様々なアトラクションや水族館施設が並ぶ八景島シーパラダイスにあるアクアミュージアム。関東屈指の大型水族館で、シロイルカやホッキョクグマなど様々な生き物に出会えます。ウミウシやクラゲなど、ちょっぴりマニアックな生き物も多く展示しています。
4つの水族館がそろう八景島
八景島という人工島に作られた、水族館と遊園地がセットになったレジャー施設。園内には様々なアトラクションやレストランとともに、①アクアミュージアム、②ふれあいラグーン、③うみファーム、④ドルフィンファンタジーという4つの水族施設が並んでいます。
一番大きな屋内型水族館。大型水槽やショースタジアムなど様々な水槽がそろっており、多種多様な生き物が集まります。
②ふれあいラグーン
イルカ、アザラシなどの海獣を中心とした施設。アニマルショーやペンギンパレード、ふれあいプログラムを多数開催しています。
③うみファーム
海の上に広がる生け簀で、海+食育の「海育」をテーマにしたオリジナリティあるコーナー。サカナや海藻の観察、釣り体験などを行っています。
④ドルフィンファンタジー
イルカ水槽が並ぶ屋内型のミニ水族館。大きなトンネル水槽で飛ぶように泳ぐイルカを見ることができます。
それぞれについて書こうと思ったのですが、果てしないボリュームとなってしまうため、今回は①のアクアミュージアムにしぼって書いてみました。
総合水族館アクアミュージアム
ピラミッドのような三角屋根が印象的なアクアミュージアム。5階建ての館内には、様々な展示がたっぷり。
飼育生物の数は700種類120,000点と膨大。ペンギン、サメ、エイ、ウミガメなど人気者な海の生き物は一通り揃っています。
無数のイワシがキラキラと泳ぐ大水槽も。水深8mにもおよぶ大きな水槽で、目の前に立つとまるで海底に降り立ったような気持ちに。この水槽の中は「アクアチューブ」というトンネルが通っており、エスカレーターで海の中を進むことができます。
さらにカピバラ、マーラ、プレーリードッグ、ホッキョクグマなど様々な哺乳類も扱っています。「え!こんな生き物もいるの?」と驚くようなバリエーションで、見応えは抜群。ただし、哺乳類の多くは17:00で展示終了となるので、遅めの時間に訪問される際はご注意ください。
幻想的なクラゲたち
アクアミュージアムにある「くらげりうむ」。ここでは、ユニークなクラゲたちを多く見ることができます。
山のようにこんもりした姿のオワンクラゲ。ほぼ透明な姿は、まるでUFOか使徒のような神秘性。発光する細胞を持っており、青白く光るそうです。
不思議な外観のユウレイクラゲ。幽玄な響きの名前とは裏腹にかなり肉食系のクラゲで、他のクラゲを食べてしまいます。水槽いっぱいにミズクラゲを入れても、わずか15分で食べきってしまうそう。さらに最大で1m以上にもなるという、かなり重量感のあるクラゲでもあります。
こちらも同じく他のクラゲを食べるアマクサクラゲ。触手だけでなく、傘の部分にも刺胞(毒)を持っています。丸っこく見える傘も、よく見るととてもブツブツ。
宝石のようなウミウシ
「海の宝石シェルリウム」。ここでは真珠を育てるアコヤガイなどが展示されているのですが、目を引くのは色鮮やかなウミウシたち。多種多様なウミウシが個室で飼育されており、その展示種数は日本一とも言われています。
ビビッドなシンデレラウミウシ。体長は最大で10cmほどにもなる、ウミウシの中ではかなり大型の種類。あざやかな赤紫色と、白い縁取りがおしゃれ。背中に付いている花のようなものは「二次鰓(にじえら)」といって、水中の酸素を取り込む器官だそう。
こちらはシロウミムシ。黄色の縁取りに包まれた体は白地に黒のドット柄。ホルスタインのようで、まさに海牛といったデザインです。
シックなカラーリングのクロシタナシウミウシ。「シタナシ」と付く様に舌を持たないウミウシ・・・そもそもウミウシって舌あるのでしょうか?調べてみたところ、ウミウシや貝類、イカ、タコなどが持つ「歯舌(しぜつ)」という器官のことで、やすりのようになっており食べ物を削り取る機能があるそう。
意外とレアなシイラ
たくさんの生き物を展示している中で、個人的にイチオシはシイラ!おでこでっかちな不思議な姿をしているサカナです。
最大で2mにもなる大型の種類でフィッシング対象としても人気。ハワイではマヒマヒとも呼ばれており、幅広く料理に利用されています。
そもそも飼育している水族館はそれほど多くないというなかなかレアな種類。また、基本的にシイラが飼育されているのは大水槽がポピュラー。水面付近を泳ぐ性質があるため、上層部を下から見上げるのが一般的です。
