早朝から夜間まで重厚な存在感を放つ『東本願寺』(京都市下京区)

京都府

京都駅からすぐ近くに建つ東本願寺。超巨大な御影堂や阿弥陀堂など、迫力ある建築を楽しむことができる寺院です。他の寺院よりも早い時間から開門しているため、まだ人の少ない朝に参拝するのもおすすめです。

訪問日:2023/3/27(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

参拝しやすさが魅力の寺院

東本願寺は真宗大谷派の大本山。正式名称を真宗本廟と言い、1602年に東本願寺の12代・教如徳川家康から寺地を与えられ建立されました。

境内の入口となるのが御影堂門。高さ約28mの巨大な門で、木造建築の二重門としては日本一の高さとのことです。1911年に再建されたもので、重要文化財にも指定されています。

東本願寺の開門時間は5:50(11~2月は6:20)と、朝早くから参拝することができます。さらに拝観料は無料。京都駅から徒歩で7分ほどという立地の良さも相まって、非常に参拝しやすい寺院なのです。

今回は早起きして、他の寺院や観光地が開く前の朝6:30頃に訪問してみました!

巨大で迫力満点な御影堂

境内に足を進めると、まず目に入るのが重厚なお堂。こちらは御影堂(ごえいどう)という、宗祖・親鸞の坐像「御真影」を安置するための建物。

間口76m・奥行き58m・高さ38mという超巨大な寺院建築で、目の前に立つとその迫力に圧倒されます。この御影堂、面積はあの東大寺大仏殿よりも大きいそうです。

幕末に京都で勃発した市街戦「禁門の変(蛤御門)の変」によって焼失してしまいますが、1895年に再建されます。2004年より4年の歳月をかけて大規模修復が行われ、使用された瓦はなんと175,967枚。総工費は98億円にも上ったそうです。

堂内は内陣・外陣・参拝席に分かれており、親鸞上人の木造をはじめ、蓮如上人、先門主など多数の像が安置されています。

金色の世界が広がる阿弥陀堂

御影堂に向かって左へ進むと、渡り廊下が伸びています。こちらは「造り合い廊下」とも呼ばれています。

渡った先には御本尊・阿弥陀如来を安置する本堂、阿弥陀堂。御影堂の隣だと小さくみえますが、間口52m・奥行き47m・高さ29mと巨大な姿。通常の寺院のお堂と比較するとかなりの大きさです。

御影堂と同様に内陣・外陣・参拝席に分かれており、内陣は天井から柱にいたるまで金色で仕上げられています。これは『仏説阿弥陀経』の世界を表しているそうです。

渡り廊下の展示物

御影堂と阿弥陀堂をつなぐ渡り廊下には、様々な展示物があります。こちらの巨大なソリは大橇(おおぞり)。禁門の変以降の再建にあたり、このようなソリを使って多数の巨木が献木されたそうです。

太いロープは毛綱(けづな)。女性の髪の毛と麻を撚り合わせて編んだもので、全国各地から53本も寄進されたそう。展示されているのは新潟県から寄進されたものとのことです。

こちらのジオラマは尾神嶽殉難事故を表したもの。東本願寺再建のための巨木を運搬中、新潟県の尾神嶽(尾神岳)にて大規模な雪崩が発生。50人以上が負傷、27人が命を落としてしまいます。

西と東の本願寺

すぐ近くに建つ西本願寺と混同しやすいですが、東本願寺は真宗大谷派、西本願寺は浄土真宗本願寺派と宗派が異なっています。

この2つの宗派はもともと一つの浄土真宗でしたが、織田信長との戦いである石山合戦の際に和睦を主張する顕如と、徹底抗戦を主張する教如(顕如の長男)で意見が分裂。

このときは顕如の意見が採用され和睦が結ばれましたが、その後、顕如は教如ではなく3男の准如を跡継ぎへ。対立はさらに深まります。

顕如は豊臣秀吉から土地の寄進を受け、西本願寺を建立。一方教如は徳川家康から土地の寄進を受けて東本願寺を建立。このようにして2つの本願寺が建立されたのでした。これには、戦国時代に強大な力を持っていた浄土真宗を弱めるため、家康が分裂するように仕向けたという意見もあります。

ライトアップが美しい渉成園

東本願寺の飛地境内となる庭園が渉成園(しょうせいえん)。飛地と言っても、わずか200mほどとすぐ近くなので、参拝に来たら一緒に訪ねてみるのがおすすめです。

3月下旬に訪問したところ、夜間ライトアップを開催しておりました!

期間:2023年3月25日(土)~4月29日(土)
時間:17:30~20:30
料金:庭園維持寄付金500円以上

一番の見どころは印月池(いんげっち)。カラフルなライトアップが水面に映る姿は幻想的。まるで異世界のような雰囲気です。

臨池亭(りんちてい)前の池もライトアップ。こちらはグリーン一色に統一されたマツの木が印象的です。京都市内では多数の寺院や庭園がライトアップを行っていますが、ここはまだそれほど知名度が無いためか客足はまばら。静かな中でじっくりと景色を楽しむことができました。

なお、東本願寺は閉門しておりますが、御影堂門とその前に設置された噴水はライトアップされています。早朝の清々しい空気も良いですが、夜の散歩で訪れるのも良い雰囲気です。

アクセスと拝観情報

JR京都駅より徒歩7分、地下鉄・五条駅より徒歩5分。

拝観時間 3月〜10月:5:50~17:30
11月〜2月:6:20〜16:30
料金 無料
公式サイト https://www.higashihonganji.or.jp/

※掲載の情報は2023年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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