網手港から宮浦神社までたどりついたのが前回までのお話。家島神社、清水公園、真浦神社、どんがめっさんといった家島の名所を徒歩でめぐっていきます。これにて家島諸島編はおしまいです。
海に向かう家島神社
網手港からゆっくり歩いて1時間、宮港からは10分ほど。ついに家島神社に到着しました。
鳥居をくぐり、振り返ると海に向かう鳥居の姿が!家島諸島を代表する人気フォトスポットです。
鳥居の先の石段を登り、石灯籠の先に立つのが木造銅板葺の立派な社殿。正確な創建年は不明ですが、神武天皇が即位前に祈願したという伝説も残る神社なのです。
この先は上って来た石段とは別に、尾根を歩く道が!境内でケムンパスの消毒しているおじさんが、こっちのほうが眺めがよくておすすめだよと教えてくれました。
絶景の清水公園
神社から進んでいくと、清水公園があります。ここは瀬戸内海を見渡すことができる絶景の公園。
家島十景のひとつ、「監館眺望」にも選ばれています。その見晴らしの良さから、かつては江戸幕府が海上警備のための番所を築いていたそうです。5月に訪問したところ、ツツジがとってもキレイ!
南側には芝生の広場。白いベンチが置かれていて、とっても絵になります。目の前には採石の跡が広がる男鹿島(たんがじま)。ここは男鹿島を見るためのベンチですね!
万体地蔵苑というお寺からは細い道へ。Googleマップで見る限り近道っぽいので、ここを下りていきます。
日陰の下り坂なのでとっても快適!傾斜もなだらかなのですいすい進んで宮港近くまで戻ってきました。ここからは、さらに真浦港へ向けて歩いていきます!
医療充実な真浦港
清水公園から歩くこと30分ほど、真浦港に到着しました!目を引くのは離島とは思えない立派なビル。こちらは真浦クリニックという病院施設。離島は病院が無いことが多く、あっても小さな診療所くらい。島にこんな立派な病院があるのがびっくりです。もしかして家島ってめっちゃ住みやすい島なのでは。
港に立つのは家島港ふれあいプラザ。見ての通り、めっちゃきれいな待合所です。
内部には高福ライナーと高速いえしまの窓口があり、それぞれ券売機を備えています。姫路⇔家島はこの2社が運航しており、どちらも金額は同じです。
ここではレンタサイクルも行っています!料金は1日600円。真浦港から家島神社へ行くなら、めっちゃ快適な予感。でも清水公園は石段 or 上り坂なので、自転車だと行きづらいかもしれません。
真浦神社と亀の石
時刻は17:30、船まではまだ25分あります。ということで、港周辺散策へ。
港の直ぐ側に鎮座するのは真浦神社。御祭神は奥津彦命と奥津姫命。荒神社と呼ばれていましたが、明治に真浦神社と改称されます。
立派な社殿は、金色の装飾がキラキラと輝きます。弘化5年(1848年)建立ですが、老朽化のため平成に改築されたものです。
港の側にあるもう一つの見どころがこちらの巨岩。主人の帰りを待つ大亀が、 いつしか石になってしまったと伝わる石で、どんがめっさんと呼ばれています。
航海安全を司る水神として信仰されており、「100回頭を撫でると願い事が叶う かもしれません。」とのこと。
ちなみに、岩を囲む玉垣の奉納者は全て女性とのこと。主人を待つ大亀と重ね合わせ、漁に出た主人の無事を祈る妻たちによって信仰されてきたためであるそう。
高速家島で姫路港へ
そろそろ帰りの船の時間。乗船したのは高速いえしまが運航する家島ライフ。揺れに強いカタマラン船(双胴船)です!
夕方の便ですが、乗客はけっこうたくさん。
船内はぴかぴか!ウォシュレット付きトイレや、コンセントがある席もあり、大きなテレビも設置されています。
というわけでこれにて家島めぐりはおしまい。網手港から家島神社へ行き、そこから真浦港へ向かう場合は2時間10分の滞在時間でちょうど良い感じでした。
当初の計画の滞在時間1時間15分では、家島神社や清水公園へは行けず、網手から真浦へ向かうくらいで終わりだったと思います。西島のおじさん、本当にありがとうございます!!
夕暮れの姫路港
18:26、姫路港に到着。朝7:20の船に乗ったので、実に11時間も島めぐりしてました。今日はずっと歩き続けてたので、さすがに足がくたびれました!歩数は30,000歩くらいかな?
当初の計画では、姫路港到着は19:37だったのですが、ここも1時間以上早められました!やっぱり西島のおじさん大感謝!おかげでゆっくり温泉&夕食がとれました。
笠岡諸島、魚島群島、日生諸島、家島諸島とひたすら島をめぐってきた今回の旅も、明日が最終日!最後は奈良県の明日香村へと向かいますー!夜中に立ち寄った東大阪PAが改造車たっぷりでとんでもなくにぎやかでしたが、それはまた別のおはなし。
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