな私が次に行きたい島はこちら。
■大東諸島
島好きの間でも憧れな果ての離島、北大東島・南大東島。沖縄本島から360kmという果ての島です。北大東島にて整備された燐鉱山遺跡についてたっぷりと教えてもらったので、行きたい欲が高まりました!
■豊後諸島
大分県の島は姫島しか行ったことがないので、非常に気になります。特にブースでお話をきけた保戸島、屋形島、深島には行ってみたいです。
■玄海諸島
佐賀県にも多数の離島があり、特に唐津の島々は「唐津七島」と呼ばれています。神集島と松島はパンフレットを入手できたので、ぜひぜひ渡ってみたいです。
■家島諸島
瀬戸内海に浮かぶ兵庫県の島々。内海であるため、冬でも海が荒れにくく、そして姫路から渡るというアクセスの良さが魅力です。
■六島諸島
山口県萩市の離島。大島、相島は定期航路がありますが、櫃島はなんと定期船が無いそうです。櫃島から来たというおばあちゃんにも話を聞かせてもらえました。
冬が近づくと少し落ち着いてくる島欲ですが、このアイランダーに参加すると一気に高まります。次はどの島に行こうかな?
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