福井駅周辺お散歩60分コース〜歴史探訪編〜福井城址・柴田神社・佐佳枝廼社(福井市)

福井県

車でふらっと立ち寄った福井市街地。福井城址を中心に、動く恐竜が迫力満点な福井駅、武将を祭る柴田神社、越前東照宮こと佐佳枝廼社をサクッとめぐる1時間コースでお散歩してきました。

訪問日:2020/7/27(月)

はじまりは「福井駅」から

北陸新幹線の停車駅である福井駅は、福井観光の出発地点。永平寺や恐竜博物館などの観光地を結ぶえちぜん鉄道の勝山永平寺線や、一乗谷や越前大野へ向かうこと越美北線(九頭竜線)など、福井県内各所へと向かう鉄道が乗り入れています。

飲食店やショップも多く集まるにぎやかな駅ですが、この福井駅は他の駅とは大きく異なっているのは恐竜がいること!福井県は恐竜の化石が日本一多く発見されている、恐竜県なのです。

ダイナソーペイント

こちらが西口から見たJR福井駅の駅舎。外壁を埋め尽くすのは、縦10m、横45mに渡る巨大な恐竜の壁画

獣脚類や竜脚類、翼竜やワニなど様々な古代爬虫類が躍動感たっぷりにえがかれています。さりげなく書かれた「DINOSAUR KINGDOM FUKUI」も良い味出てる。

さらに、地上付近にはトリックアートもあります。壁を突き破って登場するトリケラトプスと、空いた穴から登場するフクイラプトル&フクイサウルス。リアリティあふれるイラストは、記念撮影にぴったり。

迫力の恐竜広場

福井駅西口に広がる恐竜広場には、なんと立体恐竜が生息しています。向かい合うのは肉食系のフクイラプトルと草食系のフクイサウルス。

こちらの首が長い恐竜はフクイティタン。後ろに見える高層ビル・ハピリンとの組み合わせは、まるで怪獣映画のワンシーンのようです。

この3種類は、白亜紀の福井県に暮らしていた恐竜(ジュラ紀ではないですよ・・・!)。こんな巨大な爬虫類がこの地を歩き回っていたなんて、とってもロマンがありますね。

なお、この恐竜たちは、30分に一度動き出します!鳴き声を響かせ、その巨体を動かす様子は迫力満点です!

駅ナカの恐竜博士

ベンチに腰掛けているのは白衣を着た恐竜人間!右手には分厚い本、左手には化石を掲げています。

こちらの恐竜博士は勝山にある県立恐竜博物館のキャラクター。肉食恐竜であるフクイラプトルをモデルにしたいるというルックスは、かなりリアル。映画にそのまま出てきても違和感がなさそうです。

この恐竜博士の行動範囲は広く、敦賀駅や芦原温泉駅など県内各所でその姿が見つかっています。最近ではなんと、東京都内の南青山でも目撃例が・・・!

戦国の猛将が眠る「柴田神社」

福井駅西口から徒歩5分ほどのところにあるこちらの神社は、戦国大名である柴田勝家を祭る、その名も柴田神社

戦国の雄・柴田勝家

柴田勝家は織田信秀に仕えた武将。その後は信長の弟である信行(信勝)に仕え、信秀の後継者の座をかけて信長と対立していました。

信行が信長に討たれた後は、信長の家臣へ。武勇に優れていた勝家は、三好三人衆や、加賀一向一揆、上杉謙信との戦いで活躍。羽柴秀吉や丹羽長秀とともに信長を支えます。

信長がこの世を去った後は、羽柴秀吉と対立。賤ケ岳の戦いに敗北すると、居城である北庄城に追い詰められ、その生涯に幕を閉じます。

勝家の居城・北之庄城跡

ここは柴田勝家が築いた北之庄城跡でもあります。かつては九層という壮大な天守閣がそびえていましたが、勝家はその最期に火を放ち、城とともに自害しました。

境内ではお堀などの遺構が発掘され、そのまま展示されております。拝殿のすぐ下にも、積み上げられた石垣を見ることができる。

戦国のヒロイン・浅井三姉妹

境内には三姉妹神社もあります。その前には茶々・初・江の浅井三姉妹銅像が。織田信長の姪であり、それぞれ豊臣秀吉、京極高次、徳川秀忠の妻となったいわゆる戦国ロイヤルファミリー。奥には三姉妹の母、お市の方の姿も見えます。

浅井三姉妹は浅井長政とお市の方の娘。長政が信長との戦に敗れ自害した後、お市の方は柴田勝家に嫁ぎます。

福井の東照宮「佐佳枝廼社」

JR福井駅から徒歩7分のところにある佐佳枝廼社(さかえのやしろ)は、1628年に徳川家康を祀るために造営された神社。別名・越前東照宮とも呼ばれています。

鳥居のすぐ奥には大きな灯籠が2基。赤錆のような色味が渋い。

カラフルな五万羽の折り鶴が提げられている拝殿。奥にそびえるホテルフジタ福井がインパクトあります。

この佐佳枝廼社は、2階建ての構造で1階が駐車場となっています。街より一段高いところにあるため、なんとも心地よい落ち着ける空間でした。

かつては門前町が栄えていましたが、老朽化のため1989年より再開発が行われ、今のようなすっきりとした境内になっています。神社を含めた再開発は、当時の国内において初めてのことであったそう。

今も昔も街の中心「福井城址」

柴田勝家亡き後、徳川家康の次男である結城秀康の居城として築かれたお城。現在城郭は無く、福井県庁となっています。

立派な石垣残る「天守跡」

県庁と警察本部の間の道を進むと天守跡があります。かつてはこの場所に30mの大きな天守閣が建っていましたが、寛文9年(1669年)の火災で焼失してしまい、それ以降再建されることはありませんでした。

立派な石垣は、「切込み接ぎ(キリコミハギ)」という積み方。きちんと整形された石からは、加工技術の高さを読み取ることができます。写真の奥の部分に斜めに埋まった石垣が見えますが、こちらは1948年の福井震災にて崩壊した跡とのこと。

福井の名の由来となった「福の井」

天守跡にある井戸。こちらは福井の名の起こりとなった言われています。

当時は北ノ庄城と呼ばれていましたが、1624年に松平忠昌(3代目藩主)が「北の字が敗北につながる」ということで「福居」へ改名。その後、「福井」という字に置き換わったそう。

※実際は1700年頃に「福の井」の名が付いたという説も。もしこちらが本当ならば時系列がずれてしまうため、由来とは異なるということになります。

白石の瓦が輝く「山里口御門」

本丸西側にある御門。天守閣と同じく火災で焼失してしまいましたが、その後2018年に再建されました。近代的な警察本部の建物との組み合わせが斬新。

白っぽい瓦は、福井市で採掘される笏谷石(しゃくだにいし)を加工した石の瓦。灰が固まってできた凝灰岩で、淡い青緑色が特徴。遥か昔、一乗谷でその加工技術が培われていたと考えられています。

木製屋根付き橋「御廊下橋」

堀を渡る屋根付き橋。築城400年の記念として2008年に復元されました。

この橋は、先ほどの山里口御門、そして天守台につながります。福井城址において、最もお城らしさを感じることができるポイント。

実際に橋の中を渡ることができます。城跡にある県庁や警察署関係者にとっては通行ルートとなっているようで、職員らしき人が次々と通り抜けていきました。

県庁の駐車場がおすすめ

車で市街地にやってきたときにまず問題となるのが車を停める場所。駅周辺が栄えていればいるほど、駐車場探しは困難となります。

福井駅周辺散策をするのにおすすめなのが、福井県庁の駐車場

福井県庁は先述の通り福井城址の石垣の中にあります。地下に駐車場があり、福井城址を見学する場合は無料で利用することができます。

駐車場のゲートで係員のおじさんに目的を尋ねられますので、「お城の見学です」と答えればOK。「県庁受付で観光と言ってスタンプ押してもらってください」と教えてくれました!

受付の方もとっても親切で、お城の見どころを簡単に教えてくれます。観光マップもいただけますよ!


今回まわったスポットは、いずれも夜間に明かりが灯ります。今回日中の訪問でしたが、日が沈んだ頃に回ってみるのも素敵な光景が見れそうです。

この後は少し北上して三国へ。次回は三国駅周辺のおさんぽコースをまとめてみます。

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