しかし、ここ八景島では水深1.5mほどの水槽に泳いでいるため、目線の高さで見ることができます。スイスイと泳ぎ回るシイラをじっくり観察できるのは、ここシーパラならでは。
迫力のショープログラム
アクアミュージアム4階にある「アクアスタジアム」では、海の生き物たちによるショーが1日数回開催されています。プログラムは「海の動物たちのショー~SMILE~」。イルカショーやアシカショーのように生き物の種類別で分かれているわけではなく、様々な生き物たちが次々と出てくる総合タイプのショーです。
今回は、ケープペンギン、シロイルカ、セイウチ、ハンドウイルカ、カマイルカの5種類が登場しました。
巨体ながらも白という穏やかなカラーリングと優しげな表情で癒やしキャラとして人気なシロイルカ。
ここのシロイルカは水を勢いよく吐き出したり、トレーナーを乗せてジャンプしたりと、非常に芸達者。最後はトレーナーと手を繋いで、プールの真ん中でぐるぐると回ります。「うふふ、あはは」といった微笑みが聞こえてきそうなハートフルな演目でした。
セイウチはごろんごろんと横に転がって現れます。ただでさえ大型で存在感の強い生き物なのに、このコミカルなパフォーマンス。登場の時点で既に会場内には歓声が湧き上がりました…!
センターにたどり着いた、いえ転がりついたセイウチは、頭をかかえて腹筋を始めます。BGMに合わせたリズミカルな動きで、これまたユニークなエクササイズを披露。
ラストはハンドウイルカやカマイルカのスピーディーなパフォーマンス。空高くジャンプしたり、ハイスピードで泳いだり、水面を立ち上がって進んだりと、次々とアクションを見せてくれます。ちなみに、3列目くらいまでの前方席はスプラッシュ注意です!
わずか15分のプログラムですが、とっても見応えがありました。上演回数も多めに設定されているので、シーパラに来たら必見です!
幻想的なナイトショー
さらに19:30にはLIGHTIA(ライティア)というナイトショーも開催。プロジェクションマッピングを使用した盛大なプログラムで、アクションを楽しむというよりは全体の雰囲気を楽しむタイプ。
クリスタルの神殿や、インディージョーンズを連想させる古代遺跡、そしてレーザーが飛び交う都市など、様々な世界が描かれます。
登場するのはハンドウイルカ、カマイルカ、シロイルカ。映像のタイミングに合わせてジャンプしたりと、熟練のワザを見せてくれます。
一日の最後を締めくくるフィナーレにぴったりなショー。20分のプログラムなので、終演時刻は19:50。ちょうど閉館時刻となるので、見ておきたい生き物やお土産探しなどは、ショーの前に済ませておきましょう。
京急線のお得な切符もおすすめ
今回は京急線から発売されている「横浜・八景島シーパラきっぷ」というおトクなきっぷを利用しました!
・八景島アクアリゾーツパス&クーポン引換券
・京急駅〜金沢八景の京急線往復
・シーサイドラインフリーパス
この3枚がセットになっております。お値段は発売駅によって異なりますが、横浜駅からは3,140円、品川からは3,550円。
こういう切符を見ると、どれくらいお得なのか計算してみたくなってしまいますよね。仮に品川から八景島シーパラダイスに行くとすると・・・・
・アクアリゾーツパス:3,000円
・京急線(品川~金沢八景)往復:1152円
・シーサイドライン(金沢八景~八景島)往復:530円
入館料と往復運賃で4,682円かかります。そこに園内で使えるクーポン500円が付くので、総額は5,182円。1,632円も得している計算になります・・・!
「みさきまぐろきっぷ」や「葉山女子旅きっぷ」など、満足度の高いおトクきっぷを販売している京急線。やっぱりとってもお得でした・・・!
※掲載の価格・内容は2021年8月時点での情報です。
アクセスと営業情報
最寄り駅はシーサイドラインの八景島駅。品川駅から約50分、横浜駅から約35分ほど。
八景島駅から八景島シーパラダイスの入り口まではすぐですが、水族館までは10分ほどかかります。
開館時間 | 9:30~19:50 ※施設・季節によって異なる |
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料金 | アクアリゾーツパス:3,000円 |
公式サイト | http://www.seaparadise.co.jp/ |
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