美ブナたちのプロムナード『美人林』(十日町市)

新潟県

十日町市に広がる美白ですらっと伸びるブナの森は、まさに美人林(びじんばやし)の名の通り。キレイな自然の写真を撮りたい方にも森林浴したい人にも人気な散歩道へ、早朝に訪れました。

訪問日:2018/5/6(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

早朝におすすめなスポット

新潟県の十日町市には、「美人林」というなんだか妙に惹き付けられる名前の森が広がっています。「美人森」でも「美林」でも出せない魅力がある素敵なネーミング。

大地の芸術祭のアートめぐりで訪れた十日町市ですが、せっかく近くに来ているので立ち寄ってみることにしました。

十日町市のアート作品のほとんどは10時オープン。早く開くところでも9時から。そんな中、貴重な朝から行ける場所でもあります。今回はすぐそばにある「森の学校キョロロ」がオープンする前に立ち寄りました。

人の気配もほとんどない、朝の清々しい空気の中で森林散策へ出発です!

美しいブナの木たち

すぐに見えてくるのは色白ですらっとスレンダーな木々。美人と呼ぶに相応しい美しい姿です。

こちらの美人たちはブナの木。白い幹をしているブナだからこそこの美人林の風景は生まれたのでしょう。地衣類による特徴的な模様も、おしゃれなファッションのようです。

春は残雪、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の魅力がある美人林は、いつ訪れてもその魅力を感じることができるはず。

美しさの秘密

そんな美人林の美しさの秘密は3つ。

1、幹の太さがそろっている
2、枝が少なく細長い
3、地面がすっきりと見通しが良い

なぜこのような条件がそろっているのでしょうか?

実はこの美人林、昭和初期に当時の地主が土地を離れる際に、一度全て伐採して炭に変えたそうです。このとき、美人林は一度ハゲ山になってしまいます。しかし、木が伐採されたことで、ブナの稚樹(子ども)が一斉に育ち、このようなすらっと均一な姿の林ができあがったそうです。

神秘的なため池

美人林には、明治末期につくられたため池があります。雪解け水や湧水を貯める水源としてつくられたこの池は、人気の撮影スポット。

深い青緑の池、赤茶色の落ち葉、白いブナの幹、瑞々しいグリーンのブナの葉という4色のコントラストがとってもあざやかな光景です。

歩いている人はほとんどいませんでしたが、この池のまわりにはカメラマンがたくさんいました。

池をよく見ると、ゆったりと優雅に泳ぐニシキゴイの姿が。この模様は大正三色でしょうか?小千谷市の「錦鯉の里」へ訪問してからはニシキゴイの模様が気になるようになりました。

虫にはご注意

自然の中を歩くことになるので、虫よけアイテムの持参がおすすめ。それなりに蚊も飛んでいるそうです。

今回は冬が明けたばかりの5月の早朝の訪問であったため、まだほとんど虫はいないはず。そう思ってあるいていると・・・・

ボトッ

足元に何かが落ちてきました!!!木の実にしては重い音、足元を見てみると、なんと10cm近い巨大ナメクジの姿が!!

この巨大ナメクジは「ヤマナメクジ」。最大では20cm近くに成長することもあるそうですが、そのサイズの直撃を受けたらショック死してしまうかもしれません。美人林を散策される際は、頭上にもご注意ください!正直、防ぎようがないとは思いますが・・・。

(※ヤマナメクジの写真はあえて載せておりません。気になる方は検索してみてください)

カフェでひと休み

朝から散策してちょっとだけお腹が空きました!といってもこの辺りに飲食店やコンビニは無いはず。そう思っていたのですが、駐車場に併設されたカフェ「お茶処 笑家(しょうや)」を発見しました!

スタッフさんがいたので、何時からオープンですかと尋ねてみたところ、『今からで良いよ!』と快く開けてくれました。

注文したのは「田舎風ぜんざい」。新潟のお米でつくったお餅が入ってます。甘すぎず、さっぱりとしていてとっても食べやすい!まるでキャンプに来たかのような自然の中というロケーションも、美味しさを引き立てます。

ぜんざいにはお漬物が付いております。漬物ってちょっとニガテなのですが、ここの品はなぜかとっても美味しい!帰り際に尋ねてみると、ほーんの少しだけ隠し味にカレー粉が入っているそう!嫌いなものを克服するにはやっぱりカレーです。

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