SNSを中心にネットで話題の美瑛にある青い池。青く輝く水面にいくつもの木々が立つ幻想的な光景で、北海道を代表する人気スポットです!実は人工の池との噂がありますが、果たしてその実態とは・・・。
青い池へのアクセス
青い池は旭川と富良野の間に位置する美瑛町にあります。北海道のちょうど真ん中あたりです。
美瑛の中心である富良野線の美瑛駅&道の駅びえい「おかのくら」より、シラカバ並木の道を走ること約30分で駐車場に到着。 駐車場はかなり広々としており、バスツアー受け入れ態勢ができています。
青い池までは、駐車場から約100mほど歩きます。舗装はされてませんが、ぬかるみや残雪などはないため歩きやすい道です。
神秘的な青い池
さあ、青い池が見えてきました!
青く染まる水面に、池の中で立ち枯れたカラマツやシラカバが幻想的な雰囲気を作り上げます。
昨晩の雨の影響もあってか、今日はそれほど青くありません。どちらかというと緑色に近い、エメラルドブルー。春先は雪解け水の影響で緑がかっていることが多いそう。明るいブルーを見たいならば初夏がおすすめです。
実は人工の池・・・?
青い池展望広場で気になるのは、このテトラポットみたいな物体。これはブロック堰堤といい、十勝岳の噴火時に泥流をせき止めるために設置されたものです。
このブロック堰堤を設置したため河川水がこの地に滞留してできたのが青い池。したがって、青い池は自然にできた池ではないのです!
とはいえ、たまたま水が溜まってできたので、意図的につくった溜池でもありません。なんだか不思議な位置付けです。
青い池にそびえる樹木たちは、そんな予期せぬ水たまりに水没してしまい立ち枯れてしまったようです・・・。木々にとってはちょっと悲しいお話ですね。
青い池が青い理由
さてさて、気になるのはなぜ青い池は青いのか。水そのものが青いのでしょうか?
青い池が青い理由は水に含まれている鉱物成分といわれています。
ケイ酸アルミニウムを含んだ湧水が美瑛川の河川水と混じると、コロイドが生成されます。そこに太陽光が降り注ぐと水中のコロイド粒子と衝突し、波長の短い青い光が散乱され地上からは青く見えるようになるそう。
というわけで、光の反射によるものなので水そのものが青いわけではないのです。
太陽光が影響しているため、曇天時は青さがダウン。さらに、雨が降ると雨水や土砂が流れ込むため、青くない池になってしまうこともあるそうです。キレイな写真を撮るならば、天気運が重要になってきます。
すぐ近く!白ひげの滝へ
ここまできたら、上流の白ひげの滝へも行ってみよう。青い池から車で3分ほどの白金温泉にあります。
この美瑛川にかかる橋の上が滝のビュースポット。
下を見下ろすと、岩肌をそって流れ落ちる白ひげの滝が見えます。落差は30mほど。名前の通り細くヒゲのように広がっています。
大昔の溶岩層の裂け目から水が流れ出しており、このような滝を「潜流瀑(せんりゅうばく)」と呼ぶそう。知床のフレペの滝や、静岡県の白糸の滝と同タイプです。
滝が流れ落ちる美瑛川も青色をしており、通称「ブルーリバー」とも呼ばれています。この美瑛川の下流が、先ほどの青い池へとつながっていきます。
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