兵庫県の西脇市周辺のご当地ラーメン「播州(ばんしゅう)ラーメン」。見た目は普通の醤油ラーメンに見えますが、その味はなかなか個性的!どこか懐かしさを感じる独特のテイストは、日本人ならきっと多くの人が気に入る味ではないでしょうか。
播州ラーメンとは
日本各地を旅していると、お目にかかることが多いご当地ラーメン。醤油、味噌、塩、とんこつなどのスープや、名産の具材、独自のカラーリングなど、様々なバリエーションでその地域をPRしています。
そんな数あるご当地ラーメンの中で、今回ご紹介するのは「播州ラーメン」。兵庫県の西脇市を中心とした播州地方にて食べることができるご当地ラーメンです。
おそらくですが、まだそこまで全国的知名度を得ていないため、知らない方も多いのではないでしょうか?私も今回西脇市に来るまではまったく知りませんでした・・・!
播州ラーメンはいわゆる醤油ラーメンなのですが、普通の醤油とは異なり、かなり甘いのが特徴とのこと。甘口醤油、なんとも美味しそうな響き。これはぜひとも食べてみたい!
西脇大橋ラーメン
ネットで播州ラーメンのお店を検索してみると、数件がヒット。そんな中で、今回は西脇大橋ラーメンへ行ってみることにしました。
日本へそ公園から近かったこと、そして多くのラーメン屋さんが夜の部が17:00頃から開始となる中、通しで営業していたところがポイントです。
駐車場は店舗隣に4台分あります。ただし、かなり入れにくいので車が大きい方は何度も切り返す必要がありそうです。
人気のラーメン屋
店内は、4人がけのテーブル席、お座敷席がそれぞれ3つずつ。合計24席の小さめのつくりです。
祝日の夕方16:30頃の訪問でしたが、空きはわずか1席、ぎりぎりで入れました。かなりの人気店らしく、行列になることも多いそうです。
メニューは特製ラーメンとジャンボラーメンのみ!どちらも同じラーメンで、ジャンボが2人前となります。一つの味で勝負していて人気というのは、かなり凄いです。
餃子やチャーハンといったサイドメニューすら無く、ラーメン以外はご飯のみです。
播州ラーメンのお味
注文してすぐにチャーシュー、ネギ、もやしがトッピングされた普通の醤油ラーメンがやってきました。
ひとくちスープを飲んでみると・・・・
甘い!
そしてめっちゃ美味しい!!
イメージ通りの甘口醤油味。その甘さも決して甘ったるいような感じではなく、程よく上品な甘さ。ありそうで無かったラーメンスープです。
少し固めの中太縮れ麺は、スープがしっかり絡んで相性抜群。これは食が進みます!
あっという間にスープまで飲み干してしまいました!とってもクセになるお味で、人気店というのもうなずけます。
なぜ甘いのか
富山ブラックは労働者のために塩分を多くしていたり、旭川ラーメンは冷めないようにラードを入れていたりと、ご当地ラーメンの特徴には、その地域の環境や文化などが関係していることが多々あります。
播州ラーメンはなぜ甘口なのでしょうか?その理由は、戦後にまで遡ります。
昭和30年代、この西脇市では播州織という織物が盛んでした。工場が造られ、2万人近い若い女性が集団就職でやってきました。
そんな女子工員の口に合うようにと、この西脇大橋ラーメンが考案したのが甘口の醤油ラーメンなのです。
その後、西脇多可料飲組合によって「播州ラーメン」という名がつけられ、ご当地ラーメンとしてPRされていきます。
アクセスと営業情報
JR加古川線の西脇市駅からバスで約15分。車の場合は中国自動車道の滝野社ICから約15分。
営業時間 | 平日:11:00〜15:00, 18:00〜20:00 土日祝:11:00〜20:00 |
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定休日 | 水曜 ※祝日の場合は翌日 |
公式サイト | https://hesocci.sakura.ne.jp/umaimon/shop/oohashi/index.html |
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