3つの塩田が広がる塩の国『赤穂市立海洋科学館』(赤穂市)

兵庫県

瀬戸内海に面した赤穂の地につくられた、「海」と「塩」がテーマのミュージアム。製塩の歴史や赤穂の自然、巨大な岩塩など、様々な展示が並びます。敷地内に広がる屋外エリア「塩の国」では、揚浜式・入浜式・流下式と3つの塩田が再現されています。

訪問日:2023/4/30(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

歴史ある科学館

赤穂市立海洋科学館は、1987年に開館したミュージアム。塩田跡につくられた兵庫県立赤穂海浜公園内の一角にあります。

公園自体は入園無料、科学館もおとな200円ととってもリーズナブル。さらに、入館時にお塩の小袋ももらえてしまいます。

エントランスロビーで来館者を出迎えるのは直径1.8mの海底地球儀。通常の地球儀とは違い、海底の地形も記されています。

地球儀まわりにはおさかなが描かれております。また、上部には多数のモニターがびっしりと並び、なんだかオペレーションルームのようです。気になるモニターの内容は、塩作りの映像や赤穂の塩の歴史でした。

自然のミュージアム

展示室では幅広く自然について紹介されています。ニホンジカ、ヤマドリ、ミサゴなど赤穂の動物の剥製も勢ぞろい。

こちらは瀬戸内海にも生息しているカブトガニの剥製。表側はツヤツヤしてきれいですが、裏側は虫っぽい要素が強めです。

剥製だけでなく、化石も多数展示。アンモナイトや恐竜など、世界中で発掘されたモノが多数並んでいます。

生態展示も楽しめる

2つの水槽が置かれており、生きているサカナにも出会えます。水族館と呼ぶには控えめですが、やっぱり生きている生物に会えるのは楽しいポイント。

「赤穂の海のさかなたち」ではボラ、メジナ、クロダイなどの海水魚、「千種川のさかなたち」ではヌマムツ、カワムツ、ギギ、そしてスッポンがお出迎え。一部には、のぞき窓のような凹み部分もあります。

あざやかに輝くアクアテーブル。泳いでいる生き物のシルエットにふれると解説がはじまる、体感型の展示です。

塩のギャラリー

この博物館のメインテーマのひとつが「塩」。館内の一角では、塩と人類の歴史や塩の科学、世界の岩塩やソルトアートなどが展示されています。

体重計に乗ると、体の中の塩の量を測ってくれます。大人だと体重の0.3〜0.4%くらいとのこと。60kgで180〜240gくらいです。

こちらの切り株みたいなものは、なんと巨大な岩塩!!直径90cm、高さ101cm、重さ1.42トンという規格外の塩です。

ちなみに、この巨大岩塩のニックネームは「ミスタージャンボ」というそう。無骨な雰囲気のネーミング、ついつい口に出して読みたくなりますね。

3種類の塩田が並ぶ塩の国

科学館の奥は、製塩技術が復元された「塩の国」が広がっています。こちらは入館料不要で自由に見学できるようです。

まずは「揚浜式塩田」。人の力で海水を塩浜にまいて、塩分を含んだ「かん砂」をつくります。そこに海水を加えて煮詰めることで塩を造ります。古代から続く製塩で、海水を撒くのに非常に労力がかかるそう。明治時代末期まで残っていた地域もあるそうです。

江戸時代に瀬戸内海沿岸で発達したのが「入浜式塩田」。満潮時に海水を周囲の溝へ引き込みます。その海水は毛管現象によって中央部の砂に上昇、その砂に海水を加えて濃度の高い「かん水」を作り、それを焚き上げて塩を造っていきます。揚浜式よりは楽ですが、砂を寄せ集めるのは、やっぱり重労働であったそう。

周辺には「かん水」を加工していく製塩作業所も再現されており、様々な道具を見ることもできます。

こちらは「流下式塩田」。粘土を張った流下盤に海水を流して太陽熱で水分を蒸発、さらに竹の小枝でつくった枝条架に海水を流すことで、風力により水分を蒸発させていくという製塩方法を行う塩田。入浜式塩田よりも生産能力が高く労力も少ない、製塩における産業革命とも呼べる塩田であったそう。

なお、入館時にもらえる塩も、ここで造られたものであるそうです!さらにこの塩の国では、流下式塩田で採取したかん水を煮詰めてつくる「塩づくり体験」も行っているそう。お時間がある方、お子様連れの方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

アクセスと営業情報

兵庫県立赤穂海浜公園までは山陽自動車道の赤穂ICから約10分、またはJR播州赤穂駅よりバスで15分ほど。駐車場は有料で、普通車500円。

赤穂市立海洋科学館までは、公園入口より少し歩きます。

開館時間 9:00~16:30
休館日 火曜
料金 200円
公式サイト http://www.ako-kaiyo.jp/

※掲載の情報は2023年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました