瀬戸内海の穏やかな海に面した赤穂の御崎(みさき)。もともと温泉地として知られていましたが、近年はカフェや雑貨屋、「きらきら坂」ができあがりおしゃれな雰囲気。今回は早起きしてサクッとお散歩してきました。
はじまりは御崎観光駐車場
忠臣蔵のふるさと、塩のまちとしても知られる赤穂市。近年話題となっているのが赤穂御崎(あこうみさき)と呼ばれる海辺のエリア。
保養所や旅館が並ぶ赤穂御崎温泉があり、おしゃれなカフェ、さらには「恋人の聖地」にも認定されました。
赤穂御崎めぐりの拠点となるのが御崎観光駐車場。無料で利用できる駐車場で、案内マップも掲示されています。
今回はGW期間ということもあり、混雑回避のために朝8:00頃訪問してみました!
まずは伊和都比売神社へ
駐車場のすぐ側にあるのが「伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)」。もともとは海に浮かぶ「八丁岩」にあったという社を、赤穂藩初代藩主である浅野長直(あさの ながなお)がこの地へ移したものがはじまりといわれる神社です。
大漁祈願として参拝される他、恋愛にご利益のある「姫守」を求められる方も多いそう。また、東郷平八郎が日露戦争開戦前に勝利祈願のために参拝したという話も伝わっています。
参拝を終えて振り返ると、大海原をバックにそびえる鳥居の姿。海上から参拝する船乗りも多いのではないでしょうか。
きらきら坂を下って
伊和都比売神社の境内から東へ進むと、海へとつながる坂道。
ここは「きらきら坂」というなんとも魅力的な名前が付けられており、人気の撮影スポット。映画のワンシーンのような絵になる風景です。この坂もまた、実に走りたくなる坂です。
両サイドには、カフェ『海と坂と』、ガラスショップ『御崎ガラス舎』、ピザ屋『SAKURAGUMI』など、おしゃれな雰囲気のお店が並んでいます。
陶器のタイルがはめられた床石は、まるで地中海のまちのよう。このきらきら坂、実は2021年にできたばかりのスポット。写真映えする景観から、あっという間にSNSで話題となりました。
なお、斜面は思ったよりも急です。雨の日はすべりそうなのでご注意くださいね。
海辺の遊歩道を歩く
きらきら坂を下ると、海辺へと降りていきます。すぐに目に入るのは「畳岩」。今回は満潮ジャストのタイミングでしたが、干潮時に訪れると岩まで渡ることができるそうです。
畳岩からは海岸遊歩道が伸びています。海風が心地よい、爽やかな道。穏やかな瀬戸内海を眺めながら進んで行きます。
しばらく進むと、福浦海水浴場が見えてきます。このまま海辺を進むと、「赤穂コールドロン」という大昔のカルデラの跡や、「赤穂御埼レストハウス」へと繋がります。
今回は時間の関係で、ここから灯台を目指し、駐車場方面へと戻ることにしました。
灯台を目指して
福浦海水浴場からは上り坂をしばらく進むと、「赤穂温泉源泉」が見えてきます。源泉ピットがあり、ここから給湯車で各温泉旅館へと運んでいるそうです。
ここにも駐車場がありますが、停めている車はほぼゼロ。たぶん穴場です。
長い上り坂を終えたところで見えてくるのは、今度は長い上り階段。灯台までの道は険しいです。
たどり着いた先に見えるのは「赤穂御崎灯台」。写真では円柱に見えますが、よく見ると八角形の姿をしています。
灯台そのものの高さを表す塔高は16m、平均海面からの高さを表す灯高は84mにも及びます。
なお、灯台のすぐ下にも駐車スペースが数台分ありました。道は細いですが、灯台だけが目当ての方は近くまで車で来ることができます。
1時間の散策を終えて
さて、このあたりで散策はおしまい。駐車場へと戻ります。今回のコースはちょうど1時間。お店がオープンする前の早朝であったため、サクッと散歩した感じです。
日中に訪れたら、カフェやお店に立ち寄って、もっとのんびり過ごしたいなと思える場所でした。
また、散策途中に見かけた宿泊施設がおしゃれ!福浦海水浴場に建つ「今井荘」は真っ白な外観と目の前にビーチが広がるロケーションがたまりません。
灯台へ登る途中に見かけた「月の宿 MISAKI」は、高台に建つ開放的なコンドミニアムタイプのお宿。
灯台のすぐそばに広がる「Dot Glamping 赤穂」は、ドーム状のグランピング施設でこれまたおしゃれな雰囲気。
いつか宿泊して、のんびりと過ごしてみたいものです。
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