刃物製造メーカー・FEATHERによる企業博物館。初の国産カミソリを作り上げた歴史にはじまり、国内外の様々な刃物も展示しています。アーティスティックな雰囲気ですが体験型の展示も多く、幅広い世代が楽しめるミュージアムです。
刃物のミュージアム
刃物の町として知られる岐阜県関市。フェザー安全剃刀株式会社の日ノ出工場・総合研究所に併設されているのが、フェザーミュージアム。まるで刃物のようにメタリックな外観をしており、太陽の光でギラギラ輝きます。
2000年オープンの博物館ですが、2016年に全面リニューアルをしているため、ぴかぴか。館内は真っ白で、とても洗練されたデザインです。
まずは紹介ムービーからスタート。フェザー社の製品やサービス紹介とアニメ映像の2本立て。約10分間の映像作品です。アニメーションに出てくるフェザーちゃんはとってもかわいい。ひげ博士とのやりとりは何だかクセになります。
フェザーカミソリの歴史
フェザーは、初の国産カミソリを製造した会社。メスやナイフなど様々な場面で活躍する刃物を製造しています。
館内では、そんなFEATHERの歴史が、実物の製品とともに紹介されています。製造順に並んでいるため、サイズやデザインの変遷がわかりやすい。
昭和30年代のカミソリは、実際に触ることも可能!今とは少し形状が異なっており、持ち手もすべて金属製。小型ですが、ずっしりとしています。
アーティスティックな展示
印象的な赤い羽根は、壁・柱・天井に広く描かれており、見る角度によって羽に見えてくるトリックアート。
会社名のFeather(羽)には、「羽根でなぞるようなソフトなそり味」といった意味が込められているそうです。
そしてインパクト抜群な巨大なカミソリや巨大メス。縮尺の大きく異なる日用品は、まるで現代アートのようです。真っ白な壁でフォトスポットとしてもばっちり。
こちらの壁一面に描かれたカミソリの歯。実はコレ、実物のカミソリの歯を並べて作ったカミソリウォール。使用した刃の数は、なんと17,000枚。
時代を映したタイアップ
ユニークなのは、広告やタイアップ商品の並ぶ広報展示コーナー。モニターでは歴代のテレビCMが流れており、なんだか懐かしい気分に。
男性用髭剃り「サムライエッジ」では、アイドルグループのNMB48をCMキャラクターに起用。7人のメンバーを「神ソリ7」として広報大使に任命しており、メッセージカード付きの商品を販売していました。
ロックバンド髭(HiGE)&タワーレコードとのタイアップ企画で造られたエレキギターも展示されていました。同バンドの「髭よさらば」という楽曲はCMソングとして使用されていたそうです。
様々な切り口で見る「切る」
製品だけでなく、切るという行為そのものに焦点を当てた展示もあります。
人類にとって一番最初の刃物である石器や、刃物を扱う切る仕事、そして各国のコトバで切るはどのような単語かなど、様々な切り口で「切る」という動作に触れていきます。わかりやすい映像コンテンツや体験コーナーも豊富にそろっているので、お子様でも楽しめます。
様々なものを様々な刃物で切っていく映像がひたすら流れているのですが、これが見ていて心地良く、ずっと見ていられます。
まるで武器屋!世界の刃物コーナー
世界の刃物コーナーには、青竜刀や手裏剣、ダガーなど様々な刃物を展示しています。
エクスカリバーやククリナイフ、投げる刃物のチャクラムなど、ゲームやマンガで見たことある武器がたくさん並んでおり、テンションが上がります!
日本刀と西洋剣の比較もあります。切れ味と折れにくさを重視し鍛錬を繰り返して作り上げる日本刀と、鋭さと鎧をも壊す破壊力が求められる西洋剣。同じような武器に見えて、そのベクトルは大きく異なっています。
アクセスと営業情報
最寄り駅は長良川鉄道の刃物会館前駅。そこから徒歩2分ほどとすぐ近くです。駅近ではありますが、出発拠点によっては長良川鉄道は少々利用しにくいかもしれません。
もし岐阜駅が拠点の場合は、北口より岐阜バスで向かうこともできます。約50分のバス停《関シティターミナル》下車、そこから徒歩10分ほどでアクセスできます。
車の場合は東海北陸自動車道の関ICより約10分。無料駐車場あります。
休館日:火曜
料金:無料
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