一夜にして生まれた伝説残る松の浜辺『気比の松原』(敦賀市)

福井県

「日本三大松原」にも数えられる、白砂青松の景勝地。市街地からも近く、公園のような雰囲気も感じるおだやかなスポットです。かつて一晩にして形成され、外国船の来襲を防いだという伝説も残されていました。

訪問日:2026/5/7(木) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

日本を代表する松原

気比の松原は、長さ約1km・広さ約34万m²という広大な松原。白い砂浜に松が生い茂る国の名勝地です。『万葉集』や『日本書紀』にも登場する、古来より景勝地として知られるスポット。

「日本の白砂青松100選」「日本の名松100選」「日本の自然100選」などにも選出されており、静岡県の三保の松原、佐賀県の虹の松原とあわせて「日本三大松原」にも数えられています。

そんなわけで、日本を代表する松原のひとつなのです。

人々の憩いの場

海水浴場としても知られており、夏になると京阪神や中京方面から多数の海水浴客でにぎわいます。花火大会や灯篭流しも行われるそうです。

今回は5月の夕方の訪問。日没間近というのに、ウォーキングしている人やイヌの散歩、釣り人などでにぎわっています。トイレや自販機もあり、周辺の人々の憩いの場といった雰囲気。

今回私は夕陽狙いで訪れました。が、ここからは海に沈む夕陽は見えません!!

クチコミの写真などで、うすうす感じていましたが、やっぱりそうでした。

絵になる松の林

せっかく来たので、松原を散策してみることにしました。生えているのはアカマツとクロマツが中心。平均樹齢は約200年、17,000本にも及ぶそうです。

実はこの気比の松原、危機を迎えています。マツクイムシや風雪などにより、200〜300本の太い木が失われているそう。有識者、市民団体、行政が連携して「気比の松原100年構想」をとりまとめ、保全と再生に取り組んでいるそうです。

マツって写真に撮りたくなります!力強く曲がる枝、その先に広がる針葉は、風景にアクセントを与えてくれます。日本画のモチーフに好まれたのもうなずけます。

なお、「クソデカ松ぼっくり」で知られるダイオウショウも植えられているそうです。私は見つけられませんでしたが、松原を歩く際はぜひ探してみてくださいね!

一夜の松原の伝説

松原内には記念碑や句碑なども点在しています。こちらは東宮御成年式記念運動場碑。東宮とは皇太子時代の昭和天皇のこと。大正8年(1919年)に行われた成年式を記念して整備されたグラウンドであることを示しているそうです。

漢字が読めない駐輦の碑。駐輦は「ちゅうれん」と読み、天皇や上皇などの貴人が行幸の途中に立ち寄ったことを意味します。かつて明治天皇が北陸巡幸の際に立ち寄ったことを記念しているようです。建立にあたり、勝海舟が詠んだ漢詩が刻まれたそう。

一夜の松原石碑には、この松原に関する伝説が記されています。

かつて聖武天皇の時代、この地に異国からの大船団が来襲します。そのとき一帯は突然震動し、一夜にして数千の松が浜辺に出現。樹上には無数のシラサギが表れ、これを見た異族は大軍勢と錯覚。恐れをなして逃げていったそう。この伝承により、「一夜の松原」と呼ばれています。

シラサギは氣比神宮の神の使いであるとされ、この松原は神苑とされていたそうです。神のご加護と考えたくなる伝説ですね!


さて、本日の観光もこれでおしまい!せっかく敦賀に来たのだから、ヨーロッパ軒のソースカツ丼を食べよう!と思ったのですが、複数ある店舗はいずれも定休日。代わりの飲食店も軒並み定休となっており、万策尽きたためローソンにておにぎりとハムカツを購入しました。なるべく夕ご飯はその土地のものを食べようと心がけていますが、たまにこんな日もあります。

さらに、リラ・ポートという温浴施設にて日帰り入浴しようとしていましたが、こちらも定休日。何件か探したのち、北国グランドホテルにて日帰り入浴があり、なんとかお風呂に入ることができました。

長旅の最後に夕食&お風呂が見つからない問題で焦りましたがなんとかクリア。明日は旅の最終日!滋賀県の長浜、岐阜県の関ケ原を巡る予定です!

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