浅間山を中心に、様々な火山について知ることができるミュージアム。火口へ入るシミュレーションや迫力のシアターなど体感型の展示も多く、とってもカジュアルに楽しめます。非常食レストランという世にも珍しい食事処や溶岩地帯を歩く遊歩道も備えています。
テーマパークのようなミュージアム
鬼押出し園の近くにある浅間火山博物館は、非常にレアな火山をテーマにしたミュージアムです。
長野原町立浅間園の中にあります。長野原町の施設とはいいつつ、所在地は嬬恋村。これは、この場所が長野原町の町有地のためだそう。
受付を済ませたら、溶岩の隙間から浅間山の内部へ!
進んで行くと暗い通路の両サイドに卵のような、ピカピカ光る不思議な鉱物が並んでいます。なんだかテーマパークのアトラクションみたいでわくわします!
体感型のミュージアム
テーマパーク風な演出の通り、館内は楽しい仕掛けがたくさん。浅間山の風神(左)と雷神(右)、2体のロボットによる愉快なコンテンツもあります。
なんとなく平成モゲラのようなテイストの地底探査船。内部はシアタールームとなっています。
『心臓の弱い方はご遠慮ください。』とかかれた細い橋。おそるおそる渡ってみると、振動や音とともに回りの岩がゆっくりと動き出しました・・・!
壁一面をスクリーンとした映像と光の演出も。伊豆大島の三原山や長崎県の雲仙普賢岳、ハワイのキラウエア火山などの噴火の様子が写し出されます。
火山について学べる博物館
もちろん知識を深めることができる博物館要素もたっぷりあります。こちらは「日本の火山大集合」。手元のスイッチを押すと、地図上の該当する山のランプが光ります。
これ、手元を見ずにスイッチを押して、光った山の名前を当てる「火山当てゲーム」が楽しめます!日本をあちこちまわっているつもりでしたが、意外と山の名前ってわからないもの。半分くらいしか正解できなかったです・・・!
1,600名もの人の命を奪った天明3年(1783年)の噴火についての展示も豊富。アニメ映像もあり、とてもわかりやすい。
突然現れるお寺の鐘。こちらは先ほどの天明3年の噴火に飲み込まれた常林寺の梵鐘。泥流によって流され、なんと15kmもはなれたところで見つかりました。
非常食レストラン!?
こちらの火山博物館、世にも珍しい非常食レストランがあります。入ってみると、誰もいない・・・・!?
この非常食レストランのシステムは、売店で非常食を買って、ここでお湯を入れて食べるというスーパーセルフサービス。レストランの定義とは何か考えさせられますが、イメージは「イートインスペース」って感じでしょうか。
普段はなかなか食べる機会の無い非常食、せっかくなので何か挑戦してみよう!ということでペペロンチーノを買ってみました。中には乾麺のパスタと、卵スープみたいなカタマリが。お湯を入れてよく混ぜ、ジップロック式のフタを閉じて3分ほどでできあがり。なお、熱湯だけでなく水でも調理可能!その場合は20分と少し時間がかかりますが、災害時やアウトドアで非常に重宝しそうです。
気になるお味ですが、しっかりとペペロンチーノしてます。ガーリックの香りがたまりません!
レストランで一人食べるのも何だか寂しかったので、お外で食べました。フタが閉まるおかげで、持ち運びもらくらく。また食べ終わったあとも、フタを閉めればそのままカバンに入れられるのでゴミの管理が楽々です。
現在はどうなっている・・・?
前述の通り、浅間火山博物館は令和2年度末をもって閉館しております。代わりに、令和3年度より浅間山北麓ビジターセンターがオープン!
有料ですが見ごたえのある展示室や、展望台へと繋がる溶岩遊歩道などが楽しめる施設とのこと。浅間火山博物館の展示物の一部も引き継がれているようです。
口コミ評判も良いので、これはぜひ行ったみたい!12~3月は冬季休館中なので、春が来たらまた再訪したいところです。
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